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カテゴリ:京町家
「火袋完全復元への道」なんて大げさなタイトルで9/2と9/17に書きました事の続きですが・・・・
やっとほゞ完成しました。 9/2に載せた復元前の火袋の写真が下の2枚ですが・・・ フラッシュで撮ると・・・ 火袋の3分の2を、2階の物入に使うため、階下の「はしり」から見ると閉鎖した形になって採光も悪いし、本来の火袋とは言い難い状態になっていたものを、今流行の京町家本来の形に復元することにしたのですが、大工さんがやっと来てくれて施工してくれました(まだ今日の所は施工途中のしやしんですが) 赤線を引いたところが2階の押入れの床であり、1階の「はしり」の天井だった箇所を撤去した箇所です。 光を遮るものが無くなったお蔭で、果然明るい「はしり」になりました。 これで堂々と「これが火袋です」と言える構造に復元できました。 注・「はしり」とは ・・・ ハシリは流しのことであるが、流しのある場所をハシリ元といい、井戸、水屋および竈のある場所全体をハシリニワという。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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火袋って火を燃やすスペースの事を言うのですね。
かまどのある場所も火袋、行燈にも灯篭にも火袋。 知らない言葉でした。 そしてその火袋の復元。 撤去前と撤去後の写真を何度も何度見見比べて、ようやく立体図が頭の中に見えました。 たくさんのご家族が暮らしていらしたころは広い収納場所が必要で、こういうことになっていたのでしょうね。 押入を撤去したら、すごく明るくなりましたね。 お家が喜んでいるようです。 (2019.11.12 14:01:03)
2階の押入れの床を取り壊すと、光が入り、ずいぶん明るくなるのですね。
火袋のこと初めて知りました。 閑人さんのお宅は本当に立派なのですね。こうしたおうちを維持していくのも大変でしょうね。 (2019.11.12 15:59:21)
naomin0203さんへ
少しの事で薄暗かったはしりが俄然明るくなりました。 特に天気の良い日は照明が要らない程です。先人の知恵を現代人が電気に頼る様に改悪していたという事です(笑) (2019.11.13 21:00:03)
mamatamさんへ
これだけの採光で薄暗い、はしりが電気を点けなくても明るくなりました。 丁度「天窓」効果です。 しかも明るいだけでなく、採光の状態で外の天気の様子(太陽が出ているかどうか)が分かる様になり気持ちか良くなりました。先人の知恵は凄いです。 (2019.11.13 21:05:06)
やすっぺ09さんへ
いえいえ、昔の形が残っているだけで、昔はみんなこんな状態で、ハシリでは履物履いていました。 その後スノコになり、床になり、照明を電気に頼って採光を遮断して・・・、元に戻しただけなのです。 ここには書いていませんが床にして通気が悪くなったのが原因のひとつと云われて、シロアリ工事と共に床をめくってスノコにも復元して貰いました。 (2019.11.13 21:11:35) |