『クレスト・オブ・ア・ネイブ』 ジェスロ・タル
『クレスト・オブ・ア・ネイブ』 ジェスロ・タル1988年度のグラミー賞に新しい部門としてハード・ロック/メタル部門が新設されて、その第一回受賞作がなんとこのアルバムです。ジェスロ・タルがハード・ロック・グループというのも何ですが、このバンドが1988年でも評価されるバンドとしてガンバッテいたということも驚きです。1971年発売の彼らの名作『アクアラング』からでも17年の歳月が経っている訳ですが、そのエネルギーは依然衰えていないということだと思います。内容は充分プログレ・バンドとして評価される内容ですし、少なくともアメリカ的ハード・ロック・グループではないと思います。また、イアン・アンダーソンのフルートも健在ですし、結構ノリノリです。それなりに、作風もリズムも昔に比べると新しさを感じますし、まだ聴いたことのないプログレ・ファンにはオススメです。ジャケットも垢抜けて、前はあくの強いジャケットの印象が強くありましたけど。