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テーマ:洋楽(3394)
カテゴリ:Music
今日は Nine Inch Nails の Broken を紹介します。
Nine Inch Nails は バンドの形態はとっていますが、 実状はトレント・レズナーという一人の人物のプロジェクトです。 このトレント・レズナーという人物が創り出す音は、 基本的にノイジーで荒く、重く、そしてダーク。 巷ではインダストリアル・メタルというジャンルで呼ばれています。 そんな Nine Inch Nails の 2nd Album がこの Broken です。 今、2nd Album と書きましたが、 この CD が本当に Album になるのかはわかりません。 というのも、この CD に正式にクレジットされているのはたった6曲だから。 しかも、その6曲の中には2曲のインストナンバーがあり、 その後クレジットされていない、7曲目~97曲目まで4秒づつの無音と 98曲目と99曲目のシークレット・トラックがあります。 まぁ、本人にはこれが Album であろうと、EP であろうとどうでもよいのでしょう。 そんなことを吹き飛ばすくらいの音がこのCDには閉じ込められているのです。 初めて聴いたとき一番最初に感じたのが 凄まじいほどの「怒り」の感情でした。 これはライナーノーツを読んで知ったことですが、 この作品の製作中は、所属するレーベルとの契約上のトラブルによる裁判で 今後、作品を発表できるかわからない状態での作業だったらしく、 そのフラストレーションから生まれた音なのだそうです。 確かに Nine Inch Nails の他のどの作品よりも この作品の音のキレっぷりは際立っています。 しかし、そんな Broken という作品の楽曲は、 激しく攻撃的でありながらも、どこか耳に馴染みやすいという、 ある種同居しえない部分が同居している希有な作品です。 そんな部分が一般に受け入れられたおかげか、この作品は 全米チャート初登場7位になります。 そして、Broken の中から Wish という曲が なんとグラミー賞でベスト・メタル・ソングを受賞しました。 Nine Inch Nails - Wish また、90年代前半から活動を続ける Nine Inch Nails は、 その後世に出る数多くのバンドに影響を与えました。 その中で最も有名なバンドが Linkin Park です。 今では、Nine Inch Nails より有名になってしまった感のある彼らですが、 ライブで Nine Inch Nails の Wish をカバーしたこともあります。 ↓の映像はその時のものですが、はっきり言って本家よりもスゴイかもしれません。 Linkin Park - Wish この映像を見て自分は Linkin Park をだいぶ見直しました。 特に Vocal のチェスターの歌を。 そんな Nine Inch Nails と Linkin Park ですが、近いうちに Album が出ます。 Nine Inch Nails が 4月、Linkin Park は5月です。 でも新作を聴く前に、今日紹介した Broken もぜひ聴いてみてください。 Nine Inch Nails / Broken お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2007/03/28 09:30:52 PM
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