974323 ランダム
 ホーム | 日記 | プロフィール 【フォローする】 【ログイン】

オフミの温泉メロディ

PR

全14件 (14件中 1-10件目)

1 2 >

その他の東北の温泉

Aug 21, 2011
XML
私が社会人になった頃、ここ稲住温泉は仙台からのグループ旅行の定番のような宿でした。

夕食の「鯉のあらい」だけが深く記憶に残っています。
それから、宴会で散々飲んだ後夜半に起き出し、一人大浴場に入ったときあまりの寒さに湯船でもしばらく震えがとまらなかったことなども今思いだしました。
そのころはまだ木の香も新しい大規模建築でしたが、いまはいい具合に雛びて落ち着きが出ました。

稲住旅館 外観1

文豪・武者小路実篤が滞在した宿としても高名です。

////////
「秋田へ疎開したのは、前年旭谷君に秋田に案内され、感じがよかったのと
稲住の経営者の押切君の厚意に甘へたからである。
稲住温泉は山形から秋田に入って二つ目の駅の横堀から五里程山の中に入った
処にある温泉で、宿屋が一軒あるだけの山中の温泉場である。」
「稲住日記」
////////

また、この宿は卓球の福原愛選手の練習宿でもあります。宿の裏側に専用の練習場があるのです。

あいにく時間交代で一番大きな風呂は女性専用でしたが、野趣満点の露天風呂に貸切状態で入れたのは収穫でした。

私がこの風呂をみたときは狂喜しましたとも。
裏山に舞台のように背競りでた3つの桶風呂。
笹濁りの湯がじゃんじゃん桶の縁から惜しげもなく捨てられていきます。

稲住旅館 露天3

稲住旅館 露天2

こうして緑に囲まれて入浴していると、あの忌まわしい大震災のことも、いっとき頭から追いやることができそうです。やはり、よき温泉は、ウサへの最良の特効薬であります。

このほかにも、歴史を感じるひょうたん風呂や家族風呂など、どれも味があります。

稲住旅館 内風呂1

昔ながらの温泉宿の雰囲気を味わうには、ここに勝るところはなさそうですが、残念、どうやら泊まるのがベストのように思われますが、残念、一人旅は受け入れてはいないようです。

入浴のみは500円。鳴子温泉郷にちょっぴり飽きたら、50分ほど足をのばして秋の宮はいかがでしょう。






最終更新日  Aug 21, 2011 06:38:09 AM
コメント(2) | コメントを書く


Aug 13, 2011
秋の宮温泉郷の写真を紹介します。

大きな旅館は街道沿いにありますが、ここから一本入った小道を進むと、ちょっと不思議な感じの小集落があります。

近くにはどこにも大きなまちがなく、厳しく孤絶したような、平家の落人部落といった風情の集落です。

秋の宮1


秋の宮
ここも「異境」のひとつと言ってよいのかもしれません。

WIKIより
////////////
温泉郷内の鷹の湯温泉の発見は1200年前とされ、秋田県内で最古の温泉と言われる。

戦時中には、武者小路実篤が稲住温泉に疎開していた。

1978年(昭和53年)3月31日に国民保養温泉地に指定。

日本の紅葉百選に選ばれる。

////////r////


秋の宮博物館です。この日は開いていませんでしたが、すごい迫力です。夏場は、きもだめしに使えるかもしれません。


秋の宮2


小規模の湯治宿が並びます。

秋の宮6

このあたりは街道沿いに比べ、鄙び度はいっそう高まりますが、住めば都かもしれません。

秋の宮は、まとまった集落がありながらほとんど都市化の影響を受けていない希有な地域といった感じがします。都市部から来た者としてはとても新鮮な雰囲気に満ち魅力的です。

秋の宮 ハイライト

私は、この秋の宮のリピーターになりそうな気がします。

宮城側からの道路ですが、やたらとトンネルが長いのがちょっとストレスです。秋田周りだと、3時間近くかかってしまいますが、どちらの経路を選ぶか迷ってしまいます。






最終更新日  Aug 13, 2011 07:31:55 AM
コメント(0) | コメントを書く
Jul 18, 2011

秋の宮のメイン道路を稲住温泉方向に分岐してすぐのところにある、家族経営らしいこじんまりとした宿です。調べてみると、「民宿」のカテゴリーに入っていることもあります。

