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2010年05月28日
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カテゴリ:演劇
サスペンデッズ第8回公演 芸劇eyes
「2010億光年」
作・演出/早船聡
出演/佐藤銀平、伊藤総、佐野陽一、白洲本樹、高橋理恵子、他
2010年5月27日木曜日 14時開演の部
東京芸術劇場小ホール2
K列 5番 入場料2,500円

芸劇が注目する才能たち、「芸劇eyes」。
2010LINE-UP。

つまり芸劇の芸術監督、野田秀樹氏のお薦め劇団ということである、と私は勝手に解釈している。
その第一弾公演。
サスペンデッズと云う劇団は始めて観る。
演劇集団円の研究所で出会った早船聡、佐藤銀平、伊藤総、佐野陽一が05年に結成した劇団とプログラムにあった。

本谷有希子さんが「イヤな人間」、三浦大輔さんが「ダメな人間」を描いているなら、この早船聡さんは、「自分に合う人間」を描いているような気がする。
「自分に合う人間」を言い換えると、「自分が信頼できる人間」、「自分を理解してくれる人間」とも云える。
つまり、主人公がそういう人間を捜したり、主人公がそういう人間であることを求められたりする物語なのではないだろうか。
で、主人公の行動や人間関係から作者が思う「人間」が浮かび上がってくる仕掛けになっているようだ。

観ながら、今の若い人たちって結構人間に興味があるんだ、とちょっと感心した。
80年代の小劇場ブームの時の作家たちはもっと違うところに興味が行っていたような気がしたからだ。
例えば、遊眠社時代の野田さんは演劇という表現自体に興味が行っていたのではないだろうか?
まあ、その興味の対象が自身からそう遠くない人間関係ばかり描いているのはどうなの? という批評もある。
つまり、演劇的に世界が広がらないのはどうなの? という批評である。
まあ、そのことの是非は今は置いておいて、この作品は面白かった。
とにかく役者がうまい。
小劇場の役者はヘタなのがウリなくらいにヘタなのだが、この作品の出演者はみんなうまい。
キチンとした養成所で基礎を学んできた成果なのだろうか?
だから、役者の演技に囚われることなく作者の云わんとしていることを考える余裕が生まれる。
これがヘタな役者だったらそれどころではない。
そちらが気になって作者のテーマもなにもあったもんじゃない。
演出もポップで垢抜けていて、私の好みだった。

さて、この芸劇eyesシリーズは今のところ第8弾まで予定が決まっている。
このシリーズに参加することが例えば小劇場の良い意味でのステイタスになって小劇場界が、さらに演劇界がますます活性化してゆくことを願っている。





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最終更新日  2010年05月28日 14時44分40秒
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