マシュマロテスト考察2 親学について
先日のマシュマロテストの話題、いろいろな反響がありました♪こうやってたくさんの方の意見が聞けるのは楽しいです。ありがとうございます!本文で返信ってことで、ごめんなさい。 意見を読んだり聞いたりしているうちに、うんうん。私もそういいたの。。そっか。そういう発見もあるんだ。。などなど。。自分の考えもまとまってきます。 そして、批判するつもりではないといいながら、やっぱりマシュマロで子どもの人生を決めてしまうのは、どうなのだろうとの気持ち、強くなっています。 マシュマロテストを根拠にする論調マシュマロテスト→だから自制心を だけでなく マシュマロテスト→自制心を→4歳で自制心がないのでは遅い→3歳児神話→3歳までは親の手ではじめに結論ありきなのかなと思ったりもするのですが。。。そのような意図がないとしても、4歳で自制心がないとすでに遅いというのは、子育て中の親の感覚とはずいぶんずれていると思うのは、私だけではなさそうです。でも、4歳になる前のはじめてのお子さんを持っている親は、4歳の実態を知らないので、うちの子はダメだと思わせる効果がとても高く不安を与えそうです。 マシュマロテスト→自制心を→4歳でこれでは遅い→3歳児神話→3歳までは親の手で→0歳児の保育園不要 という論調もあります 個人の価値観をみさだめるテストとしては、マシュマロテスト、とってもおもしろいとは思います。 息子、マシュマロは食べないだろうな。小心者だし、食べることより遊ぶことに執着するから。でも、マシュマロのわきに竹串があり、焚き火がそばにあれば、「火にいれないで待っていてね」といっても、火にいれちゃうだろうな。マシュマロと焚き火の誘惑は大きい。。私でも。 ただ、ご褒美として、釣り竿とルアーなんていうのがあったら絶対待っているだろう。。 報償の大きさは関係しそうです。 なんてことを楽しいテストとしていろいろ想定してみると、子どもにたいし、自分に対し、新しい発見があったりしておもしろいです。 けれども、条件でいろいろ結論が変わるということは、マシュマロにたいする自制心とは、結局 マシュマロに対する価値観や思い入れにすぎないのでは。。と、 思うのですが。。。。 と、批判するつもりはないといいながら何故このようなことをくだくだ書いているかというと、これから先の話、私はブログにかくべきかずっと逡巡していました。 いまでも、迷いがないとはいえないくらい。 飯能市で子育て支援の一環として、親に「親学」を学んでもらおうという動きがあります。すでに100万の予算が組まれており、実施しないかと子育て支援団体に打診があったという所まで聞きました。 私も、飯能市の子育て支援にはいろいろ関わっており、市役所の方、NPOの方、とても素敵で熱心で、尊敬できる人がたくさんいらっしゃいます。 青年会議所のスタッフの方も紳士的という言葉がぴったりの高い志を持った魅力的な方がたくさんいらっしゃるのを知っています。 子育てが困難な時代に、少しでも手助けになれば、きっとそんな善意から「親学」を実施してみるのがよいのでは!と思われたのだろうなということは、関係する方々のお顔が目にうかぶだけに、痛いほどわかります。 ただ、この親学なのですが。。。 親学には親学の教科書といわれるテキストがあります。 <a xhref="http://hb.afl.rakuten.co.jp/hgc/026fe901.5b82caa1.03cb8770.aefa9f6f/?pc=http%3a%2f%2fitem.rakuten.co.jp%2fbook%2f4299035%2f&m=http%3a%2f%2fm.rakuten.co.jp%2fbook%2fi%2f12007095%2f" target="_blank"><img xsrc="http://hbb.afl.rakuten.co.jp/hgb/?pc=http%3a%2f%2fthumbnail.image.rakuten.co.jp%2f%400_mall%2fbook%2fcabinet%2fnoimage_01.gif%3f_ex%3d80x80&m=http%3a%2f%2fthumbnail.image.rakuten.co.jp%2f%400_mall%2fbook%2fcabinet%2fnoimage_01.gif%3f_ex%3d64x64" border="0"></a> このテキストをもとに、親学アドバイザーの資格をとったものがアドバイザーとして、親学学習会を開催します。 詳しくは親学アドバイザーの手引きに書かれてあります。 <a xhref="http://hb.afl.rakuten.co.jp/hgc/026fe901.5b82caa1.03cb8770.aefa9f6f/?pc=http%3a%2f%2fitem.rakuten.co.jp%2fbook%2f4398281%2f&m=http%3a%2f%2fm.rakuten.co.jp%2fbook%2fi%2f12060510%2f" target="_blank"><img xsrc="http://hbb.afl.rakuten.co.jp/hgb/?pc=http%3a%2f%2fthumbnail.image.rakuten.co.jp%2f%400_mall%2fbook%2fcabinet%2fnoimage_01.gif%3f_ex%3d80x80&m=http%3a%2f%2fthumbnail.image.rakuten.co.jp%2f%400_mall%2fbook%2fcabinet%2fnoimage_01.gif%3f_ex%3d64x64" border="0"></a> 参加者が主体になって話し合いができるようにする所や、話やすいように先にアイスブレイクという気軽なお題での話をして、学びたいテーマを話し合って行く点はノーバディズパーフェクトプログラム(NP)と似ています。 