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河向こうのフェスティバル

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Robbins

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2004/08/29
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カテゴリ:空間旅行
Cres
クロアチアには何と1000を越える島が属しているとのことだ。地図を見ると、クロアチアは旧ユーゴのアドリア海沿岸の地域をほぼ独り占めした細長い国で、わずかにしか海岸線を残していないスロベニアやモンテネグロが気の毒なくらいだ。
近年イギリスではクロアチアの人気がうなぎのぼりで、特に南端にあるドブロニクなどは世界遺産に指定された街の美しさと海の美しさで多くの観光客を集めている。スペインやフランスの片田舎にセカンドハウスを買って悠々自適の老後を過ごしたいと夢を持つイギリス人。しかしこれらの地域の住宅価格は高騰しており、そんな彼らの次のターゲットはクロアチア。確かに海も美しく食べ物もおいしく、交通の便も悪くはないこの国はEU加盟前の今が買いどきなのかもしれない。

さて、そんな1000の島のうちのひとつCres島が今回の目的地。一つには比較的リュブリヤーナから近いことと(直線距離は160キロ)、昔のベニス影響をもつ街並みが美しいという文句で決定。早起きしてOpatijaの街を散歩した後、車で南下してBrestovaという港からカーフェリーでたったの15分。そこはもう縦に細長い島であるCres島。

亜熱帯の島のような平坦な島ではなく、起伏に富んだ島であるというのはギリシャの島々と同じ。オリーブの畑と松。そしてごつごつした岩肌と、石の塀。島のあちこちで見られたこの石の塀はヘイドリアンウオールのように石を積み重ねて作った塀が延々と続いている。しかも一直線に続くのではなく、縦横無尽に張り巡らされたメイズのよう。石は何かで接着してある訳ではなく、非常に器用に1メートルくらいの高さに積み上げられているだけ。何のため?防風かとも思うが、必ずしもオリーブなどの畑だけに見られるわけでもない。いまだに不思議でつくづくホテルの人に聞く手間をかけなかったことが残念だ。

港から1時間ほどのドライブで島の中心Cresの街に近いホテルに到着。早速街に出てパスタの昼食をとり、海で昼寝。透明度の高い水は美しいのだけれども、石の海岸のため歩くと痛くて、水も冷たく、ちょっと怠惰に寝てばかりの島での滞在だった。今まででもっとも美しいと思った海は、2年前に行ったザンジバルの西の海岸。白い砂と真っ青な空にターコイズブルーの海。あの美しさは忘れられないし、インドネシアの素朴な島プロウスリブの海もきれいだった。

去年行ったギリシャにしろ今回のクロアチアにしろ、海の「青さ」がアジアやアフリカの「青さ」とは違い種類。敢えて言えば、アジア・アフリカの海が広さを感じさせる青を見せるのに対し、ギリシャ・クロアチアの海は深さを感じさせる青を見せてくれる気がする。

3時間ほども寝てしまったのかふと気づくとすっかり日も陰り肌寒い。シャワーを浴びた後は街を散策。この街がベニスのような細い小道の迷路のような街でなかなか歩き回るのが楽しいところだった。夕食は街の中心のハーバーからは離れた、住宅街にあるレストラン。離れていたのに人が多く入っており、私のアンテナがピピッと立った店だったので、3人を説得してトライ。何しろ「直感」頼りだから根拠も何もないので、「本当においしいんでしょうねー?」と疑問を持たれてもしょうがない。最初の料理をみんなが口にして笑顔を見せるまではどきどきしてしまった。

このレストラン。今回の旅行で一番のあたり。前菜代わりに飲んだ魚のスープはにんにくのきいたスムーズなスープで、フランス風のドロっとした魚のスープを想像していた私はそのシンプルさにびっくり。魚スープのおいしい店にハズレはない、という私の持論(?)どおり、メインの海の幸グリルプレートもすばらしいおいしさ。4種類の魚にイカとえび(香草とにんにくとオリーブオイルのタレをお好みで)。付け合せにはバターのほの甘さがきいたジャガイモ。4人でシェアして食べたが、皆が無言でむさぼりつくほどのおいしさ。魚もどれも微妙に違う味わいでイカもなつかしい日本のイカ焼きそのもの。付け合せに頼んだお勧めのキャベツサラダもおいしくって、もう100点。これだけ食べてビールと食後にハーブのお酒も飲んで、一人12ポンド程度。すばらしい!!!

やはりだてに食事に執念を燃やしているわけではなく、日々の食への探究心がこうした大ヒットに結びつく。鋭敏な感覚がなくなりつつある今、食事に対する感覚のみが妙に研ぎ澄まされていることを認識してしまった夜だった。でもおいしかったー。





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Last updated  2004/09/02 05:45:40 AM
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