松の湯外観1

近年リニューアルしたらしく、中に入ってみると内装がとても小ぎれいです。

内湯と露天風呂を男女交代で使用しています。露天はいかにも「庭園風呂」といった佇まいで、盆栽に囲まれての湯浴みも悪くありません。

松の湯露天風呂2

内湯はありし日の鳴子温泉「栄泉」を思い出す浴室です。いや、それよりははるかに整然としていますが・・。

松の湯内風呂1

秋の宮温泉というと、透き通る無色の湯で知られていますが、本当の姿はどうなのでしょう。
稲住温泉とここ松の湯は、食塩線らしい濃厚な笹濁りの湯で、たっぷりした入浴感がありました。しばらく入ったり湯船で涼んだりしながら、ボーッとしていました。

まだお客さんがだれもチェックインしていなかったので、2つの浴室を一人占めです。

帰り際、若女将さんと短い会話を交わしました。

「仙台は地震が大変でしたね」
「このあたりの被害はあまりなかったのですか」
「震度5でしたから。電気は困りましたけど、水も出たし、ガスはプロパンですから、早期に営業ができました」
「いい湯ですね、またお邪魔します・・」

 とても美人で感じのよい方なので、正直いうとちょっとドギマギしてしまいました。
 そういえばここは小町の里だったんでしたっけ。

 ここはネットで調べると一人旅OKのようです。
 秋の宮、相変わらず最高です。






最終更新日  Jul 18, 2011 05:39:04 PM
コメント(0) | コメントを書く
Jul 15, 2011

震災後、はじめての一泊旅行です。
どこにしようか迷いましたが、しばらくご無沙汰していた秋の宮に足が向きました。

往路は、東北道~秋田道を乗り継いで横手まで高速で行きました。暗いトンネルを通らずにすみましたが、3時間の運転はちょっぴり疲れました。

途中、錦秋湖のSAで「すっぽんらーめん」で気分転換。

秋錦湖すっぽんラーメン

麺は極細で、スープにも力がない。
なんだかソッケないラーメンだなあと食べていましたが、ふと思い立って上に乗っていたスッポンの身を細かくほぐして全体にちらばすと、ちょっとコクが出ました。

秋の宮山荘は、街道沿いに点在する旅館群の中で、ひたすら異様を誇る洗練ぶりです。

秋の宮山荘全景-1

部屋はツインのシングルユース。
(ひとりで泊まれるからここにしたのですが)
インテリアも、窓からの眺めも高原のリゾートそのもの。
快適な空間です。

秋の宮温泉ツインルーム

お風呂が、ちょっと残念です。

秋の宮山荘内風呂1

多くの湯船を持つ広大な大浴場ですが、温泉ならではの情緒感が皆無でスーパー銭湯みたいです。

露天風呂はまあまあ気に入りました。
裏山に面し、擁壁が気になりますが、そこそこ野趣あり。雨が振ったので、湯船のへりでまったりしていました。

秋の宮山荘露天風呂

湯は稲住、松の湯の笹濁りとは異なり、透明なもの。これはもともとなのか、加水等によるものかはわかりません。

朝、入れ立ての湯に入ったら結構なとろみがありました。新鮮な湯だからかと思いました。

夕食はなかなかの充実ぶりです。
和食、洋食、和洋折衷の3コースから選べます。私は折衷を選びました。

じゅんさい、夏野菜と山菜のサラダ、稲庭うどん、岩魚の塩焼き、汐鯨とみずのかやき鍋、サワラのソテー、筍とたこの炊き合わせ、牛肉のソテー・・
一品づつ丁寧に出されます。

秋の宮山荘夕食1

秋の宮温泉夕食2

こうして書いてみると、その充実ぶり、いまさらに驚きました。
全体に調理、盛りつけが小じゃれていています。
家族で来てもなかなか満足度が大きいのではないでしょうか。

