気になるYouTube動画
1 フルメット花穂発育処理・樹冠拡大中の若木など(5年生程度まで)の果粒肥大が不十分な樹では 開花前に花穂発育処理を実施します。成木など果粒肥大が十分な場合は必須作業ではありません。【時期】展葉6~8枚期【濃度】フルメット1~2ppm(水1リットルにフルメット1~2ml)【方法】ハンドスプレーなどで花穂に処理液を散布します。2 ストレプトマイシン処理・無核(種なし)化を確実にするため 開花前にストレプトマイシン処理を必ず行います。【時期】満開 14 日前~開花始期(大半の新梢が展葉9~10 枚になった頃)【濃度】ストレプトマイシン 200ppm(アグレプト液剤等の 1,000 倍液)【方法】花穂に処理液を浸漬または散布します。散布する場合は かけムラができないよう花 穂全体に丁寧に散布します。3 1回目ジベレリン処理・1回目のジベレリン処理は無核化と着粒安定等を目的に実施します。【時期】満開~満開3日後【濃度】ジベレリン 25ppm+フルメット5ppm (水1リットルにジベレリン成分 25 ㎎+フルメット5ml)【方法】花房に処理液を浸漬します。【注意点】満開の判断は 花房中のすべての花が咲いた日とします。 夕方など 処理液がすぐに乾かない条件が効果的です。4 2回目ジベレリン処理・2回目のジベレリン処理は果粒肥大促進を目的に実施します。【時期】満開 10~15 日後【濃度】ジベレリン 25ppm(水1リットルにジベレリン成分 25 ㎎)【方法】果房に浸漬します。【注意点】処理液が果粒表面に長い時間残るとジベ焼け(かさぶたのようなもの)が発生しやすくなります。晴天日など 処理液が乾きやすい条件で実施し 処理後は余分な処理液をふるい落としましょう。AI による概要詳細…シャインマスカットにジベレリン処理を行うことは 安全性が高いと考えられています。ジベレリンは植物ホルモンの一種で 植物の生理機能を調整する薬剤として使用されています。人体への影響はないとされており 農薬登録手続きにおいても危険性はないと判断されています。ジベレリン処理は 種なしぶどうを作るために開花期のぶどうの房をジベレリン溶液に浸すことで行われます。かんきつ類やトマト いちごなどでも使用されています。シャインマスカットにジベレリン処理を行う際は 適期に行うことが大切です。処理適期は開花10日後ですが 適期に行わないと果粒肥大が劣り 果粉の着生が悪くなります。ジベレリン処理を2回行う場合は 1回目は満開時に行い 2回目は満開後10~15日後に処理します。2回目の処理が遅れると 果粒肥大は良好になりますが 食味(糖度)が低下します。