夢の続きは潮風の向こうに@riri_cafe

2006/09/18(月)00:33

龍之介のラブレター

ピュア・ピュアで(34)

勿論昔から 好きでした。 今でも 好きです。 その外に何も理由はありません。 僕は世間の人のやうに  結婚と云ふ事と  いろいろな生活上の便宜と云ふ事とを 一つにして考へる事の出来ない人間です。 ですから  これだけの理由で  兄さんに 文ちやんを 頂けるなら頂きたいと云ひました。 さうして それは 頂くとも頂かないとも  文ちやんの考へ一つで  きまらなければならないと云ひました。 僕は 今でも  兄さんに話した時の 通りな心もちでゐます。 世間では僕の考へ方を  何と笑つてもかまひません。 (以下 略) 芥川 龍之介 いや すんません  実は この (以下 略)のところ ここが また ほろっと  泣かせる文章で あの龍之介さんが ここまで  純に書くか と思いましたが あっ 読みたい やっぱり そうですよね いやぁ ではでは (つづき) 文ちやんは 完く自由に  自分でどつちとも きめなければいけません。 万一 後悔するやうな事が あつては 大へんです。 僕のやつてゐる商売は  今の日本で  一番金にならない商売です。 その上 僕自身も 碌に金はありません。 ですから 生活の程度から云へば  何時までたつても知れたものです。 それから 僕は  からだも あたまも あまり上等に出来上つてゐません。 (あたまの方は それでも  まだ少しは自信があります。) うちには 父、母、伯母と、 としよりが三人ゐます。 それでよければ来て下さい。 僕には 文ちやん自身の口から  かざり気のない返事を 聞きたいと思つてゐます。 繰返して書きますが、 理由は一つしかありません。 僕は 文ちやんが好きです。 それだけでよければ 来て下さい。 この手紙は  人に見せても見せなくても  文ちやんの自由です。 (まだまだつづきますが このへんで) 龍之介が 今の時代にいたら  そして ぶろぐ してたら ぜったい 読みにゆくなぁ~~!! また 図書館にいこう  ^^ 来週は モア・ベターよ~♪ (小森のおばちゃま 登場する?? ^^;)

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