このホテルの最上階には展望リラクゼーションルームがあります。このホテルの最高のウリはここかもしれません。
景色を遠望しながら体をほぐす、これは相当快適でした。

秋の宮山荘展望台

このホテルはヤングファミリーやカップルには強く推薦できます。
一人旅で使うには、やや屈折がたりないと思うのでありました。






最終更新日  Jul 15, 2011 06:07:24 AM
コメント(6) | コメントを書く
Nov 1, 2009
高度成長時代にばたばたと建った団体向け大規模旅館がいま更年期を迎え、老朽化とともに特に個人客の嗜好とのミスマッチの問題に直面している。

各ホテルのホームページなどを見ても、できるだけ外観を写さないように工夫されているのが見て取れる。

こんな風にはしてませんが。
shiobara
(写真は記事とは関係ありません)

ネット予約サイトへのコメントやクレームも、そのあたりの事情、影響が察しられて非常に興味深い。

とりわけ、那須、塩原、鬼怒川などはそうしたホテルが多く集まっており、この先このような問題をどうやって各ホテルが克服するかに注目したい。

面白コメント
□○○○○那須○○ホテル
ホテルの暗さなどは、投稿コメントによって知っていたのですが
スタッフさんまで無表情でなんだか暗かったです。

こちらの上がっていたテンションを削がれてしまいました。」

★なんだか、かえって行ってみたくなるではありませんか!!

□那須マ○○○ホテル
なにを改善してもらったらいいのかわかりませんが、少なくとももう二度と利用することはないと思います。」

★これって、すごい名表現だと思いますね。
 私が学生時代、泊まったことがあるホテル。ちょっと思い出があります。
そのときも決して新しくはなかったので、きっと・・。

□鬼怒川温泉 ホテル錦○○
ここは楽天トラベルでの評価が「1」台!!
「従業員が中国人だというのは知っていてそのつもりでいましたが、まだ8時過ぎだというのに大浴場に従業員が大声で話しながら入っているのはどうかと思いました。」
また別のコメントは・・
「友人同士ならツッコミどころ満載でおもしろいです。
温泉はまあまあでしたが、おもしろかったです。笑
恋人や家族で行くにはオススメしません!
土日で行ったのでこちらしか空いていなくて偶然
利用させてもらったのですがまた来たいです
。」

★うーむ、おちょくっているのか、ここはどういう宿なのだ・・つぶれていなければ一度様子を見に行ってみたいが、損する覚悟が必要か・・。

錦泉閣(写真は記事と関係あります)

と、思って口コミの「苦情」の欄まで開けてみると、クレームの嵐!

「朝食を食べる気分にならず、すぐキャンセルしホテルを出ることにしたがオーナに言うべきことは言おうと決心し直接話しするも掃除はアルバイトを使用しているし部屋を替えたのにまだ文句を言うのかという態度で謝りの言葉もなく楽天が紹介しているのだから言いたいことがあったらそちらに言えといわれる。」←びっくり

「フロントの係りの女性の方も礼儀正しく、親切な方で、一生懸命でしたが、苦情の客の対応で、いつも頭を下げているところばかりを目にしていたような気がします。

「ホテル錦○○と同じ料金で、3食バイキング付きプランでホテルニュー岡部に泊まれたことをニュー岡部のフロントで知り、益々、鬼怒川にこういうホテルがあってはならないと思いました。

それにしても那須・塩原の観光サイトは全然ダメっ!
http://www.city.nasushiobara.lg.jp/www/toppage/1142245103817/APM03000.html

文字説明だけで、風情ある温泉街の写真が全然出てこない!
どこまで怠慢なつくりなんだ・・。

////////こちらはまず間違いのない宿///////////


那須温泉 茜庵







最終更新日  Nov 1, 2009 09:50:06 AM
コメント(4) | コメントを書く
Aug 10, 2007


 「恐山」・・は、亡くなった愛する人ともういちど会う特別の場所として、人々の特別な想いをあつめてきた。

 仙台から高速道路の下田百石ICを降りてから、絶えず目にする標識はこの恐山。

 みながみな、恐山を目指すわけではないだろうが、やはり青森といえば恐山・・というイメージがそれだけ強いし、観光行政上もとにかくイチオシで案内したいスポットなのであろう。

