204465 ランダム
 HOME | DIARY | PROFILE 【フォローする】 【ログイン】

she says... but who's reading?

she says... but who's reading?

SUMMERSONIC 07 @Makuhari

SUMMERSONIC 07を終えて

 今年も大盛況のうちに終了したサマーソニック。昨年のようなスコールもなく、2日間、うだるような暑さの中で、アツいステージが展開された。ラインナップに関しては、清水代表も公言していた通りチャレンジングなものになった。トリにARCTIC MONKEYSとBLACK EYED PEASをもってきたのだ。最初に発表された時は、賛否両論、というか否の方が圧倒的に多かったイメージがあるが、最終的にオイシイおかずは用意したし、チケットの売れ行きからも成功したと言えるのだろう。
 というのは一般的な話で、個人的には今年ほどゆるいサマソニはなかった。UK系が苦手なボクとしてはどうしたってパンク/メタル系に期待してしまうのだが、昨年と比べるのは酷にしろ、ま~魅力なかった。MOTORHEADのために2万7千円(だったっけ?)払ったようなモンと言ってしまってもいいくらい。“だったら1日だけ行きゃあいいじゃねぇか”というツッコミも分かるケド、もうサマソニはボクの中で毎年の恒例行事になっているので、ラインナップに関わらずよっぽどのことがない限り2日参戦はするのdeath。とまあそんな感じのスタンスで臨んだので、サマソニ参戦史上初、マリンに一回も行かないという現象が起きました。昨年MUSE~TOOLの流れで、メッセ内のモニターが“使える”コトが分かったし、実際ホントーに今年はマリンに観たいアーティストがいなかった。この天気を考えれば、それはそれで良かったケドね。
前置きが長くなったケド、結論からすると観終わって1週間経った今日の時点でも、今年は“やっぱりゆるい”年だったと思う。見所としてはチョイチョイあったケドね。ちゅーことでレポ行ってみますか。


去年と同じく観戦リスト(途中から観たもの、途中まで観たものも含む)から。

8/11
THE BLUE MAN GROUP
SIDE-SHOW
COBRA STARSHIP
THE ACADEMY IS...
THE HORRORS
PUFFY
30SECONDS TO MARS
木村カエラ (MONITOR)
FALL OUT BOY
AVRIL LAVIGNE (MONITOR)
RIZE
THE BLACK EYED PEAS (MONITOR)
SUM 41

8/12
THE BLUE MAN GROUP
MADINA LAKE
SIDE-SHOW
MSTRKRFT
ENTER SHIKARI
HINDER
SUICIDAL TENDENCIES
MOTORHEAD
AVENGED SEVENFOLD
THE OFFSPRING

8/11

毎年行くようになってだんだん“これがなきゃ夏が始まらないし終わりもしない”存在になってきたサマソニ。前日に野球観戦~飲みの流れが長引き、寝たのが2時近くになってもうた。最初にも書いたけど、今年のサマソニは昨年ほど張ってなかったんだよね。ラインナップに寄るところが一番大きいけど。でもたまにはゆったり観んのもいいかなってコトで8時に出発。ガンズの時に発見した羽田空港ルートでバスでの幕張入りが10時過ぎ。予想通りガッツリ座れました。チケット難民を横目にメッセへ向かう。予想はしていたが今年の人出も凄い!しかも今年の暑さも凄い!!歩いてるだけで汗が出てくる。さっさとメッセに入って麦酒が飲みたいYo!と思いながら30分近く並んでようやく中へ。ロッカー探し、駆けつけ2杯(+メシ)の流れがあって、

 チョイ遅れでマウンテンステージのTHE BLUE MAN GROUPへ。事前に少しだけ情報は得ていたが、実際観てみてその凄さに圧倒された。日本人にも“理解できる”笑いと、ロックの初期衝動を感じさせるビートが押し寄せてきた。意外だったのが、メインの“ブルーマン”3人の脇を固める“ブルーではない”生バンドのメンバーがいたこと。ドラムも彼ら以外に3人いたし、ギター、ベースの生音もよかった。正直二日酔いでボーッとしてた頭に、このリズムは効いた。“あー、サマソニ始まんだなー”って気にさせられましたね。それにひと役買ったのがなんと倖田來未。途中でゲストとして出てきてI Feel Loveという歌を歌ったのですが、いやこれが予想外に良かった。良い声出してました。今回はサマソニ特別ヴァージョンのステージをしてくれたとのこと。本公演も決定したようなので、是非観てみたいところ。今回彼らをサマソニのしょっぱなに観られたことは収穫だった。

