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rirical world

忘れ得ぬ一皿

☆忘れ得ぬ一皿☆

 自分で料理するのも凄く好きだが、外で美味しいものを食べるのも無上の喜び。和洋中問わず感動した思い出のある食事、メニューを順不同で書こうかと思う。
 なお、過去に訪れてはいるが今現在ももちろん営業してる店ばかりなので、このページは私が自信を持ってお勧めできるガイドも兼ねている。

*フランス料理「エブリーヌ」
東京都渋谷区神泉町10-9 03-3476-6023
11:30~14:00/18:00~21:30 月休

 この日は久々に会った友人、M田夫婦と3人でのディナーということで、3500円のコース。なお、選んだワインはシャルドネ。
 アミューズとして自家製スモークサーモンのマリネ仕立て(香草添え)
 鴨のリエット(レバーペーストみたいなやつ。パンにつけて食べるとめっちゃ美味しい!)
 メインは魚か肉か選べるので、私は鰆。友人はウサギにしていた。
 鰆の上にケッパーと小さく切ったレモンがのっていて、下にはホワイトアスパラガスが...
 ソースはバターを基調としており、とても美味。表面がかりっと、中がふっくらとした魚の焼き加減もすばらしかった。
 デザートは8種類ほどあるケーキの中からワゴンサービスでセレクトして2品。
 私はチーズケーキとチェリークラフティ。かなりこっくりとしたチーズケーキだった。
 友人はチョコレートケーキとキャラメルのムース。
 奥様は木いちごのムースとチェリークラフティ。
 これで3500円とはかなりお値打ち感がある内容だった。
 3人とも健啖家なのにお腹一杯になったので、ボリューム的にも合格。
    
 このディナーが思い出に残っているのは、食事がすばらしかっただけではない。お店に行くまでのタクシーで、運ちゃんが道産子ということが偶然判明し、全員が縁がある!と車内で前哨戦のように盛り上がったこと。3人で和やかに話しながら、M田夫婦がお互いに影響し合って、より素敵なカップルになったのに気付いたこと。自分の好きな人同士がくっつくのって実にいいもんだ、としみじみ嬉しかった。そんな素敵な出来事が、あの夜にいっぺんにあったので、今思い返しても幸せな気分になる。
 
 このお店は階段を上がり、建物の2階に店鋪がある。室内は外見から見るのと全然違って、こじんまりとしながら凄くお洒落なセンスのよい空間。内装といい、家具といい使い込まれたアンティークの良さを感じる店内で、我ながら「一度行ってみたいから」ってだけで、ここを指定したのはポイント高かったなぁ、と鼻高々な気分だったのだ。敷居が高そうだけど、実はべらぼうな値段ということもない。是非、恋人同士や、特別な記念日、誕生日あたりに使いたいレストラン。(2000.6)


*日本料理「basara」
東京都港区赤坂1-12-32 アーク森ビル2F 03-5549-7518
11:30(L.O.16:00)、17:30~(L.O.22:00)不定休(ビル休館日に準ずる)

