2010/12/06(月)19:28
LIFE IN THE MODERN WORLD/THE CRUSADERS
クルセイダーズの歴史について、ウィキペディアさんから抜粋させていただきます。
「もともとはテキサスのハイスクールで同級生だったウェイン・ヘンダーソン(Tb) ウィルトン・フェルダー(T.Sax) ジョー・サンプル(Key) スティックス・フーパー(Dr) の4人が結成したグループで、・・1961年にジャズ・クルセイダーズとして・・・デビューした。・・その後1971年にグループ名を「ザ・クルセイダーズ」とし、・・・・そのサウンドは、トロンボーンとテナーサックスという低音域楽器によるアンサンブルに、スティックス・フーパーによる独特でファンキーなリズムとジョー・サンプルのフェンダー・エレクトリック・ピアノによるバッキングやソロ・プレイがからむことにより醸しだされる、暖かくしかも洗練されたフィーリングが特徴である。・・・1976年に結成以来のオリジナル・メンバーであるウェイン・ヘンダーソンと、最初期から準メンバーとして参加しており1974年に正式メンバーとなっていたラリー・カールトンが脱退し、1983年にはスティックス・フーパーが脱退するにいたって、グループとしての形態は維持できなくなり、ウィルトン・フェルダーとジョー・サンプルのユニットに、そのつどゲストミュージシャンを参加させるというスタイルで活動を続けていた。」
ウィキさん、ありがとうございました。
このアルバムはオリジナル・メンバーではなく2人+ゲストという形で制作されたもののようです。
評価も一般的にはかなり低い模様です。しかし私は結構このアルバムいけてると思います。
圧倒的な力量を洗練で覆いつつチラチラかいま見せてくれるところがクルセイダーズしているし、サウンドも緻密です。決定力を持つ曲が少ないとは・・いえるかも(笑)。
★★★+half.
1.Passion Fruit
無垢のチーク材のカウンター、キリッとしたドライマティーニがハロゲンの間接照明に冷ややかに光る。無口なバーテンの背後には息を呑むような夜景!いかん、勝手に心象風景を描いてしまいました。チックコリアから続けて聴いたので、「なんてわかりやすくて魅力的なんだ!!」と感動してしまいました。
2.Let Me Prove Myself Tonight
テンプテーションズってありましたよね。
私の実家にベスト版のLPがあったはず。例によってMy Girl目当て(ミーハーだなあ)で買ったのだが。それに入っていそうな懐かしポップ系ナンバー。
3.A.C.
シンプル・イズ・ベスト!といいたいですが、ちょっと単調すぎ!コード進行も安直だし・・。
あまりクルセイダーズらしくない。このあたりですかネ・・アルバムの評価を低くしているのは。
4.Destiny
これも黄昏どきの大都会を想起させます。タイトルは「運命」だけど・・(笑)。
ドラムはほぼ同じリズムを繰り返しつつ、様々な表情がちりばめられています。
サックス、ピアノがいいですねえ・・。
5.Life In the Modern World
タイトル・チューン。007のサントラのような雰囲気をもった大物感ある曲です。
誰だろう、えらく癖のある(ちょっと酔っ払ったような)ボーカル、サックスのハイトーンの美しさを味わいますか。
それにしてもピアノソロ、なんでこんなに執拗に同じフレーズを?ちょっとご乱心ぽい・・。
6.Coulda,Woulda,shoulda
タイトル曲が007とするとこちらはルパン3世がヘラヘラと快調に歩いている雰囲気(笑)。いかんな、勝手に絵コンテ切っては。でもどうしてもルパンが何かいたずらごと企んでいるような絵が浮かんでくるのでした。
7.D.C.
このアルバムNo.1チューン!!
これぞクルセイダーズ!
皆さん異論はないでしょう。
クルセイダーズが、16ビート・ハード・ファンク・フュージョン・・ゼエゼエ・・・グループだという出自を明らかにしタンカをきっている曲なのです。
このブリッとしたベースのフレーズのカッコイイこと!!
いや、リフだけでなく曲のはじめから最後まで、唾は飛ばすわ弦はねじるわの最高の演奏をしてます。
シュパシュパと面白いように裏にキメるドラムのハイハットワークも聴き応えあるし。
スマートで快適、緊張感とリラックス感の両立した、フュージョン界のグリーン車両、クルセイダーズの世界じゃ。私もドラム、レパートリーにしたくなりましたぞい。
そうそう、自分主催のパーティやるとき一時期気に入ってBGMにこの曲使っておりました。ぜひご一聴あれ!
8.Sampln’
パキパキした明快なリズム。イージーリスニングに聴こえますか。全員並々ならぬ力量ということがサウンドには出ております。聴きこむほど、アンサンブルがいいでごんす~。
9.Some People Just Never Learn
ラテンのリズム、アメリカンオールディズのフレイバーがあふれるメロディ。
ついスティーリー・ダンだったらどう料理したかなと考えてしまうのだった。
こういう中間的なビミョーな曲は彼らのお手のものだったのですね。
表情豊かなボーカル、吟味されたサウンドのおいしさを堪能し、リラックスしましょうかね、今宵は(笑)。
10 Mulhlland Nights
さりげない曲(決して、「さもない曲」ではない)ですが、印象的なテーマ1とそれに追跡させ対峙させるテーマ2の繰り返しと変化が印象深く、心に残ります。