BOSSの備忘録。

2011/08/31(水)09:36

1.0の世界。白内障の手術をしました。

日常生活(85)

7月1日に白内障の手術をしました。 そのための準備期間とアフターケアのための期間(普通は術後三ヶ月程度だそうです。初めの一ヶ月間はそれこそ眼のアフターケア中心の生活、三ヶ月間はプールや海水浴、温泉などは禁止です。)でおよそ三ヶ月ぶりのブログ復活です。 術前、裸眼で0.01の視力が術後の今は裸眼で1.0になりました。 体調が良いときは1.2、メガネを掛けると1.5くらいまで見えるようになりました。 個人的にはまさに奇跡です。 免許の更新も生まれて初めて裸眼で更新しました。 以前、レーシックの手術を試みようとしたのですが、当時すでに50歳を過ぎていまして、年齢的に難しいとの診断で諦めた経験があります。 ああ、このままもう二度と眼は良くならないのかと諦めていたのですが、今通っている眼科の先生から白内障の手術をすれば少しは良くなるよ、と教えられました。 去年の暮れくらいから急に視力が落ちました。 コンタクトレンズの度数を上げてもすぐに視力がもとに戻ってしまうのです。 もともと弱視なので、コンタクトレンズをしても0.4~0.5くらいの見え方です。 舞台演出の仕事柄少々困っておりました。 また、せっかくの舞台を観に行っても存分に楽しめない状態にありました。 そこで掛かり付けの眼科の先生に相談して白内障の手術となったわけです。 が、日本には白内障の患者さんが多いらしく決心して検査してから半年後先の手術日を指定されました。 免許の更新などもありましたので、なるべく早くお願いします、と頼んだところ、キャンセルなどもありまして、前述した7月1日の手術となったわけです。 (実際は免許の更新は事情を説明すれば期間延長してくれるらしいです。) 先にも書きましたが、私は弱視のためコンタクトレンズなしでは生活できません。 ところが手術前の検査のために最低でも一週間、できれば二週間ほどコンタクトレンズをはずした状態で暮らさなければなりません。 もちろん、メガネを掛けての生活になりますが、メガネでは0.1くらいの視力しかないので、殆ど外出できない生活を強いられます。 私の場合、術前にこの期間が二回ありました。 手術当日は朝の8時頃に病院に入って準備。 手術自体は両眼で20分程度で終わったと記憶しています。 術後のその日は殆ど瞳孔が開いた状態で眩しくて眼を開けていられない状態がしばらく続きます。 私もその日は夕方になってから近所の遊歩道を付添人と共に散歩しました。 この時点からもう別世界のように世界が良く見えるのですが、その見え方に慣れていないせいか何故か落ち着きません。 それでもいつも見慣れている景色がホントに良く見えることに感動しました。 まさに新たなる世界の始まりです。 その後徐々に映画を観たり、芝居を観たりするようになりました。 で、映画はまるで別作品を観ているような感じです。 今までの見え方がアナログテレビのそれだとしたら今はブルーレイ作品を観ているような感じ、イヤ、それ以上の差があるかもしれません。 正直、今まで観た作品を全部見直したいと思いました。 舞台もそれまでハッキリと見えなかった役者さんの顔の表情までもがハッキリと見えるようになりました。 これもまるで、別物です。 術後から二ヶ月程度たちますが、まだまだその見え方に慣れません。 術後一ヶ月程度してからリーディンググラスを作ったのですが、それもまだ慣れません。 パソコンの画面をこうして長時間眺めるのも久しぶりです。 新しい世界の生活の仕方にまだ慣れていないのです。 今でも時々朝起きてからの段取りに迷うことがあります。 コンタクトレンズを着けなくてイイ生活に慣れなくて、何しろ35年以上そうやって生活してきたわけですから、何となく落ち着かない日々をまだまだ過ごしています。 そんなわけで、少しずつ、この生活に慣れていこうと思います。 また、よろしくお願い申し上げます。

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