 徳島市にある有名な料理人.小山裕久の料亭「青柳」が本店。
 ここはもう、和食界でも最高峰というか、物凄い贅沢な「一生に一度」的なステイタスのあるお店である。
 まず場所が赤坂の森ビルという超一等地にあり、西麻布からも歩いて行けるし、すぐ近くには各国の大使館や、大好きなサントリーホールもそばにある。ロケーション的に既に高級感が漂うが、店内に案内されるとそれはもう...とてもモダンですっきり、かつ贅を尽くしたお店だ。
 私の稚拙な文章ではうまく伝わらないので、興味のある方は店内写真をどうぞ(http://www.koyama-hirohisa.co.jp/html/basara_0.html)。
 提供される料理の基本的なベースは高度な和食の技術なのだが、このお店は素材にも料理法にも「遊び心」とか「トレンド」があるというか...例えば現代的で新しいフランス料理のことを「ヌーベル.キュジーヌ」と呼ぶが、さしずめここのお料理はあれの和食版である。
 日頃食べる家庭料理とはかけ離れた、粋を凝らした和食が心ゆくまで味わえる素敵なお店である。きっと、日本料理の奥深さに痺れること間違いなし。
 私は以前からどーしても行ってみたかったため、当時東京在住だった親友Yに頼み込んで二人で訪れた(ドレスコードがあってもおかしくなさげなお店なので、さすがに一人で行く勇気はない)。夜は基本的にコースなので、料金的には下から二番目の花コース(10000円)をオーダー。日本酒の利き酒ができるソムリエはいるし、ワインが300本もあるというのに、特に飲んでみたいお酒もなく、しかも料理の値段が値段だけに注文自体を迷っていると...
「もしよろしければ、メニューにはないのですが、カクテルをお作りしましょうか?」
「私どもの店は、徳島に本店がございまして、徳島で取れるかぼすやゆず等を使ったオリジナルのカクテルがございます。一杯1000円程度のお値段となりますが」
 ...なんて、女心をくすぐる接客でしょ~!さすがプロ(笑)。
 そこでかぼすのカクテルを作ってもらい、心ゆくまでコースを堪能。新鮮な魚は鳴門から空輸。ごはんはかまどで炊き、焼き物はすべて炭を使っていた。確か8品出たはずだが、印象的だったのが前菜の一つである
「さざえの貝殻に入った、さざえと海草のジュレ寄せ」!!ジュレはお酢とお醤油がもちろんベースだが、柑橘系のフレッシュな香りが生きてて、とても爽やか。そもそもジュレ自体、ゼラチン使ってるはずだから生粋の和食って訳じゃないんだけど、見事にマッチしていたのだった...。
 料理学校に一緒に通っていた友人と絶賛したのが、ごはんと一緒に出た
「塩味はきちんとついているのに、どこまでも新鮮な歯触りの生野菜」
 確かきゅうり、大根、人参、なすだったと思う。でも「漬け物」みたいにある程度の時間、漬かっていないのだ。水分の含有量は絶対に生サラダなのだ。でも!見事にちょうどいい味が均等に野菜の中に入っているのだ。
「おかしいよ~。これ、漬け物じゃないのにちゃんと美味しくなってる!」「どうしてどうして??浸透圧の原理とか使ってるの??」としばし議論になる位、不思議だった(美味しかった)。
 でも一番素敵だったのは食後のデザートだった。
 最後に、油彩で使うような白くて丸いパレット型(陶器)のお皿が出され、六ヶ所ある均等の仕切り部分にそれぞれ一口で食べられる程度の甘味が乗っている。クリームブリュレ、チーズケーキ、お抹茶のムース、あずきを使ったお菓子...等など(和洋折衷)。見た目も計算されて美しいし、どれも余りに美味しそうなので、しばらくどれから食べるか真剣に悩んだのである。絶対に女性にはたまらないデザートだと思う。
 心底食べることが好きでお金に余裕がある方や、外国のVIP等の接待の時などに使って頂きたいお店。(1999.10)
  

*居酒屋「電気食堂・おばけ」
京都市中京区木屋町通四条上ル西側永原ビル3階 075-231-0809
18:00~24:00 無休

 京都は日本でも指折りの大好きな街で、初めて修学旅行で訪れてから、3度足を運んでいる。このお店は、女友達3人で秋に旅行した時、ガイドでちらりと出ていたので入った。たまたま宿泊していたホテルと近かったので便利だったのだ。
 後で思うに、いつもの「野生の勘」が働いたんだろうが、果たしてこの店は大ヒットだった。まず、店内の構造が変わっていて(今では違ってしまったが...)、町家風で、店内が妙に薄暗いのもいかにもそれっぽい。こんなのは京都じゃないと味わえないじゃないか..!と思ってメニューを見るとこれがまた...
 生ゆば、生ふ、豆腐、京人参、かぶ...等などの材料を使った、和洋中にまたがるオリジナルメニューばっかりなのだ。どれを頼んでも京都ちっくなのは間違いない。
 ずっと、「京風おばんざい」のお店に憧れていて、一度入ってみたかったけど、意外に凄く高かったりするのであきらめてた。でも、このお店って、ある意味それより面白いじゃん!!そして値段はぐっと控えめな居酒屋値段なのだ(つぼ八みたいな訳にはいかないが...)。
 私が今でも覚えているのが凄くシンプルで美味しかった和え物。
「拍子木切り(角柱形)」にして均等な大きさの長芋、きゅうりの横に、自家製の梅ペーストが添えられていて、そのペースト中に細かくしたくらげ、とびっこ(プチプチした魚卵)が練りまぜてあるのだ。梅だけでも凄く美味しいのだが、更に食感の全然違うものが入っている。これにはかなり作り手のセンスを感じて、とても味わい深かった。
 生ふを生ゆばで包んで、野菜と煮合わせてとろみのついたお出汁で出てきたお料理も、京都らしく滋味に富んだ優しいものだった。
 ちなみに、お料理もお酒もしょっちゅうメニューは見直してるとのこと。
 余りお金はかけたくないけど、京都っぽいものが食べたい時に是非。場所も便利。(1997.11)
*2003年にも訪れたが、相変わらずの活況であった。観光客ではなく、地元の若者が多く訪れるお店。食後に出された一保堂のお茶も、細かい部分での素材へのこだわりを感じさせる。