 ここで一旦マウンテンを出て、Side Showステージへ。目的は当然前田アナお笑い芸人。なかなか近くで観られなかったので残念でしたが、すごくカワイおもしろかったです。ただ以前の時ほどの豪華さはなくなってきた気がします。一昨年観た笑い飯はサイコーだったなぁ。

 で、お次はこの日のお目当てTHE ACADEMY IS...。PUNKSPRING06で体験した時は閑散とした会場だった記憶があるケド、さすがにサマソニとなると違う。逆に言うと演る方も変に勘違いしちゃわなきゃいいけどね。パンスプのレポの時に彼らのデビューアルバムを、ポップさの裏にあるとてつもなくひねくれた感情、と表現したけど、今回の2ndでは、個人的にそれが後退してしまった印象を受けた。で、それはライヴが始まっても同じだった。あの時の陶酔しきった危うさみたいのが薄れて、“フツー”のバンドになってた印象を受けた。まあ前回と観客の反応は雲泥の差だし、前回が本調子じゃなかったと言ってしまえば、全くもって好みの問題になってしまうんだけど、とりあえずボクは、パンスプのパフォーマンスの方が好きだった。

 で、こっからがちょっと悩みどころの時間帯だったんだけど、とりあえずソニックステージに移動するとTHE HORROSが演奏中。いや~えげつない音出してましたね~。いい意味でよ。このバンド、名前しか知らなかったんだけど、なんかvo.が干し草ガサガサやる道具(ボキャブラリー足りなくてすまぬ)みたいなのを振りかざして叫びまくってる!逝っている!!これだよTHE ACADEMY IS…に欲しかったのは。このイッちゃってる感。曲自体は意味不明でしたが雰囲気で◎

 そのあとそのまま居残りしてDINOSAUR JR.を観ようと思ってたんだけど、ちょうどその時間PUFFYとかぶりまして。好きだし、観たことなかったし、PUFFYに行くことにした。で、観たんだけど。。。

チョーいいぢゃん!

 フェスってコトで時間も限られてたからってのもあると思うけど、とにかく飛ばす飛ばす。声もよう出るし、同じメロを歌ってるにもかかわらず2声の妙を充分に感じられるっちゅーか、これはオリジナリティだね。ちなみに今までは由美派だったんですが、最近亜美派になりました。どーでもいいですが。で、キャラそのままのゆる~いMCをはさんだあとの後半戦も豪華豪華。特にオフスプDexter Holland作のTokio I’m On My WayのあとにButch Walker作のRadio Tokyoと続けた流れは圧巻。バックメンバーもかなり長い間一緒にいるメンバーとのことで、跳んだり跳ねたりしつつもしっかりした演奏を聴かせてくれた。最後のアジアの純真まで、このバンドのヒット曲の多さに驚きつつ、見事なパフォーマンスを見せてくれた彼女らに感謝しステージをあとに。

 で、マウンテンに戻ると30SECONDS TO MARSがちょうどスタートしたところ。某雑誌で絶賛のライヴレポを読んでいて、アルバムもさくっと聞いた感じよさげだったので期待してたんだけど。。。なんかふにゃふにゃでした。いや音はゴッツイんだけど、どうも掴みどころがない音楽というか。ま、端的に言うと退屈でした。ので早々に退出。

 で、こっから活用させてもらったモニター席。というかモニターシート。なかなかの大画面だし、横になりながら観られるという利点は活用しないわけにはいかない。その頃にはビールもかなりすすんでいたし、若干疲れもあったので、カエラ嬢をまったりと観ることにした。ふ~ん、今年のマリンはこんな感じかぁ。やっぱ画面だけだとどんだけ盛り上がってんのかは分かんないけど、見てる限りは前の方だけだった気がする。最近の数作、どうも曲を練り過ぎちゃってる感があって、入れ込めないトコがあったんだよね。アーティストとして成長していく感じは凄くするんだけど、キャラの割に真面目にやりすぎてるっちゅーか、まぁ個人的な意見なんですけど。そんな感じで、“ふ~ん”というようなライヴだった印象。衣装もちょっとおばさんぽかったし、MCも冷静だったのがガッカリ。さすがのカエラ嬢も緊張したんですかね。で、そろそろ終わりかな、と思ってたところで眠気が襲ってきて、気が付いたら寝てますた。。。

