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テーマ:心の病(7197)
カテゴリ:健康・ダイエット
みなさん、こんにちは。 以前テレビの報道番組で「化学過敏症」を取り上げた番組がありました。 その中では、空気の綺麗な田舎に引っ越した後も急に倒れる(化学過敏症?)症状が、テレビで放映されていました。 ウイルスや細菌が細胞内に感染するなどして細胞内の機能が低下するとアレルギーが起こります。 あまりにも症状が劇的なので、何か違うのではないかという印象を持っていました。 実際、化学物質過敏症は、原因が特定できずに治療が困難を極める例が多く、最近では、精神疾患との関連を指摘する声も多くなっています。
以下はシックハウス症候群や化学物質過敏症を多く見てきた皮膚科医の笹川医師のコメントを抜粋いたします(日経メディカル)。
(抜粋開始)
私は、皮膚科医として、1999年ごろからシックハウス症候群(sick-house syndorome)の診察や研究を開始した。その関係で、シックハウス症候群と混同され、化学物質過敏症(chemical sensitivity)と診断されている患者も多く診てきたが、これらの患者を診るうちに、これら2つの疾患は全く違うものなのだと確信するようになった。 2000年ごろから、各種メディアで頻繁に取り上げられ、社会問題になった。主な症状は、眼、鼻、喉などの粘膜刺激症状、皮膚刺激症状、頭痛、倦怠感などの不定愁訴で、原因となる家から離れると症状が消失する。このシックハウス症候群の語源となったシックビルディング症候群(sick-building syndrome)は、世界保健機関(WHO)でも認知されている疾患概念である。 意識しているときだけ症状が出現 こうした化学物質過敏症と診断された患者に話を聞くと、その症状や主張は実に多彩なのだが、時に首をかしげたくなる"現象"に突き当たることも多い。
国際的には、「化学物質過敏症は精神疾患か否か」という議論が盛んに行われている。中でも、264人の化学物質過敏症の患者を、米国精神医学会の「精神疾患の分類と診断 第4版」(DSM-IV)に基づいて分析したBornscheinらの研究は注目に値する。分析では、全体の35%が「身体表現性障害」と診断され、そのほか「気分障害」32%、「不安障害」25%、「物質依存・乱用」24%、「人格障害」13%などとなっていた(Bornschein S et al.Psychol Med. 2002;32:1387)。
(抜粋終了)
プラセボ効果というまさに「気分」の問題という効果が実際に認められていますが、 そもそも「化学物質過敏症」という病名をつけること自体に無理があるのではないでしょうか? 「病名をつければ病人が増える」ことは医学界の常識であり、製薬会社のマーケティングの一環でもあります。 「化学物質過敏症」の方には精神科的・心療内科的アプローチを含めた統合医療的アプローチが必要でしょうね。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
June 1, 2007 09:44:47 AM
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