誰にも教えたくない町・ビュッケブルグ2ドイツにはロマンティック街道や、古城街道などいくつかの観光ルートがあります。ちょうどドイツの真中あたりを通る、ハーナウという街からブレーメンまでのメルヘン街道というルートがありますが、ビュッケブルグはこのメルヘン街道の中のハーメルン(『ハーメルンの笛吹き男』というお話で有名ですね)からブレーメンに抜ける途中にあります。『メルヘン街道』という名前にふさわしい町なのに、ツアーなどでも寄らずに通りすぎられてしまうのは、時間とか知名度の低さのせいでしょうか?残念に思う反面、ツアーの観光客でいっぱいになるより、静かなままのほうがいいかなと思っています。ビュッケブルグの見所のひとつは町の中心にあるお城でしょう。ドイツのお城には2種類あって、『ブルグ』と呼ばれるものと、『シュロス』と呼ばれるものです。『ブルグ』のほうは要塞的性格のもので、その姿は砦のようでもあります。反対に『シュロス』の方はノイシュバンシュタイン城のように、その土地の王様が贅をつくして建てたような、見た目にも美しいお城です。 ビュッケブルグのお城は、地名には「ブルグ」という言葉が入っていますが、『シュロス』の方のお城で、こじんまりとしていますが、中も一つ一つが凝っていてとても美しいお城です。時間帯によって見学することができます。そして今でも昔の王族の子孫の方が「家」として使っていらっしゃいます。北海道の『グリュック王国』のオープンの際は、日本にもいらっしゃったそうです。私も一度お会いした事があるのですが、私達が日本から来た事をたいそう喜んでくださって、 その時に日本にこのお城のモデルがあるということを、お聞きしたのです。 [next] |