 それだけに・・恐山まであと15キロ・・とカーナビが告げても、まだむつ市のありふれた田舎都市の風情が続く。
 こんなに接近しているのに、まだあの世っぽくないというのは少し拍子抜けする。どうしたものだろうか。

 やはり「異境」が「異境」らしくあるためには、少なくとも市街地から、2時間くらいは隔てなければならないはずだ。
 そうでなければこちらの側の心の整理がつくまい。

 しかし、この恐山は、むつ市の市街地から、ほとんど30分圏内に位置することになってしまった。

 あるところから、急に山深くなり、坂が急になり、道が曲がりくねって地蔵が点々とみられる。地蔵に着せられた、特異な衣装が、恐山の特段の霊的な格式・・を感じさせる。

 いよいよ舞台装置が揃ってくるような感じにはなるが、私の心のなかでは、「さっきまでスーパーで大根買っていたのに、数分もしないうちに気分切り替えられるかいっ!」という気分も、去来するのであった。

  しかし宇曽利山湖という、このカルデラ湖に出くわすと、光景は一変する!
 
  まったくの別世界に圧倒された。
 
  この静寂、この荒涼。この殺風景。

  これこそ、異境のシンボルにふさわしい風景だった。
 
  ■◇■◇◆◆□ 
 青森県むつ市の「恐山」は、日本三大霊場(白山、立山、恐山、)日本三大霊山(高野山、比叡山、恐山、)、日本三大霊地 (立山、川原毛、恐山、)の一つ。

 今から約1200年前、円仁が唐の五台山で仏道修行中の夢枕に聖僧が現れ 「汝国に帰り、東方行程三十余日の所に至れば霊山あり。地蔵尊一体を刻み其の地に仏道をひろめよ。」との告げを受け、帰国して諸国を行脚、この地に至り 山川大地まさに霊山と定めたところが恐山であると言われる。

  そもそもは地蔵菩薩に大漁や五穀豊穣、無病息災、家内安全など現世利益をお願いするために恐山詣でをする慣わしであったが、この自然環境に目をつけたマスコミが戦後、死者の魂が集まる「死霊の山」と言うイメージを仕立て、それが全国に広まった。(いろんなHPからの寄せ集め)
 ■◇■◇◆◆□ 
 
 しかし、だからと言って、この恐山の意義を軽く見る必要はないだろう。
 全国から死者との交信を願って集まってくる人々の思いが、この地に凝縮している。  
 この地の特異な自然条件と相まって、その思いはきっと、やはりある種の「意味の場」を形成している筈だ。私はそう思いたい。

 せっかくだから、この雰囲気を強めるために、今回撮った写真をモノクロにして出してみようかな。

















 イタコの前にはすごい行列ができていて、小屋の中の様子を伺うことはできなかった。

 耳をすますと、唄うような口調で口寄せをしている声が聞こえてくる。

 私も、亡くした幾人かの魂と交信させていただくかとよほど迷ったが、やめにした。
 どうも、今回は機縁がととのわなかったようである。
 
 真夏の強い日差しを浴びながら、私はほぼ一時間でこの地を歩いた。
 次は、もう少しテンションを高めて、恐山に臨もうと思う。


←むつグランドホテル 斗南温泉はこちら






最終更新日  Aug 10, 2007 07:31:08 PM
コメント(8) | コメントを書く
Aug 4, 2007
小学校の体育館より広い、古めかしい湯小屋は最高の雰囲気でした。
混浴なので写真の持ち込みは犯罪。

ただ、お客がよくないのであります。
「四分六分の湯」で、女性客が来るのを今か今かと待ち受ける連中がいるので、誰も入ってこないのです。恐らく、このマナーの悪さが噂になって、(特に若い)女性客はみな、男女別の小さい風呂場の方に行ってしまうのでしょう。なんたる、もったいなさ!

そういうことでは、この麗しい混浴の伝統は守ることはできないでしょう。

「一部のマナーを守らないお客さまのために、混浴の風情が失われております」
というような張り紙が風呂場に貼ってありました。
嘆かわしいことです。

これじゃあ、あまりに不公平なので、やはり女性専用タイムを設けてあげてはどうでしょうか・・?

