2006/02/11(土)15:24
ROUGH AND READY/ JEFF BECK 1971
「横一線大名行列」のスペクタクル心象を形成してくれるロックの嚆矢。
第二期Jeff Beck Groupの1作目。といっても2作で終わるのだが(笑)。
ベックの音楽性の広さ、悪くいえば雑食性がよく出ているアルバム。ロック、ファンク、ブラックミュージック、R&Bなど様々な味がある魯山人の料理のような名作。
COZY POWELLのドラムはタイトだが後年のようにシンプルすぎず、優良なロックドラマーとしての魅力を感じる。
CLIVE CHAMANのような能弁なベーシストが大好きだ。彼のプレイしている曲を洗いざらい聴きたい衝動にかられる。
1. Got the Feeling
のっけからえらくカッコイイではないの。
ハードな聴き応えとワンダー風味のメロディアスさが両立していて、一曲目からぐっと心を掴む。むむ~いい曲だす~。
Max Middletonのソロの黒後半ツブレ新しい変化を求めるが・・って碁の解説じゃない!(笑)。 BECKのギター、恐ろしく変化に富んでいる。
2. Situation
こういうクールな曲もいいね!
ギターがかなり暴れているのだが、まわりのミュージシャン達が凄腕なのでグルーブが微動だにしないのはさすがである。
こういう曲は「寺内タケシとブルージーンズ」になりがちなので(笑)。
3. Short Business
:CLIVE CHAMANのボキャ天なベースランニングがイイ!
COZY POWELLのシャキシャキハイハットがイイ!
4. Max's Tune
ランダムモードでキンクリに入ったかと思ってしまった(笑)。
これを聴くと、ベック一人で何らかの世界を創れることを痛感します。
サビはBLUE WINDの元ネタ?とヤボなことはいわんこった(笑)。
うむー、しかしここでもCLIVE CHAMANのベースいいよ~。
5. I've Been Used
I've Been Usedかあ・・ベック・グループでそう思った人がたくさんいただろうな・・ア、意味が違う?失礼いたしやした(笑)
これなんかはBOB TENCHのようなソウルフルなボーカルがいなかったら生きてきませんな。
6. New Ways Train Train
COZY POWELL、いいオカズいれてます。これもバンド全員凄い。本当にすんばらしいサウンドだ・・。
ドラム、ガンガンやってるけど誰もドタバタとは言わないのは手足4パートに見事な整合が取れているからだろう。とても正確でダイナミックだ。
ギターソロの旋律は、このあといろんな曲でパクられたのではないか。
7. Jody
’HEY JOE’の女性版?(笑)
まるでウルトラの母が顕現するときのような(?)優美なイントロだ。
ロックはソウルのエキスを得てさらに強くなるという印象。
針葉樹林の滋養を吸った雨水が海に流れて美味しい牡蠣を作るのだ(意味不明)。
BECKのギターここでジャジーで小奇麗かと思いきや、後半キュンキュン音の事件簿という側面も。