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テーマ:防犯(381)
カテゴリ:社会に対する不平不満
みなさんもぜひ考えてもらいたい。 にほんブログ村 先週、ニュースで報道され、新聞に大きく取り上げられるような事件が、茅ヶ崎で起きていたことが報道された。 新聞によると、周辺住民は「いつかこんなことが起きるだろうと思っていた」など、以前から警戒心をマックスにまで高めていたようである。 苦痛に耐え、警戒を怠らなかった周辺住民に、敬意を表したい。 私はけっこう歳がいっているので、若者たちの間で常識となっている「プロフ」というものを見たことがなかった。 今回の事件を機に、騒がれている「プロフ」を閲覧してみたのだが、実に恐ろしいものであった。 ◆事件の概要は、公開されている記事などを参照してほしい。 治安の悪化というか、 どこの誰だかわからない人間が住み、周辺住民がその生活実態を把握できないということは、どの地域でも有り得る。 ある程度栄えた地域では、個人所有の大きな土地が、どんどん分散していき、細切れで人手に渡っていくものだからだ。 具体的には、農地改革で耕作地を手に入れた人が、どんどん土地を手放している。もともとの所有者の高齢化であったり、相続後の処分であったり。 広大な土地を、持っていると固定資産税で苦労する。 土地を売ってしまえば、大金も入るし、手をかけなくても済む。賃借するよりも、スッキリする。 ・・・ということで、売りたい気持ちも当然と思う。 問題は、その後である。 茅ヶ崎なんかだと、農家や地主の持っていたある程度の面積の土地が売られると、ポコポコと一戸建てが何軒かまとまってできる。 この土地の分散と新住民の定着については、大きく分けて、2つの段階があったように思える。 いずれの段階でも、そこに新しい家族がやってきて、コミュニティを形成し、明るい街が出来上がると、理想的である。 駄菓子菓子。 現実には、コミュニティが形成されず、グレーな街になることがある。 ことに、事件の舞台となった茅ヶ崎市某地区においては、近年、治安の悪化というべきか、素行の悪い住民が多くいるというような話題が耳に入ってくることがあった。 実際に、私もその実態を目の当たりにしたことがしばしばある。今後も、そのような光景を見るであろう。 こういった話題に心当たりのある人は、今回の事件に関して、 「ああ、やはりあの地区ではそういうことがあるのだな」 と思うかもしれない。 茅ヶ崎市というところは、やたらとアロハぶったり、サザンの力を認めざるを得ないようなことはあっても、いわゆる「フツーの、それなりにいいシティ」であると、私は思っている。おそらく、外部のイメージもそうだし、住民の多くもそう考えているだろう。 フツーのシティ(町でもいいんだけどさ)ならば、いわゆる不良という人種はある程度存在するだろうし、そういったことに対して過敏に反応する層もいるだろう。 しかしそれは、地区によって偏る(特色が出る)ことがある。 いい例が、茅ヶ崎の線路より「南側」「北側」である。 韓国と北朝鮮までいくと、国境もあるし、極端すぎるのだが、兎に角、地区によって偏りがでることは確かなのである。 そして今回の事件は、茅ヶ崎の「北側」に端を発しているのである。 ■いわゆる第1段階の土地の分散によって形成されたコミュニティについて■ 一昔前の茅ヶ崎の線路より「南側」「北側」の住民概念(商業施設じゃないよ)を具体的に表現すると、 南 高級住宅街 北 ド田舎 であった。 当の北側住民であっても、田舎であることは認めざるを得ないのである。人間としてのプライドとか、そういう問題ではなく、実際にド田舎だったのである。 南側の土地は、それはそれは高価なので、基本的に、身分のいい、中上流階級の人たちしか住むことができない。 北側では、土着民の子孫たちが、先祖代々の土地を分割して住んでいたり、相変わらず耕作をしたり。部分的には新興住宅街なんかができたりして、人が移り住んできたりしていた。 南側と比較して、あまり稼ぎの良くない人でも住める傾向にある北側。 しかし、地域の平和は、自治会の強制加入であったり、近隣住民の干渉などによって、維持されていたといえよう。 結果的に、所得が低いとはいっても、単に田舎であるだけで、治安が悪いというほどでもなかったのではなかろうか。 ■第2段階の不完全コミュニティにおけるグレーな街について■ 第2段階は、茅ヶ崎市においては比較的近年であったように思える。 近年とはいっても、約10年くらいか。小泉政権になったくらいからかなぁ、というイメージだ。 それ以前は、グレーとはいっても、まだ比較的城に近いグレーであったと思う。 現在においては、それが完全にグレーである。 住民の流入によって形成された、第2段階の不完全コミュニティでは、第1段階であげた自治会の強制加入や近隣住民の干渉が力を振るわない。 核家族化による価値観のせばまり、プライバシー重視による人付き合いの制限など、自治会や隣人のおせっかいというものが歓迎されない要素にあふれている。 加えて、いわゆる格差社会である。 現在の事件における社会的背景として、毎度の如くクローズアップされるくらいなので、地域の治安に大きな変動をもたらしていることは必至である。 治安が、悪くなった。 今回の事件でいえば、近隣住民の力のみで、地域の治安を維持するのは困難だったように思う。 住民自身が健全な生活を送ること、そして周囲にその良い影響を与えようとすることは大切である。 駄菓子菓子、突然にして、明白に危険と察知できる住民が流入してきた場合には、かえって干渉しないほうが安全であろう。 すなわち、度を越えた人間が登場したら、自分と家族の安全を守るために厳戒態勢をしくのが得策ではなかろうか。 冒頭にも記したが、今回の事件の近隣住民は、苦痛に耐え、警戒を怠らなかったことで、直接事件に巻き込まれずにすんだのだから。 近隣住民を巻き込んだ最悪の結果とならなかったことを、幸いに思う。 次回は、もう少し明るい社会を作るための方策について、考えてみよう。 ↓いつもあるこのバナーを押してやると、励ましの効果があらわれます(私に)。 にほんブログ村 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2022.11.17 17:18:50
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