2016/01/10(日)07:26
落語と日本酒
日本酒好きですが、落語も好きです。
落語で酒が出てくる噺は色々あります。酔っ払いの噺も多いです。
特に好きなのが「替り目」です。私は古今亭志ん生さんのファンなので、志ん生さんの「替り目」が一番好きです。なんともかわいい酔っ払いで、聴いているいるだけでうれしくなります。
ただしこの落語は酒を飲む場面がありません。すでに飲んで酔っているという設定です。酔っている時の車屋とのやりとりや、家に帰ってから女房との会話が絶妙です。
落語家さんが、おいしそうに酒を飲む芸はなんとも魅力的で、酒好きはそれを見ただけで、その寄席の後は迷わず居酒屋へ一直線ということになりますが、「替り目」はそういう場面はありません。
「うどんや」もこのパターンですね。どちらも落語の中ではもう飲まない。
「らくだ」なんかはうまそうに酒を飲む場面があります。酔うと人が変わる感じが、落語家さんで色々違い、面白いです。
志ん生さんの「替り目」では、ろくでなし、へべのれけ、なんていう言葉が出てくるのも楽しいです。
志ん生さん自身が大の酒好きだったことも「替り目」を楽しくしていますね。関東大震災の時に酒屋に行って酒をただで飲んだという話は有名です。
志ん生さんはどんな酒がお好きだったんでしょうか。
酔っぱらっても高座に上がっていたという志ん生さん。一度見て、聴いてみたかったです。
古今亭志ん生さんのソフト紹介
落語DVDなど