 そして起きたら頭が痛い。前日からの飲みまくりの流れにさすがに頭が某としました。しかしここでくじけるわけにはいか~んってことでマウンテンにFALL OUT BOYを観に帰還。前回の単独公演のビミョーな新曲の混ぜ方からどう変化してるか楽しみだった。昨年のBON JOVIに引き続き、今年のオープニングテーマも80年代っぽい感じの曲だ。で、スタートは確かThrillerだった気がす。とにかく前回の来日で驚くほど成長を遂げていた演奏力は今回も健在だった。あれはまぐれじゃなかったことを確かめられただけでも今回観る価値はあったと思うほど。とにかく安定しているし、Patrickの声はもはや唯一無二のものになってきた。少しもフェイクを使うことなくメロに忠実に歌い上げていく。曲自体はもともと文句のない出来なのだから、これに演奏力が加われば言うことがないのは当然のこと。相変わらずのPeteがMC主導でPatrickが何もしゃべらないというバンドの上下関係を想像させるようなスタイルはおいといて、今回は新曲も適度に混ぜてきたし、セットリストもまとまってたと思う。マイケルジャクソンのBeat Itまで炸裂したステージ。いつもながらにSaturdayで締めたんだけど、ボクはこの曲がそれほどいいとは思わない。やっぱりDead On Arrivalはもう聴けないのか。とにかく、めんどくさいからここでもう書いちゃうと、この日のベストアクトは彼らだった。今回で、彼らを安心してみることが出来るバンドとして認識できた。そうなると早くももう次のアルバムに期待をかけちゃうよ。まだまだデカくなって欲しいね。

 さてさて、そこでまたモニターに頼りに移動。そうdeath。虻タンdeath。他に観たいのもなかったし、移動するのもヤだったしでここに落ち着いた。ちょうど始まったばかりでバックダンサーが数人いる。どうひっくり返ってもヘイヘイユーユーがオープニングであろうことは予想済みだったから、あとはどんな登場をするか、どんな衣装を着てくるかに注目してた。そして、、、

 出た。チェックのミニスカートに黒のタンクトップに網タイツ!

 全てのヲタ心は一気に掴まれたといっても過言ではないでしょう。個人的には彼女はそこまでカワイイと思ったことはないのですが、この時ばかりはやられましたね。あと何が新鮮ってFワードにザーが入んないところ(笑)。この曲、CDで聴く度にサーサー聞き苦しいんだよね。全編を通じてところどころ振り付けがあり、バックダンサーと絡んでなかなか見応えはある。惜しむらくはそのバックダンサーがブ○イクだったことか。モニターから見ててもとんでもない体型なのもひとりいた。きっとこれも虻タンを引き立たせるための手法なんだろうと理解することにした。で、その後耳馴染みの曲が次々と演奏されていき最後はComplicatedで締めるわけですが、、、来日後に過労でダウンしたことを聞いてたから、ちゃんと歌えてたことにひと安心。まぁ、、、それぐらいしかないな。モニターだから、会場の雰囲気とかは全然分からないし。こっちゃぁ座りながら堪能させてもらいました。それにしてもあのバックダンサーなぁ。。。なんでなんだ。。。。
 
 そして次。SUM 41にしようかそのまま残ってBLACK EYED PEASを観ようか悩んだ末。。。RIZEを観に行きました。曲は全然知らなかったけど、Jesseのカリスマ性は知ってたし、何かが起きるかもと期待して。んでいきなりBa.がサウンドチェック時に登場して、ベースをかき鳴らす。すげぇバキバキ感。こりゃぁひょっとするとひょっとするぞ。とワクワクしながら待っている。Ba.は一度下がり、照明が落ちいよいよスタート。客はそんなにいないがきっと熱烈なファンばかりなのだろう。実際彼ら、パワーも演奏力もある。そんでJesseのMCには説得力もある。。。のに入り込めなかったのは、曲にピンと来なかったからなんだろうな。3曲ぐらい観て退場。
 
そして完全に路頭に迷ったボクはBEPのモニターをチラ見しつつ(ナヌ!ガンズのSweet Child O' Mineのカヴァー!!)、フラフラとマウンテンステージへ。おぉ!We Are All To Blameが聞こえる!で、入る。混んでる。。。うわ~随分はいってんな~。今年のマウンテンステージの配置は会場を斜めに使う感じでうまいなと思ってた。さらに会場自体もでっかくしたみたいだし、かなりひろく使えている。それでも後ろに多少の余裕があるくらいだったから、よっぽど入ってたんだろう。で、数曲観たんだけど、、、なんなんですかね、このいちいち客との掛け合いをする進め方。1曲ぐらいなら分かるんだけど、2曲、3曲となってくると、お~いもういいから次の曲やってくれよとか思ってしまうわ。In Too DeepとかMachine Gunとか、往年の(ってほどヴェテランでもないけど)名曲をガシガシやってただけに、この無駄とも言える時間の使い方は辛かった。コレを単にDaveの抜けた穴とかいう流れに持ってきたくはないんだけど、個人的には今回のアルバム含め、迷走状態にあるんじゃないかと勘ぐってしまった次第。で、早々にステージをあとにしますた。

