2006/12/17(日)05:37
ATWC「次世代健康福祉・介護情報基盤技術開発コンソーシアム」(仙台)に出席。
横浜国立大学教授の河野隆二氏の発表からサワリをご紹介。
○情報化、国際化、少子高齢化が進むに伴い、先端情報通信技術に基づく未来社会基盤(高度医療、福祉、金融、エネルギー、交通)の高度研究開発とそれに従事する専門技術者、先端研究者の高度教育が求められる。
○情報通信技術の基づく未来医療情報社会の創生計画
2010~2020において
・医療・福祉用自律型知能ナノロボットの開発
原子レベルのロボット設計技術の確立
医用ナノテクノロジーの確立
・人体内ナノロボットによる常時管理・治療の実現
ナノロボットによる患部の自動発見・治療
生体内通信による生体との協調行動の実現
○そのために必要とされるワイヤレス情報通信のコア技術
(1)人体・医療機器への干渉・フェージング対策
(2)患者やセンサーの測位・測距
(3)物体の認識と制御
(4)生体情報などの個人情報セキュリティ
(5)ヒューマンインターフェース
(6)生体EMC低減、体内伝本測定アンテナ
要は、人体内に常駐する超小型のロボットが、内部から患部を発見し、医療機関に報告し、できる治療はそこでやってしまうということ。
かつて映画で見た「ミクロの決死圏」の実現が、あと10年というところまで迫っているのだ。
いや、それをはるかに超えた「ナノの決死圏」か。
映画にあった「小型化光線」というのは、さすがにできそうもないが・・。
スライドでは、その試作品が写し出されたが(写真に撮っておけばよかった・・)、見慣れないのでゾクッとくるものがあった。