私は4回は入浴したのですが、夜になって興味半分の日帰り客がいなくなると、さすがに湯治のオバアサン方が出没しはじめました。

私は、「熱湯」の脇にごろんと横になって天井を見つめました。

ごおおお、ごおおおと湯が注がれては流れいく轟音が千人風呂に響き亘ります。

そのうちに、私には何か、多くの群集が集まって大声で叫んでいるような風に聴こえてきました。

この大浴場に、何かの念が集まって、ワーッ、ワーッとしきりに訴えているようにも感じられました。

私は、そうしているうちに体が冷えてきて、また強烈な硫黄臭のする湯船にちゃぽんと入りました。

ふう、・・湯がむせて来ました。湯面は白くゆらめき、その光はゆるやかに交錯します。

夕食も、なかなかのもの。こんな深山とはいえ、むつ湾からそう遠くはないので、下風呂ほどではもちろんないにせよ十分満足でした。

と言っても、写真がないと、どうにも説得力がありませんね・・。

朝食は、バイキング。
和洋中と、なんでもあり。
かなりの充実ぶりです。
しかし、ココまで来て、ソーセージ、ベーコン、パンというのも宜しくないでしょう。
私はきのこと海苔を煮合わせたものが旨くて、それでばかり飯を食いました。

ミルク、ジュース、コーヒーなども自由に飲めて、このへんは国際観光旅館の面目躍如といった感じがします。


とにかくこの宿に関して、いうべき文句は何もありません。
湯治場の雰囲気は好きだけど、できるだけ清潔なほうがいいな・・という方には本当にオススメです。
トイレなども男女別でウォシュレットなども備えてあるあたり、運営に高い見識を感じさせっます。

従業員の方々の立ち居振る舞いも、きびきびしています。

ただただ有難いばかり。
この美しい日本の情緒を、いつまでも保っていただきたいものですねえ・・。






最終更新日  Feb 8, 2011 05:22:01 AM
コメント(8) | コメントを書く
Aug 1, 2007
昔から憧れていた酸ヶ湯の地にやっと立つことができました。

「八甲田山死の彷徨」という新田次郎作のドキュメンタリー小説を読んで深い感銘を受けたことがありました。小説で紹介された雪中行軍隊の遭難場所を実地に訪れ、黙祷を捧げがてら、この国民的な名湯を体験してみたい、と常日頃から思っていたのです。

「国民温泉 酸ヶ湯」。

ここも楽天トラベルでは予約することができず(なんでだ~)、ヤフートラベルで押さえました。
レギュラー】宿泊施設が設定する標準代金プラン 12600円也。
こんな有名どころに土曜の夜に一人で泊まって、安いものです。
申し訳ない気もしますが、とにかく有難いばかりです。

八甲田というところは、とにかく濃密に木々が立ち連なっていて、視界が開けるところがありません。

素晴らしいところなのですが、このことがおそらく、東北でいえば蔵王のような名声を勝ち得ていない遠因になっているのだろうな、と感じます。
写真を撮るスポットがほとんどないまま、宿に到着してしまいました。

なんとでかい施設でありましょう。
私の想像の4倍はありました。
どこまで続く屋根、屋根・・私は北京の禁紫城を思い出しました(大袈裟かもしれない)。

とにかくそして、人の出入りにビビります。
ハイキング客が日帰り入浴で引きもきらずに入っていくもんだから、もうフロントから芋洗い状態。
こんな山深いところに、これだけの人が集まっているというのは驚きです。

