リルラの地獄門前

2006/05/14(日)21:05

悪役とは ~俺の独断と偏見~

レビュー(10)

晴れた日に透き通るような青い空を見上げるのはもうやめよう 寒い朝 母親のあったかいコーヒーを飲むのはもうやめよう 恋に悩み友人と交わす酒なんて絶対やめといた方がいい 愛する人となんの変哲も無い日常の会話…これほどつまらないものはない 人殺し 超おすすめ♪ いきなりヤバげな台詞を出してみたが皆さんはこの台詞から何を感じるだろうか? それは“狂気”だ こいつはイカれてる、クレイジーだ そう思うだろう。それは当然だ だがどことなくこの台詞に魅力を感じないか? このイカれた台詞に心を惹かれないか? 「悪役」とは物語の主人公と相反する者でありその名の通り悪であることを突き進む者のことだ 読者は主人公に感情移入し、現実(自分)ではできないことをやってのける主人公に共感し、惹かれていく それはモンスターから人を救うことだったり世界を救うことだったり、色々だ だが主人公だけで話が成り立つわけではない。主人公と対になる存在が必要だ それが「悪役」である 主人公とは正反対、決して相容れる事はない絶対に打倒しなければならない存在 故に悪役には主人公と同じかそれ以上のキャラ立てが必要です 悪を行なう事になる理由も様々だ。世界征服・復讐・殺人嗜好……etc しかし悪役が決してやってはならないことがある 悪役になった理由で世界を否定することだ 特に復讐から悪役になった奴にたまにあるが、 「○○は殺された。こんな世界は間違ってる!」なんて言う奴は最悪だ 想像してみてください。ラストバトルの最中、最も盛り上げなければならないときにそんなことを急に言われるの ひっじょーに萎えますよね・・・ 悪役が急にショボい奴になります。ただの八つ当たりでしかないですそんなの 俺は殺しが好きだ、短い人生の中一人でも多く俺という存在を叩き込んでやる!! 殺された奴らにとって俺は親とは対照的な特別な存在になれるからな ククク、俺は回転王だぜ「回転之力」「回転細胞」「視覚回転」…短い間俺はクルクル進化してきた 「短命」という制約と引き替えにな 俺はまだまだ進化する!!俺の回転は誰にも止められない!! またまたノフィックスの台詞ですがこれは彼が二度と出てこられない場所(出口壊された精神と時の部屋みたいなもん)に閉じ込められたときの台詞です このまま死ぬしかないってときにさえ悪であることを止めない姿には惚れ惚れします 挙句の果てにマジでそんな場所からパワーアップして脱出しちゃいます 「悪役」は悪であることを誇るくらいでなきゃいる意味がありません そしてそんな悪役はキャラとして魅力があり、物語をいっそう深めます B壱について調べてみてください。ノフィックス出てから面白くなったっていう人が結構多いです 魅力的な悪役は時に作品の人気をも引っ張ります 「何度やってもムダだよ オレの回転細胞無限大!!      生きてる間 超無敵!!  持久戦で疲れ果てた君たちをぶち殺してやるよ!!       オレうなぎいらず     スッポンいらず でも短命(泣)  ゲヒャアララヒァ!!でもたんめいぃぃ!!(大泣)    殺したんねェェェ!!(どしゃぶり)    たんねェェよ!!ボケェェ(大洪水)」

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