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テーマ:ロックおやじ70(197)
カテゴリ:アメリカンロック
カンサス『暗黒への曳航』 このアルバム、紙ジャケでまたコメントします。 前作よりトータル性を高めた感じである。 どの曲にも必ずプログレ的なリズムを挿入していると思います。 このアルバムが発売されたのが1977年で、プログレの四天王のイエスが同年にアルバム『究極』を発売、ピンク・フロイドは『アニマルズ』である。ちなみにジェネシスはライブの『セカンド・アウト』。 イギリスのプログレ勢が一服し、再活動を始めるころにこのアルバムは発売されて爆発的に売れました。 なぜ、こんなにも売れたのか?聴いてみれば一目瞭然である。 プログレの形式的にカッコイイ フレーズをふんだんに織り込んでいるからである。 イギリスの正統派プログレをこよなく愛するファンにとっては批判の対象であるが、混迷を始めたイギリス・プログレに比べ勢いがある。 楽しくて、カッコよければそれでいいのだ、という感じだろうか。 3曲目の「スパイダー」なんかELPそのものであり、「遅れてきた探訪者」からエンディングの「望みなき未来」にかけては、旅情的に盛り上げていく、まさしくプログレの手法である。 このアルバムの五年後にエイジアの『詠時感 ~ 時へのロマン』が発売される。イギリスのプログレ界の雄が創ったアルバムはどことなく、このアルバムに似ている。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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