021103 ランダム
 HOME | DIARY | PROFILE 【フォローする】 【ログイン】

ろばの皮

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! --/--
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
2005.02.11
XML
カテゴリ:バレエ
楽しみにしていたマチュー・ガニオを見てきた。

東京バレエ団公演「ラ・シルフィード」。
シルフィード:斉藤友佳里、ジェイムス:マチュー・ガニオ、エフィー:井脇幸江、
そして一幕のパ・ド・ドゥには上野水香、スター総出演だった。

異例の飛び級でスジェからエトワールに昇進したマチュー・ガニオは、
本当に美しい青年だ。
ギリシャ彫刻のような彫りの深い顔、長身に長い手足、
農夫の役でも貴族のような気品、高いジャンプ、
これからずっとこの若者がバレエダンサーとして成熟していく過程を見守っていけるのかと思うと、
もうそれだけで幸せだ。

東京バレエ団のラ・シルフィードは、この作品で初めてトゥシューズというものを履いて踊った
マリー・タリオーニの父親の振り付け・演出を復刻したラコット版だ。
今回、マチュー・ガニオを見たいという思いばかりが先走って、
東京バレエ団の「ラ・シルフィード」がブルノンヴィル版でないことを
私は事前に承知していなかった。

開演前のロビーで第一幕のパ・ド・ドゥに上野水香が出演すると配役表にあるのを見て、
あれ?第一幕にパ・ド・ドゥなんてあったかな?と不思議に思った時
気付くべきだった。

実際に幕が開いてからは、あれ?あれ?の連続。
そして、第一幕の終盤にジェイムスのあの有名なバリエーションを含むキャラクターダンスが
全てなかった時の私の落胆はもう言葉では言い表せない。
これで、第二幕を見る楽しみは完全に失われたとさえ思ってしまった。

ブルノンヴィル版の森の中のシーンは、音楽、主役二人のパ・ド・ドゥ、コールド、
全てが高い完成度を誇っていると私は思う。
大好きな場面だ。
それなのに、見られないなんて。
森のシーンには、ジェームスが素晴らしい足さばきを見せるバリエーションもある。
うう・・・、マチュー君でそれが見られると楽しみにしていたのに。

もう、こうなったら、後はただマチュー・ガニオを見ることだけを唯一の楽しみにしようと心を決めた。
そして、彼は私のその思いに十分応えてくれた。

ソロで激しく踊った後、少し苦しそうに顔を歪めた様子も、
カーテンコールでの少年のような明るい笑顔も、全てが可愛いマチュー君だった。
次に彼を見る時は、どんな大人の男性になっているだろうか。
楽しみに待つこととしよう。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2005.02.12 01:02:30
コメント(2) | コメントを書く


PR

Freepage List

Comments

 grand_tier@ く~てんさん はじめまして。 コメントを有難うござい…
 く~てん@ Re:レオニード・サラファーノフの王子さま(12/26) 初めて書き込ませていただきます。 私も…

© Rakuten Group, Inc.
X