しかしフロントでチェックインを済ませ、館の奥まで来てしまえばそこは別世界なのです。

明治なのか、大正なのかわかりませんが、昔ながらの湯治の宿のすがたがそのままに残されていることに高い価値を感じます。

一人旅なのに、八畳に広いテラスが付いた部屋を案内してもらいました。

部屋の窓には小山が迫り、足元には細いせせらぎが通っています。
酸の強い水質なのでしょう、川床が白く固まっています。
建物は、この小川を平気な様子で跨いでいます。

ああ、風情満点、心底落ち着く。

下北に続き、日頃の喧騒、阿鼻叫喚を(どんな生活だ)払いのける、閑静な環境に私は細胞の一つひとつまで羽根を伸ばして深呼吸しました。

私は今、心を湯治しているのだ。

まずはビールを一缶・・いよいよ、夢にみた酸ヶ湯の千人風呂を体験しなければなりません。

・・続く。







最終更新日  Feb 8, 2011 05:16:27 AM
コメント(6) | コメントを書く
Jul 31, 2007
恐山から下風呂に向かう途中、薬研温泉郷に折れる道があり、思いのほか近くだったのでちょっと寄り道していこうと思い立った。

■◇■◇◆◆□ 
この温泉が『薬研』と呼ばれるようになったのは江戸時代初期のことで温泉の湧き出る場所が昔、医者が漢方薬種を細粉する器具の「薬研台」によく似ていたことから、やげんの語源になったものです。
 その昔、元和元年(1615年) 大阪夏の陣で豊臣方に味方した城大内蔵太郎という武将が大阪城落城の三日前に武運つたなく徳川方に敗れ追手を逃れて海路流れ着いたところが大畑川河口付近 (孫次郎間=旧大石)でした。さらに残党狩りの目を逃れて陸路大畑川をさかのぼり、安住の地として温泉の豊富なこの地をみつけ『薬研』と名づけたと言われ ています。
 初代の湯守り役は城大内蔵太郎、二代目の生仁佐衛門は、寛文七年(1667年)28代南部重直公から湯守別当命ぜられ、以来明治まで12代にわたって勤めています。
 また薬研には豊臣秀頼公持仏の薬師如来像を温泉の守護身として安置している薬師堂があり、毎年7月に薬師堂大祭と丑湯まつりの合同祭典が行なわれています。

薬研温泉は、昭和43年7月下北半島国定公園に指定されました。(薬研温泉Hpより)

□■◇■◇ □■◇■◇ □■◇■◇

ここが薬研温泉であったか・・。
私の小学生時代の記憶とはいささか違っていた。
深山幽谷の一軒屋だと思っていたのだった。
それに高原ではあるが旅館が妙に無秩序に建っていて、その雰囲気はあまりミステリアスでも高尚でもないのであった。



その中にあって、道路沿いにひときわ目立つ建物がこの「ホテルニュー薬研」であった。



薬研温泉というと、恐山の影響でどことなくおどろおどろしい印象を持つところではあるが、なんのなんの、新しくはないが田舎臭いところがみじんもない、こざっぱりとしたリゾートホテルであった。

大浴場と露天風呂は離れており、誰も利用していない雰囲気だったのでまずは露天へ。


渓流に面した、かなり広めの風呂で、緑が湯面に映りこんで実に爽快。
ふう~ここまで5時間以上、運転してきたのだ。
いい感じの風呂だ。数ある青森の露天のなかでも、きっとかなり上の位に属するに違いない。

そしてさらにいいのが内湯。 なにしろ、日当たりのいい大浴場に横たわる総ヒバ作りの浴槽が嬉しい。湯船のふちからは透明でさらりとした湯がじゃんじゃんとかけ流されている。




表示を見ると、泉温が高めのため、加水はされているものの、循環は一切していない模様。
この風呂は気持ちがいいなあ。

私は今、緑を眺めながら頭を洗っている。

本来は宿泊して、じっくり味わうべき地であり、宿なのかも。

山の中でもあるが、大畑港からは非常に近いので、海の幸も十分に期待できる。
活きのよいイカや、あの大間のマグロを食べられるコースもあるようだ。
楽天トラベルで予約可能。
ここは、オススメかもしれない。








最終更新日  Dec 17, 2010 05:43:54 AM
コメント(6) | コメントを書く
Jul 29, 2007
あ、タイトルがなにげに短歌風になっております!

