禁煙・喫煙バトルの行方
副流煙による被害増大と喫煙スペース縮小 タバコは、愛煙家にとって一時の潤いだが、近くに居るタバコを吸わない人々は、副流煙を吸う事になる。これが、巷で騒がれている発がん性物質のベンゼンを含有している事による被害を生じさせる。 この発がん性物質は、タバコの巻紙が燃える事により生じるとも言われている。また、ニコチンと共にタバコの葉っぱの燃焼時にもベンゼンが生じるとも言われている。 これらの発がん性物質を除去したタバコは、存在するのだろうか?比較的に発がん性物質が少ないと言われている葉巻タバコでさえもタバコの葉が燃える中で発がん性物資は、生じる。 その昔、電車や駅のプラットホームでも自在に喫煙できた時代が続いていたが、副流煙被害や発がん性物質が放出される事から喫煙家は「冬の時代」を迎える事となった。 街路での喫煙もままならず、今や街路で喫煙しようものなら、何処からともなく年配の監視員が近寄り「今、喫煙しましたよね。罰金二千円」と言われてしまう。 また、喫茶店などでは、禁煙の店が軒並みで一部に店内分煙の店が出ている程度。日曜日ともなれば、どこもかしこも店内分煙さえもせずに全店禁煙とする店も増加。 その一方で政府の意向により、値上げは確実に進行している。また、種類は、海外製タバコも含めれば、百種類以上もある。ここに政策矛盾を感じないではいられない。たばこ代の六割から七割が税金として政府が召し上げる仕組みとなっており、本来ならば、タバコの価格は、三分の一の価格でも十分なはず。 また、そうしたタバコを販売しておきながら街中にあった灰皿や喫煙場所を撤去してしまうと言う何とも税金を負担しても喫煙者の待遇は、益々劣化する現状に憤る愛煙家も多い。 また、米国産のタバコは、葉っぱの生産するのに広大なタバコ畑に自家用ヘリコプター等で種を撒いたり、消毒したりしながらの生産。 一方、日本では、一枚一枚のタバコの葉を綺麗に拭いて天干しするなど丁寧な生産活動がなされている。 タバコの価格は、「MEBIUS」シリーズがひと箱440円となっている。健康診断では、一日何本喫煙し、何年喫煙歴があるかで、癌の発生確率を計算している。つまり、一日20本喫煙する人が10年間とすれば、単純に10年を3650日として、これに20本を掛けると73,000本となる。 体内に吸収されたニコチンとベンゼンの量が算定されると言う。概算値が算定されたとしても、必ず癌が発生するわけではない。 個人差により排出能力の高い方々は、多くのベンゼンやニコチンは、尿や便に混じり排出されてしまう。よって、排出機能の高い方で喫煙される方々の場合、便がニコチン色となる場合が散見される。 では、「どのくらいの喫煙までが癌を生じない安全圏なのか」と言えば、「少なくすれば、それだけ癌を生じる確率は下がる」 との研究結果も有るものの、喫煙をしていても一向に癌にならない方々も居る。 それは、やはり排出能力によるものとの見方もあるが、体内での消化も想定されるが、ベンゼンは、体内消化されるものではない。 このベンゼンは、化学記号で亀の子と言われる炭素記号「C」が六個組み合わさったもの。これに対してニコチンは、ニコチン酸をも含有しており、これらは、体内消化するものもある。 「タバコは百害あって一利なし」 と嫌煙家の間では、語られているものの愛煙家の中では、「タバコを吸えない人生なら死んだ方が増し」などとも語られているのが実情である。 こうした現状から喫煙家の待遇が税金負担分程度は、もう少し良くなる事を願う一方、喫煙家のマナーの改善が急務とされる。 また、嫌煙家からすれば、「タバコ代は、生活必需経費ではないから、もっと税金を上乗せしてひと箱千円にすればよい」などとの声もちらほら聞こえている。 この喫煙家と嫌煙家と間には、深くて遠い溝があり、これを円滑に解消する事ができれば、世界を制する事もできるのかもしれない。