*とんかつ「矢場とん」 矢場町本店
名古屋市中区大須3-6-23 052-241-2409
11:00 ~ 21:00 月休(月曜日が祭日の場合翌日)
 
 名古屋には何人か友人もいるし、異色な食文化を持つ土地柄から、以前から行ってみたい街の一つだった。
 たまたま2002年の夏に、出張とプライベートで二ヶ月連続で訪れることとなった。私が食い道楽ということをよく知っている友人(割れ族・Rちゃん)は、ちゃーんと前もって「何が食べたい?」とリサーチしてくれたので、声を大にして「ひつまぶしと、味噌煮込みうどんと、味噌かつ!!」と希望を伝えてあった。
 一泊二日の行程でもちろん全部食べたのだが、こちらのとんかつは特に印象的だった。地元でも元祖、発祥の店ということで有名なお店とのこと。
 まず、大きな看板、カウンターとボックス席のバランス。木の椅子にテーブル。全体的な清潔感。活気溢れるお店の雰囲気がいかにも正統派な「とんかつ屋」という感じで実によろしい。とんかつ屋というところは、高級感があり過ぎてもなさ過ぎてもいけない。
 そしてこちらの登録商標である力士姿の豚のキャラクターの図柄や、「矢場とん」というロゴの形がとても可愛い(興味のある方は見てみて下さい。和柄っぽくてとんかつ屋のものにしてはセンスいいと思います)。のれんにもたくさんこの豚キャラが刷ってあったのだが、「これ欲しいな~」と思わず感じてしまった位だ。友人によると、あのソフィアの松岡君がライブでここの絵柄のTシャツを着ていたそうだが。彼がやるとキッチュで似合うであろう。
 
 さて、チャキチャキしたお店の人の説明を受けつつ、迷った末にここの店ならでは!という観点から「わらじとんかつ」(1200円)を頼んだ。
 すると「味噌にしますかソースにしますか?」と聞かれるので、「さすが名古屋だよぉーっ><!」と嬉しい。半端じゃなくでかい、とRちゃんが言っていたが、運ばれてきたとんかつはまさしくわらじサイズだった..@@!!
 大食漢の私もこれにはちょっとびっくり。
 どろっとした味噌だれがかかっていると思っていたら全然違っていて、こちらのは「しゃばしゃばする」位の濃度の味噌ソースが全体的にかかってる。お店の人に教えられた通りに
*まず味噌ソースがかかってるそのままの状態で食べる
*それにからしをつけてみる
*ごまをすりながらかけてみる
 ...という3種類の方法を試してみる(今気付いたけど、これってひつまぶしの食べ方とちょっと共通点あるなぁ)。
 味噌ソースだけでは私にはやはり甘かった...のだが、からしをつければ激変!それにごまをすってかけると更に美味しい。使っている豚肉の質がもともといいんだろう。250グラム以上はあるんじゃないか?というわらじとんかつは、きれいに胃袋におさまった。
 ボリュームは確かに恐ろしくあるけれど、お腹の空いた男性なら美味しくぺろっと食べられてお得感のあるメニューだろう。胃袋に自信がある私のような人なら、女性でももちろんお勧めである。わらじ以外のとんかつも美味しいだろうしね。
 ということで、とんかつを食べるなら矢場とんはかなりお勧めである。
 他にもあんかけスパや名古屋コーチンなど、まだまだ制覇しなくてはならないメニューが目白押しで、経済も絶好調の名古屋は、やはり今一番日本で熱い街だ(2002.6)。