 井上靖先生の「海峡」を読み、私にとって下風呂温泉は一度は来たい、憧れの温泉地となっていました。
 下風呂の語源はシュマ・フラ(岩臭い)らしいです。
 ガイドブックで見る限り、有名な割りにはそこそこ鄙びた漁村の風情がそそります。

 ここの岩臭い風呂に入って極上のイカサシが食いたい!
 その憧れが、ある日ついに臨界点に達しました。私は小雨降る中、朝6時に出発し、恐山を経由し薬研、そして下風呂へ。

 青森はとにかく山深いのです。
 山の中をひたすら走っていると、突然視界が開けてきて、海が見えてくる。下風呂が近づくにつれ、心が弾んでくるのがわかります。

 大畑漁港から先は、快適な海岸道路です。
 窓を全開にすると、深いにび色の海とともに快い潮の音が迫ってきます。

///////////////////////////
 下風呂温泉―
「津軽海峡に面した旅情あふれる温泉。海峡の温泉らしく、海の幸が豊富で、食通の観光客には人気。また冬の厳しい津軽海峡を望みながらの湯治は格別の風情。 井上靖の小説「海峡」の舞台にもなりました。近辺には活イカが常時備蓄してあるセンターや風光明媚な「二見岩」があります。7~11月にかけては毎週火・ 木・土曜に1日2回「イカ様レース大会」が行われ、観光客には大好評です。」(青森県HPより)
///////////////////////////

 かどや旅館は、海岸通りから山手に入ったところにある小さな旅館です。

 「楽天トラベル」では残念ながら登録されていませんので、私はじゃらんで予約しました。
全14室。やや年季が入った、鉄筋3階建ての建物は風情こそあまりありませんが、私としては何不自由ありません。

 「じゃらん」で見る印象よりは、はるかにガッシリした建物です。
 特に一人旅のときは、このくらいの大きさの宿が一番です。

 部屋は3階、蘭の間。一人用には十分な広さです。窓からは、2階の屋根がやや邪魔ですが、海を眺めることができました。

 右手の窓には小ぶりの山が迫っていて、こちらの緑の風景も悪くありません。
 「では、散歩に行ってきます」と元気で愛想のいいご主人に告げると、奥からサイズの合いそうな下駄を用意してくれました。

 「道なりに行きますと、海まで遠く感じてしまいますが、突き当たったところを左に折れると気持ちのいい遊歩道がありますよ。そうだ!今日はハマでイベントもやっていますので見ていってください。花火もやりますよ。先週、台風が来たので、今日になったんですよ!」
それはまたラッキーなことです・・。
 私は快調にカランコロンと下駄を大きく鳴らしながら、下風呂の散策に歩き出しました。

 メモリアルロードからの風景には、私の大好きな海辺の集落の風情が凝縮されています。
 海岸通りでは、宿のご主人の言った通りイベントが開催されており、地元漁協によるものか?関係者が集まって打ち合わせのようなことをしていました。

 午後3時半。まだ人手はまばらですが、たぶん大丈夫、夜には込み合ってくるのでしょう。うへっ、舞台ではカラオケ大会とな?

 ホタテ焼きがうまそうです。
 しかし、6時には宿で食べきれないほどの海のものが出されるはず。ここで腹を満たすのは下策であろうと思いとどまります。

 会場隣の「風間浦村活イカ備蓄センター」(イカめしい施設名である)では大きな水槽にイカを泳がせています。
 食堂も併設、イカ刺700円。う、うまそうだっ・・・。私はイカ刺の甘味に目がありません。
 しかし、6時には宿で食べきれないほどの海のものが出されるはず。ここで腹を満たすのは下策であろうと思いとどまります。

 ここでは、「元祖烏賊様レース」というイカの競争レースをやるらしいです。3時の部は終わって、次は5時から。もう一回来て、やってみようかという気にもなりましたが、レースで応援するとなると私はきっとイカに名前をつけてしまうことでしょう。
 そんなことをしたら私は情が移って、一生イカを食べることができない体になってしまうでしょう。これも、思いとどまりました。

 思いとどまってばかりいる午後・・。

 井上靖先生が名作「海峡」を執筆した「長谷旅館」を外から見学しました。
 案外フツーっぽい旅館で、少しイメージと違っていました。もう少し鄙びた風格があるものと思っていたのですが。
 でもきっと、中に入るとイイ感じなのだろうな。
 右下に見える湯小屋がそそります。