違うのは、進行がファシリテーターではなく、アドバイザーという点です。 NP=ノーバディズパーフェクトは、その言葉どおり、ファシリテーターもテキストもアドバイスする人も「誰も完璧な人はいない」のですから、それぞれが自分でよい方法を考えてみようという価値中立的な立場を大前提にしています。親が自分で変わろうとすることは止めませんが、変わるべきという前提もないですし、このように変わらなければならないと方向付けはしません。親には自分で気づく力があるという信頼があり、変わるか変わらないかも含めてまず親の価値観を尊重することを最も大事にします。ですので、ファシリテーターは問題整理するだけで、アドバイスはしません。 親学アドバイザーは<親学アドバイザーの手引き>によると「親学の伝達者」で「親学を多くの人に伝達する役割」が与えられています。ですので 話し合いは、親学の方向にそって軌道修正が求められます。親学アドバイザーの手引き29ページより引用 PHP親学研究会(編) 「親学アドバイザーは、自分の意見を過剰に主張し、参加者に窮屈な印象を与えるべきではありません。アドバイザーがこのような態度をとると、「親(参加者) 自身が変わる」という親学の第一の目的が達成されにくくなります。親学を伝えたいという思いがどんなに強くても、参加者が主体変容に至らなければ、十分な効果を期待できません。 しかし、そうだからといって放任的態度をとり、参加者のやりたい放題にさせればよいわけではありません。」 で、アドバイザーが伝達してくれる親学の内容なのですが。。。 そのテキストで先のマシュマロテストがでてきます。 親学の教科書 74ページより「他方、我慢できなかった子どもたちの何割かは、ストレスに弱くキレやすいなど社会生活上の問題をかかえていたのです。しかも、学力において総じて低いレベルにありました。この学力の差は、彼らが高校生になったときの一斉テストで、明確に記録されています。 この実験からもわかる通り、子どもが育っていくうえで最も重要なことは、自制心なのです。親自身が耐えようとする姿や我慢する工夫を日ごろから子どもたちに見せ 子どもに自制心の大切さを教えていく必要があります」 実は、この親学、大論争になりそうな論点が下記にあるようにたくさんあるのです。こちらを先に紹介すると、マシュマロの話は瑣末なものに思えるほど。 でも、あえて、主義主張といわれるものと関係がないマシュマロテストについて、最初に多くの人に聞いてみたかったのは、特定の主義主張をもった親でなくても、「普通に」(何が普通かはよくわからないところではありますが)子育てしている親の実感から、???なものであること。それをほんとに100万円払って実施すべきものなのか。。実施しようとしている方々、本当に善意でいい方ばかりなのです。それだけに。。。。書くべきなのか逡巡していました。 本の内容を紹介すると、もっと???の声が増えそうです。 もちろん、素敵な部分や使えるもあるのです。親は子どもの言葉を聞いてすぐ意見をいいがちだけど、こどもの言葉をまず繰り返してあげましょう 。父親も育児参加しましょう。しかるときは全人格を否定しないようにしましょう。 など。最近、どの本でもよくみかける内容といえばそうですが。。 ですが、市としてやるというのは、どうしたものか。。。親学では、子ども達が我慢が出来ない、コミュニケーション能力に乏しい、無気力無責任で あることから問題を提起しています。子どもの心がかわったのは、生活習慣が乱れたからであり、親の教育力が低下していることを原因としてあげています。「本来、子を産み育てることは、親にとってなにものにも代えがたい大きな喜びとであり、楽しみでもあるはずです。つぶらな黒い瞳で見つめられたときのあのうれしさ、特に母親にとって授乳時のふれあいは至福の喜びといってもよいでしょう。だからこそ、この地球上で人類は繁栄を勝ち取ってきたのです。それをストレス感じるところに危機的な状況があります。 子育ては他者を育てることで自分を育てることに他なりません。これに対して自分のための場所と時間を第一に必要とする親が多くなっているのは、子育てを楽しめる環境が整っていない事だけでなく、親心が十分にはぐくまれていないことにも原因があるように思われます」P17 「地域において子どもの遊ぶ姿が見られなくなり、仲間集団が機能しなくなったほか、地域の伝統的行事も次々に失われています。地域の子どもたちを見守る大人たちも少なくなりました。地域における求心力が停滞することで、地域を愛する心が失われひいては、国を愛する心も失われているのです。」P18「親学は基本的に、次の3つの考えから成り立っています。」1 教育の原点は家庭にあり、親は人生の最初の教師として、教育の第一義的責任をおうことを深く自覚する2胎児期 乳児期 幼児期 児童期 思春期という子どもの発達段階に応じ、家庭教育で配慮する重点は異なる。3、母性と父性の役割を明確にする 3については、特に議論がありそうです。 詳しくはまた後日書きます。というか、書きかけたら10000字超えたそうで、NGになってしまったのでした。 賛成する方が善意であるのは、よくわかるのですが、たくさんの意見がわかれそうな内容がたくさんある教科書です。サブタイトルは、HOW TO BE A GOOD PARENTとあり、この内容にそわない親はよくない親になってしまうのでしょうか?子育てをする親は様々な価値観をもっています。市が行うというのは間違いであってほしいと、心配しています。