リビング湘南の家計ナビが市民感覚からズレまくっている件
あらすじ)リビング湘南というタブロイド紙に、家計ナビという家計相談コーナーがある。こいつが毎回、市民感覚からズレまくっているのだ。毎回腹立たしい、リビング湘南の家計ナビである。家計について助言をするべきは、本来、家計が厳しい世帯に対してなのである。だのに、リビング湘南の家計ナビは、毎週毎週、「お前ら、金に困ってないだろ!」という世帯ばかりを取り上げている。特に、ここしばらく、そういった傾向が強い。今週は、本当にひどかった。前提として、このコーナーでの収入は、「手取り」額が扱われている。税込み年収ではない。今回のケースでいうと、<月収>夫:32万円妻:21万円<ボーナス>夫:110万円妻:120万円つまり、<年収>に換算して、このご時勢に、手取りで、夫:494万円妻:372万円合計して866万円という、超高所得層なのである。3年前に5,200万円の住宅ローンを組んでいるという点についても、富豪っぷりがうかがえる。そもそも5,200万円の住宅といったら、それだけでスーパーなグレードであるし、こんな超高所得層が頭金も無しにローンを組むはずなどないのだから、いったいいくらの家を買ったんだい?というハナシである。そして、この5,200万円のローンは、現在3,800万円まで減っており、つまり3年間で1,400万円の返済をしたことになっている。年間実に、470万円あまり。回答者であるFPは、この返済に「脱帽」といっているが、そもそも収入が多すぎるのだから、我々はそこに脱帽する必要性を感じることができない。しかもこいつら、ローン返しながら、90万円も海外旅行に使ってるんだぜ。まじで。これはあまりにも、一般市民の感覚からズレている。金に困っているわけもないこの超高所得層夫婦が、何を相談しているのかというと、「妻が出産・育児で休職するため、繰上げ返済ができない」などとのたもうているのである!寝言は寝てから言え。これほどの収入となると、妻はそうとういいとこの会社ではたらいていることと推察できる。とすると、雇用保険や健康保険にも入っているのだろうから、産休や育休をしたとしても、保険からどっちゃりお金が入ってくるのである。ざくっとあいまいに試算してみよう。算数苦手だから、間違ってたらごめんよ。まず、産前産後休業への所得面での配慮としては、健康保険から出産育児一時金と出産手当がある。出産育児一時金は額が決まっているが、出産手当は標準報酬日額の3分の2であり、労働していた頃の所得に比例する。これを98日分としよう。仕方がないので、月額21万円から標準報酬日額日額を7,300円として、出産手当は476,000円ちょいである。98日は3ヶ月ちょいに相当するので、出産手当だけで、月収15万8千円ちょい。(これプラス、出産育児一時金)次に、雇用保険給付であるが、暫定措置である賃金月額の50%(基本給付30%+職場復帰給付金20%)としよう。月収10万5千円ちょい。なおかつ、育休中の厚生年金および健康保険料は免除である。( ̄ロ ̄)どう思うよ。普通の女性労働者は、こんなにもらえないよ。リビング湘南としては、湘南の中でもいいとこに住んでいる富裕層をターゲットにしてるのかもしれないけどさ、紙面には、本当に生活に困っている、一般的な家庭へのアドバイスを載せるべきではないのかな。