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りりかる・でぃず

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Jan 11, 2006
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カテゴリ:カテゴリ未分類
このお正月、真剣に死んじゃうかと思う出来事がありました。

ちらっと日記にも書きましたが、実家で火事に遭遇したんです。


正確には1月2日、夜10時40分過ぎ。

13階だてのマンションの8階に、母がひとりで住んでいる実家へ帰省していました。

いつもならとっくに寝てる時間だったのですが、お正月なので小さい凛以外はみんな起きて、テレビをみたり本を読んだりしてました。

で、なんか遠くで防犯ベルの音が鳴ってるような気がしてたんですが、とぎれたり、鳴ったりしてたので、イタズラかなーと思っていると、隣の部屋にいた母が、
「なんかベル鳴ってるなぁ」なんて、まったりと言いにきたんです。

「またイタズラちゃうん」と、玄関の覗き穴をみてみると、視界がもやでよく見えない。

?と思って玄関のドアを開けてみると、一面煙でモウモウとしてるんです。


これは一刻も早く逃げないとダメだ!!!!

とっさに頭の中で緊急事態のスイッチがはいりました。


「早く!!火事!逃げなあかんよっ!!まゆ、早くっ!!!」

こたつで寝ている凛を抱きかかえながら叫びました。

「凛っ!火事!起きて!!!逃げるよっ!!!」

母は飼っている猫を抱きかかえ、私は凛を抱きかかえてまゆの手を握って部屋を飛び出しました。



部屋の外は、思っていた以上に煙がひどく、階段で下の階に下りるとさらに視界が悪くなっていて、何より煙で喉が痛くて痛くて・・・

煙に巻かれて亡くなる方が多いって、ものすごく実感しました。

右往左往しながらも凛の喉が心配になっていたら、どこからか現れた若い女性が、「これ使ってあげてください」と濡れタオルを貸してくれました。

自分も大変なのに、なんて親切なひとだろう。それに冷静にぬれタオルまで持って逃げてるなんてすごい・・・!

あとでわかったのですが、最上階からおりてきたひとで、上はそうでもなかったそうで下に下りてきて驚いたということでした。



先に下へ降りていた母があがってきて、
「下はもっとひどいよ。真っ白でなんにもみえへん。降りたらあかん!!」

このマンションは中心部にエレベーターがあって、それをはさむように両端に階段があるのですが、上は安全なのか、それとも煙の中をくぐって向こう側の階段で下へ降りたほうがいいのかがわからなくて、もしかしてこのまま子供と一緒に死んじゃう・・・・!!????

ダメだ、私はともかくこの子たちを死なせるわけにはいかない!!

そう思ったとき、ひとの気配がしたので
「火元は下ですか?下に下りて大丈夫ですか!?」
と聞いてみると、「あっちからなら、下に降りれるみたいですよ」と返事が返ってきました。

結果、8階から階段でなんとか外へ出れました。

・・・・よかった・・・・・!!!!


火元は2階。
ごく初期の段階で消化活動がなされたので、大事には至らなかったということでした。

大事には至らなかったとはいえ、実際、視界はまったくさえぎられ、煙はものすごいものがありました。

あれで消化されてなかったら・・・・・と思うと、怖くて怖くて・・・


しかも、灯油らしきものが2階、3階、5階にまかれたあとがあり、放火にほぼ間違いないそうです。


凛は怖いのか、がくがくと歯をならして震えていましたし、私もまゆも、とにかく喉が痛くて痛くて。(私は喉が弱く、まゆは喘息もちなので)


怖かったけど、私にとっても子供たちにとっても、いい経験になった火事騒ぎでした。


災害は、文字どおりいつ起きるかわからないということ。

おきたら、状況がどうであれ、すぐ逃げること。

火事なら、まず濡れタオルを持ってでること。


身をもってそう思いました。

6年ほど前にも、すぐ前のマンションで火事があって、当時3歳のまゆとお昼ねをしていた私は、ベランダにすごい音でぶつかってくる火の固まりに驚いて目が覚めた経験があります。

それも怖かったけど、今回は比べ物になりませんでした。
(でも、火元でお年寄りがお二人、亡くなった大変な事件でした。)

あ、余談ですがいつもウエストポーチにお財布と通帳、印鑑、子供の靴下、笛を入れて身近においている心配性の私。

腰にウエストポーチを巻きつけ、凛をだっこし、さらにリュックまで背負って逃げました。

リュックには、レンタルDVDがはいってまして・・・

「こんな非常時にレンタル品なんか、持って出て。余裕あるんだかなんだか、よくわからん子やね」と母に言われました。

いや、余裕じゃなくて動揺して持って出たのよね・・・・















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Last updated  Jan 11, 2006 01:01:58 PM
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