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オフミの温泉メロディ

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Nov 24, 2007
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BLACK SUGER SEX MAGIC/RED HOT CHILI PEPPERS



 様々な音楽の要素を混合させたミクスチャー・ロック。私はそのサウンドの煌びやかさに惹かれながら、どうしても馴染めない部分もありました。実は「ヒップホップ」ってヤツが大嫌いなのです。

 ファンクは好きだけど、HPは嫌い・・どこが違うのか?というと、恐らく歌詞にメロがついていない曲を曲として認めることを、私の頭が頑固に拒否しているのです。
 曲にはメロが必要だ!というのが私の音楽を聴く上の譲れない大前提です。

 もっとも、どこから先がメロありなのかという難しい問題もあります。ロックの場合、日本の(特に70年代までの)歌謡曲(死語か!)に比べれば、歌メロの抑揚は非常に小さい。

 まあとにかく、そういう点で、レッチリについてはそういう意味でどのアルバムも無条件に好き!ということがなく、曲によって好悪が大きく分かれてしまうのでありました。
 その点をまずは断っておきます。

 このアルバムはレッチリの最高傑作と呼ばれます。確かに良い曲が多いですが、案外全体に曲数が多すぎ、私は聴いていて少しダレます。それも前述の、私の嗜好のせいかもしれません。

 ウィキペディアでは、「フリー(ベース)の電撃的かつ弾けるようなプレイは、バンドにグルーブ感をもたらすだけでなく、音楽的な華やかさの源泉となっている。」という解説がなされていますが、まことにこのサウンドの特質を言い得ていると思います。ギターとドラムによって意識的につくられた隙間をベースがコーキング剤のようにぴったりと埋め、メリハリがありつつ滑らかな音響界面を形成しています。

1. Power of Equality
2. If You Have to Ask
3. Breaking the Girl
4. Funky Monks
5. Suck My Kiss
6. I Could Have Lied
7. Mellowship Slinky in B Major
8. Righteous & The Wicked
9. Give It Away
10. Blood Sugar Sex Magik
11. Under the Bridge
12. Naked in the Rain
13. Apache Rose Peacock
14. Greeting Song
15. My Lovely Man
16. Sir Psycho Sexy
17. They're Red Hot

1.いかにもレッチリらしいパワフルで稠密なサウンドがよろしい。しかし途中でオッパッピー?という空耳から、私の頭は小島よしおの世界に入っていくのでした(表現:期限切れ)。歌詞はヒューマニティを歌ったもの。

3.フォルクローレ風味の哀愁を帯びたメロと雑多な要素を詰め込んだバッキング。
この曲にはレッチリならではの深みを感じます。
 ボーカルのアンソニー・キーディスが当時のガールフレンドだったカルメン・ホークスとの間の荒廃した関係を描いたものだとされます。

I am a man
Cut from the know
Rarely do friends
Come and then go
She was a girl
Soft but estranged
We were the two
Our lives rearranged
Feeling so good that day
A feeling of love that day

[Chorus]
Twisting and turning
Your feelings are burning
You're breaking the girl
She meant you no harm
Think you're so clever
But now you must sever
You're breaking the girl
He loves no one else
・・・
和訳しようと思いましたが途中どうしても分からないところがあったので挫折(笑)。

 バックにずっと流れているガムラン風のパーカッションは、いろいろなガラクタを叩いていると解説にはありました。はじめあまりに奇抜だと思ったが、聴いているうちに、だんだんSoft but estranged・・甘いが心は離れて・・という歌詞をのせるのに、これしかない!という必然性が感じられてきます。

4.絵に描いたようなパワー・チューン。ギターソロ、ベース、ドラムのプレイがとても好きです。とくにドラムのカップ裏打ちのフレーズが嵌ります。
 コーラスのメロにどことなくビートルズの影響を感じます。ベース・ソロのバックにジーという低周波音が入りますが、これでいつも、私はマナーモードの携帯が鳴ったかと勘違いして手を伸ばしてしまいます。

5.全パートのユニゾンリフが力強い。
 特にCメロ?の部分のドンドンタド、タドッドッドタドというドラムプレイがボーナムっぽい!
 こういうプレイ(オトの録り方もですが)を開発したボーナムはやはり偉大です。

6.お気に入り曲の一つ。メランコリックな曲調がたまらない。
 渋い曲ですが、ギターソロのときに心が高鳴ります。静かなテンションが心地よい。
 全然違う曲なのですが、ソロのときになるとなぜかボブディランのAll along from the watchtower(見張り塔からずっと)を思い出します。

9.ジミヘンのブー・ドゥ・チャイルドとビートルズのカム・トゥゲザーを足して2で割ったような・・ベースラインもあのポールのプレイを想起させます。
 キレのいい演奏だなあ。このサウンドのプリプリッとした緊張感、稠密感がたまりません。レッチリにしかできない曲でしょう。ライブのアンコールナンバーとして繰り返し演奏されています。
 このテープを逆回しにしたようなギターソロは何?

10.タイトル曲。出だし、何とも重苦しく、むむ~とも思ったが、ライブで聴くと、きっとビシビシ来るのでしょう。間奏のほろにがポップなギターのリフで救われた気分になる寸法。後半、ボーカルにかぶせたギターのプレイが凄まじいです。

11.アンソニー・キーディスが自己の薬物中毒を内省して作詞した曲と言われています。
 ギター・パートはデビッドボウイの歌「アンディウォーホル」とT.Rexの「Ripoff」の影響を受けたとフラシアンテは言います。イントロのギターの繊細さとサビのセンチメンタルな旋律が素晴らしい。名曲です。アンソニーって、なんか英語の発音が独特じゃありません?

12.ベースが実にカッコいい。メタリックなトーンで微妙にハネるところがいい。ああ、フリーだなあと思います。
こういう曲はギターをトミー・ボーリンが演ってもけっこうはじけたでしょうね。

14.ツェッペリンのようなユニゾン・リフの嵐。大スピーカーで聴いたらド迫力でしょうね。70年代ロックをオマージュしたようなプレイは私には実にしっくりきます。

16.こういうヘヴィなナンバーは好きだ・・ベースのフレーズや技巧をこらしたギターのバッキングもよろしい。
 歌メロがないのが私には辛いですが、後半ユーライヤ・ヒープのような幻想的なシーンが浮かんでくるところが意外な喜びでした。

17.ロバート・ジョンソンのカバー曲。どっかのアメリカのコメディ番組のシーン切り替えのところで聴こえてきそうなオトです。ジェットコースターのような展開。あっという間に終わる。ドラムは素手とあります。ハイハットを忙しくシャカシャカ踏むオトが楽しい。

アルバム全体では、★★★★☆。





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最終更新日  Dec 5, 2010 06:02:09 AM
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