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2022.08.18
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カテゴリ:温泉
コロナ禍も第7波に突入し、新規感染者数だけを見る限り、状況は以前にも増してよくない状況です。が、今年は久々に行動制限のないお盆休みということで、遠出をされた方も少なくないと想像します。かくいう亭主共も、お盆真っ最中の先週末、一泊旅行で表題の温泉を訪ねました。

奥日光の中禅寺湖畔は、かつて家族がまだ若かりし頃に、毎夏のように夏休みを過ごした場所でもあります。彼の地を選んだ理由はごく単純なもので、自宅から最短で行ける涼しい場所(標高1千メートル以上)という条件で探すとここになります。

避暑地といえば、関東では「軽井沢」が有名ですが、軽井沢の標高は1千メートルあるかないかです。標高だけ見ればあまり涼しくなさそうですが、軽井沢が涼しい理由はどうやらその地形にあるようで、急勾配で有名な碓氷峠側から急速に吹き上がる風が断熱膨張で冷やされて到達する(フェーン現象とちょうど逆のパターン)ことによるとも言われているようです。(実際、天候次第ではかなり暑くもなります。)

湯元温泉は中禅寺湖畔から戦場ヶ原を抜けてさらに登ったところにあり、標高は約千六百メートル。最高気温は20度を少し上回る程度で、束の間ですが連日の猛暑日から解放されてホッとしました。とはいえ、やはりなんといっても最大の楽しみは源泉掛け流しの温泉。しかも亭主が好む濃い硫酸・硫黄泉で、これをたっぷり湛えた湯船に浸ればまさに天国です。亭主共が泊まった宿の風呂から判断する限り、泉質は先月訪れた別府・明礬温泉と似ています。以前は暑さから逃れることだけに執心していたために、こんな名湯が「近場」にあることに気が付かなかったというわけでした。

ちなみに、温泉街自体はこじんまりしていますが、中心部には環境省所轄のビジターセンターなどがあり、中禅寺湖畔から戦場ヶ原を通る散策コース(木道)の終端として観光客対応も充実しています。亭主もコースの目玉のひとつである「源泉」を初めて見物。別府の「地獄」ほどではないものの、温泉が沸いてくる様子を眺めていると自然の威力を実感できます。




ところで、軽井沢は東京の別荘地として大正末期ごろから西武グループの創始者である堤康次郎によって開発されたことがよく知られていますが、奥日光はもっぱら東京在住の外国人によって避暑地として見いだされ、明治中期から昭和初期にかけて英国、イタリア、フランスなどの大使館や外交官が続々と夏の別荘を立てて通うようになりました(最盛期には40棟を数えたとか)。中禅寺湖という比較的大きな湖水とそれを取り囲む山並みからなる風景も外国人の郷愁を誘ったようです。(その点で、景勝地として軽井沢より優っている気もします。)

そのような大使館の別荘のうち、イタリア大使館の別荘は約20年ほど前に栃木県によって修復、独特の外観・内装を持つ建物と敷地が記念公園として公開されており、亭主共も暇潰しに見物した記憶があります。場所はいろは坂を登り切った直後、湖畔に沿って左手に進んだところ、日光山中禅寺(立木観音)の奥ですが、今回久しぶりに覗いてみたところ、その手前に「英国大使館別荘記念公園」なるものができているのを見つけてびっくり。案内によると、2016年にオープンしたとのことで、早速訪ねてみることに。




建物内には、別荘の持ち主だった英国外交官、アーネスト・サトウに関わる事績の解説パネルや資料が並んでおり、彼が活躍した幕末から明治前半あたりまでの国内外の著名人との交流の様子を辿ることができます。イタリア大使館別荘のウリがその独自なデザインの建築物にあることに比べると、サトウが立てた別荘(ジョサイア・コンドルが設計に関与、現在のものは修復というより復元したもの)はやや地味ですが、湖面からの高さを大きく取っており、そこからの眺めの素晴らしさは格別です。




というわけで、「こんな別荘があればさぞかしテレワークも楽しいだろう」と、大いに羨望の念を掻き立てられた亭主でした。









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最終更新日  2022.08.19 07:43:29
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