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カテゴリ:音楽
数日前に水戸芸術館コンサートホールで行われた演奏会を録画で見る機会がありました。
冒頭、最近亡くなったティンパニ奏者の冥福を祈るということで(拍手はしないようにとのアナウンスの後)モーツァルトのディベルティメントが一曲演奏されました。 その後、前で着席していた小澤さんは舞台の袖に引いたまま、プログラム最初の演目であるシベリウスの「悲しきワルツ」の演奏が始まったので、亭主はあっけにとられましたが、後で調べてみたところ小澤さんが指揮するのは最後の演目であるベートーヴェンの交響曲第5番のみとのこと。やはり長時間の指揮は体力的に難しいということのようです。 指揮者不在とはいえ、演奏の中身はおそらくリハーサルで頭に入っているのと、コンサートマスターのリードもあってか、オケは何の迷いもなさそうに曲を響かせて行きます。 二曲目はモーツァルトのクラリネット協奏曲。ソリストのモラレスさんが楽団を背に舞台の中央に立っての演奏は、まさにクラリネットが主役です。 ![]() モラレスさんはかなりの巨漢ですが、彼の楽器もイングリッシュホルンと見紛うばかりの大きさ。にもかかわらず、流れ出る音はビロードのように典雅でなめらかな響きを持っていて、聴く者を陶酔へと誘います。 そして後半、いよいよ小澤さんの登場。その雰囲気たるや、まさに(スターウォーズの)ヨーダです。第5番と言えばあの休符で始まるアインザッツ。この部分も含め、衒いも外連味も超越したストレートなベートーヴェンの交響曲が響いていました。 ![]() お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2016.03.27 23:05:24
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