ロバ、異国の丘に立つ・・・人をみる
今日は、舞台メイクの勉強を兼ねて?劇団四季の地方公演「異国の丘」を観ました。今回は、あの下村尊則さんが主演です。物語は、日中戦争の回避のために奔走し、最後は抑留されたシベリアの極寒の地で自分が信じる正義を貫き通して亡くなった青年とその青年を取り巻く恋人、友人、敵などの人間模様を描きながら、現代に生きる私達に「今の生き方でいいの?」と問いかけている作品でした。オープニングとエンディングの歌は同じものなのですが、エンディングでは歌詞の一つ一つが胸に響いて涙が止まりませんでした。劇団四季はライオンキングや美女と野獣、キャッツなどの輸入作品が注目されがちですが、四季のオリジナル作品のメッセージは、ガツンと直球型。両親を大切にし、友を信じ、幼いものは助け、人に面倒をかけないように、周囲の人には手を差し伸べて生きていく・・・現代に生きる私達が忘れがちな古き良き時代の日本人の気持ちを思い出そうよと語りかけているように感じました。満員ではありませんでしたが、観客の気持ちはとても熱く、みんながスタンディングで拍手を送りました。当直明けでヘロヘロでしたが、行って良かったと心から思いました。ただ、一つ難を言うなら・・・下村さん、最近非常に横幅が成長されたみたいでライオンキングなら貫禄で済ませることができますが、シベリア抑留なのに・・・と独り言をつぶやいたロバでした。↓スリムな下村さんこんなに飛んじゃっています。