 が、こういうところでサイフとかクルマのカギをなくすと致命傷になるな・・。
 ということで、またしても私は思いとどまりました。
 旅館に貴重品類を預けておけばよかったかな、とチト後悔しました。
 ここまで来たら、やはり長谷旅館の風呂に入らなければ・・・ネ

 イベント会場の脇にはこじんまりとした漁船が並んでいて、さもない風景ではありますが、 こんなところで急に、ああ下北まで来てしまったんだなあ・・・という気持ちがこみ上げてきました。

 さて、かどや旅館の話に戻ります。
 風呂はこじんまりしたもので、洗い場に椅子もないような質素なところですが、湯は本物!

かどや風呂(HP)
(写真はHPより)

 こういうところで、設備がよくないなどとクレームをつけるのは、勘違いというものだと思っています。かえって、こういう濃厚な湯を目の当たりにして、一心不乱にアワをたててシャンプーをしている人を見ると、あんた、何しに来た?と言いたくなります。

 なるほど、「滲みてくる湯」とはこのようなものであったか・・。
 私はくんくんと鼻をならしながら、湯船にあごの線まで深く沈みました。
 私はとろみがある湯が好きなので、心地よいことこの上ありません。
 そのくせ、湯あがり感もさっぱりとして、キレのいい湯です。
 ただ湯温が高く、せっかくの源泉を水でうめなくてはならないのが残念なところです。

 私は真夜中に誰もいない館内を歩き、誰もいない風呂に入るのが密やかな楽しみなのです。でも、いつも心底気持ちがいい~と思えるのは早朝の風呂に尽きます。
 夕食前、夕食後、真夜中、早朝の4回入浴。
 この「4回」というのが私のこだわりであり、それ未満だとなんだか損した気がします。

 この湯に会うために、5時間も車を走らせてきたのでした。
 かどやの夕食は、期待以上の豪勢さでした。
 一の膳では入りきれず、二の膳まで海の幸がぎっしり。
 海のモノしか出さないポリシーが潔い。



 イカよし、ホヤよし、アワビよし!
 あああ恍惚。
 つくづく、下北まで来てよかった。

かどやイカ刺し(じゃらん)
(写真は「じゃらん」より)

かどや料理(HP)
(写真は旅館HPより)

 そして、それらの美味はもちろん、私は白身の刺身が何より良かった。
 こりゃ何だろう、ソイ系の魚なんですかね。身の光沢も、ほのかな磯の香りも、歯ごたえも極上。

 私のメモによると(何メモしてるんだ)、ここでは
1.刺身盛り合わせ
2.魚介類と野菜の陶板焼き
3.ほや酢
4.いかのゴロ煮
5.アワビの刺身
6.めかぶ酢
7.ウニのせ豆腐
8.みがきニシンと野菜の煮付け
9.イカ刺
10.こはだ?酢
12.そうめん
13.アワビのステーキ
14.焼マス
・・・
 こうしたものがドーンと出て、食べ終わったときには、もはや再び浜に出て、花火をみようという体力が残っていませんでした。

 早々に布団をしいてもらい、寝臥せっていると、なんと窓越しに、寝た姿勢のままで花火が舞っているのが眺められました。

 こんなに安楽な環境で見るのは、生まれて初めてです。
ひゅーっ、ズドオオン・・・
ひゅーっ、パチパチパチ・・

 私は下北の果ての小さい旅館で、海辺の花火を眺めながら身を横たえているんだなあ・・。
 ああ、こたえられない、これ以上の望みはない。

 だんだんと、この光景が遠ざかり、まぶたが下がってきました。
 走り詰めだった今日の疲れが体を駆け巡ってきて、私はまどろみの中に引き込まれていきました。
(infoseekのeswebに預けていた写真が勝手に削除されたため、写真はホームページ等から拝借しています。ご了承ください。)







最終更新日  Jan 2, 2011 11:04:42 AM
コメント(18) | コメントを書く

全14件 (14件中 1-10件目)

1 2 >


Copyright (c) 1997-2021 Rakuten, Inc. All Rights Reserved.