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BOSSの備忘録。

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2010年09月13日
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カテゴリ:演劇
「シダの群れ」
作・演出/岩松了
出演/阿部サダオ、江口洋介、小出恵介、伊藤蘭、風間杜夫他
2010年9月7日火曜日 19時開演の部
シアターコクーン 1階N列15番
入場料/9,500円

これは珍しく出演者の組み合わせで観に行った。
何と云っても風間さんだが、+阿部サダオ、江口洋介、伊藤蘭、ときたひにゃあ観ないわけに行かないだろう。
おまけに、岩松了さんの作品にしては珍しく「賑やかな」予感のするヤクザモノである。

が、さすが、岩松了さん。
相変わらず、一筋縄では行かない。
が、想像力を駆使して目の前で起こっている舞台に参加することが演劇的であるとするならば、非常に演劇的な作品である。

目の前で実際に起こっていること。
つまり、舞台上で起こっていることを目の当たりにしながら、その裏側で起こっていることをイヤでも想像しなければならない仕組みになっている。
で、どうやら、その裏で起こっている方が表で起こっていることより「巨大」に思えたりする。
そして、ドラマはその裏と表を両方合わせたところで成立しているように思える。

つまり、表側で起こっていることをヒントにどれだけ裏側で起こっていることが想像できるかどうかがこの芝居を面白いと思えるかどうかの分かれ目だと感じた。
その証拠にはキーマンであるにもかかわらず、組の親分も表舞台には登場しないし、江口さん演じる男の昔の女も表舞台には登場しない。
が、裏側では絶大な力を持っているように感じる。

想像だが、岩松さんは裏も表も全て脚本に書いて、これは表、これは裏、みたいな作業をしているのではないだろうか?
大変な作業だ。

演者ももちろん、その裏を想像して表の演技を構築しなければならない。
これも大変な作業だ。
が、反面楽しそうでもある。
たった一言の台詞のニュアンスでその裏の感情なり状況なりを想像させるのは、役者としてはやりがいのある仕事だろう。

てなわけで、相当、想像力を駆使しないとこの芝居の面白さは理解できないのではないだろうか?
でも、まあ、想像力を使って芝居を観るのが芝居を観ることの第一の楽しみでもあったりするし、それが、実に演劇的と云うことでもあるのかもしれない。





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最終更新日  2010年09月13日 11時03分51秒
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