*この時、東急ホテルに宿泊したのだが、名古屋は全国チェーンの中でもかなり上のランクのホテル。さらにホテル側の粋なはからいで、なんと一泊12万円の「スイートルーム」を使わせてもらったので、Rちゃんと二人で大騒ぎしたのが楽しかった。そして、朝食は、あえてバイキングを選ばず日本料理の「山里」(ホテルオークラ系によく入ってる)だったのだが、これがすばらしく美味しかった。今でも覚えているのはコーチン卵と鶏肉を使った茶わん蒸し。「手間をかけたものがちょっとずつ味わえる」という和食の贅沢さを堪能した。


*中国家庭料理「文琳」
東京都渋谷区神泉13-13ヒルズ渋谷B1 03-3780-6268 
12:00~14:00(月~金)18:00~22:00 日祝休

 神泉町には、前の会社で出張の度に使っていたホテルがあり、そこから歩いて行けるということで、ここはちょくちょく昼食や夕食に一人で利用した。
 私が思う「真に美味しい料理」を体現している貴重な店の一つで、胸を張ってお勧めできる名店である。
「中華料理」ではなく「中国家庭料理」と銘打っているだけあって、オーナーシェフである河田氏が台湾に修行に行った折に家庭でふるまわれていた料理をアレンジして提供している。その味わいは素朴かつ繊細で、使っている素材の旨味をいかしたあっさりしたものだ。
 たくさん食べても油っこく胃にもたれるようなこともないし、中華にありがちな大人数で何皿かを食べる...というスタイルでもない。
 一人で訪れて小皿で食べることもできるタイプの中華である。
 店はビルの地下にあり、印象としては料理と同じくシンプルでモダン。テーブルや椅子は木製のものを配し、ぬくもりがある作り。中華にしては珍しくオープンキッチンで、カウンター席もある。カウンター席できびきびと働くコック達を見るのも楽しい。

 何よりここのお料理を食べると、「健康になる」と感じさせてくれるのが魅力。美味しくて体にいい、ということが一番料理には必要だと考えている私にとっては、ここは食べ物が本来持つパワーを取り入れることができる優秀な店である。
 ちなみにメニューはあるが、おまかせが基本である。
 ランチで1500円(定額)。ディナーだと1人5~6000円もあれば、十分満足できると思う。
 昼に訪れたら隣にあの梅宮夫妻が座ってきて驚いたことがある(笑)。

(ちなみにある日のランチメニュー)
 米粒が立ちまくりな美味ごはん
 たまごのスープ(干しえび入り)
 わかめとちくわの和え物(ごま油とにんにく。わかめは塩蔵ではなく生のものだった)
 鳥ひき肉ととうふの蒸し物
 にんにくの芽と豚肉のいためもの(トウチ風味)
 もやしの春巻(もやし、黄にら、少量のひき肉をあっさり塩味&ナンプラーで味付け。五香粉入りの塩をつけて食べる)多分中身に火をとおしてない生の状態で、揚げている。だから火の通り加減が命なのだが、まさにジャストな状態で出される。美味しい...(;;)...。
 この、栄養バランスがめちゃくちゃよくて、味のバランスもばっちりな品々があっつあつで出されるの~><!特に、一人暮らしで栄養不足の人にお勧めします。

 ディナーも一人で行ってオーナーシェフの河田さん(御自ら!)に作っていただいたことがあるが、スープ、メイン、サイドの3品とも涙が出る程美味しかった。
「家庭料理が一番シンプルで優しくて美味しい」+「凄味のあるプロの業」のいいとこ取りって感じ。
 それと、ここの杏仁豆腐は、今まで食べたどこのものよりも美味。
 豆腐部分はもう、ほろほろと柔らかくて上品で...ほとんどブラマンジェの域に達している。まあ、その手の美味しい店は他にもあるけど、こちらのはかかっているソース(砂糖水?)にレモングラス(だと思う)を使って香りを移しており、さらに輪をかけて美味しいのだ。はっきり言って、800円という料金は決して安くはないが、これだけを食べに行っても価値があるくらい。
 なお、テイクアウトも可能。ちょっと崩れるから大変だけど、私はお風呂上がりにどうしても食べたくて、やりました(笑)。
 余りに料理が美味しかったので、店内で販売されている河田氏の料理本も思わず購入してしまったが、かなり普段の料理に役立っている。(2001.10) 
 
     


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