 思い切ってこのまま帰ってしまうという選択も出来たのだけど、まぁ初日だし、全体的にはゆるく見てたからまだ体力もあったしで、再びメッセのモニターへ(ここでマリンに向かわないところが若さのなさね)。相変わらずBEPが熱演中。コイツら、実は前に一回観てて、それが伝説のROCK ODYSSAY(ウドーは去年のウドフェス含め、フェスをやる度に変な伝説をつくるな)。ハッキリ言ってあのステージ観て、はまりましたよ。凄かった。どこからどこまでがアドリブで、どこまでが決まってるのか全く想像できないステージング、さらにひたすら踊りまくるんだから凄い。今回も同じように展開されていたように感じたが、いかんせんモニターなので、生の迫力はない。それでもやはり、魅せる舞台の創り方には感心することしきり。何が一番ガッカリだったかって、さんざん“ファッションリーダー”的扱いをされての登場だったにもか関わらず“I ハート TOKYO”や“一番”などという見るに耐えないTシャツを着てしまったメンバーがいたこと、帰りにパンフを読んでいて、“彼らのファッションにも注目だ!”という文章を見つけてしまったもんだからまた哀しさが倍増した。

 とにもかくにもBEPを最後まで(モニターで)見てから、泣きたくなるほど連絡の悪い京葉~総武、更に間違った乗り場を教えるアホな駅員がいる東西線ルートで門前仲町のホテルにチェックインしたのが11時頃。周りにもなんにもなかったんで、早々に就寝。次の日に備えたのでした。

8/12

 さー今日も暑くなるぞと思いつつ、8時頃出発。9時過ぎには到着した。この日はほぼマウンテン張りつきコースということで何も考える必要がなく、タイムテーブルもポケットにしまう。昨日変に痛かった頭もこの日はバッチリ回復。体調万全で、まずは焼津の中トロ丼を掻き込む。まぁ普通だったな。

 この日の一発目は、前日の興奮再び!ってことでTHE BLUE MAN GROUPを。構成は前日と同じで、よく観るとミスも結構してたりで、前日ほどの興奮はなかったんだけど、前日より近くで観たのもあって、迫力はバリありました。特にスティックがバキバキ折れてくのが凄かった。青いポーカーフェイスの割に、やってることはかなりえげつないわ。で、今日も倖田さん出てくるのかと思ったらトレーシー何とかとかいう人だった。盛り上げ方も声も倖田さんの圧勝でした。誰なんですか一体。

 そして終了後、じゅんじゅんさんと合流。前日の話を聞きつつ後ろの方からMADINA LAKEに備える。乾杯前に既に2杯目ですいません。そしてMADINA LAKE。試聴して一聴惚れだったのと、Roadrunnerってのとで2重の驚きがあったりで、注目はしてた。とにかく跳ぶわ跳ねるわの若さ溢れるテージでした。時にそれが過剰になるくらいはっちゃけてました。演奏力も悪くはなかったんで、単独~2ndと、場数を踏んでいけば将来有望な存在になる気はしました。それにしても気になったのが、結構Key.をフィーチャーする曲が多いのに実際Key.が見あたらなかったこと。正式メンバーはいなんだろうけど、こんだけ取り入れてんなら見つけた方がいいんじゃないのかね。余計なお世話だけど。更にまた脱線させると、開始3曲目に早くも客席に飛び込んだvo.さん。おいおいこのあとどうやって盛り上げんだよ。とか思って失笑したのですが、このあとのステージで2曲目で飛び込んだHINDERがいて更に失笑。まさか競い合ってたワケじゃないよね。

 そんなこんなで別の意味でネタ満載のMADINAを観たあと、ようやく落ち着いてじゅんじゅんさんと乾杯。場所はSIDE-SHOWステージ。堂真理子がMステの司会ということすら知らなかったボクですが、昨日の前田アナ含め、無難なMCを淡々とこなす女子アナという存在に、またひとつ興味を持ったボクだった。ダーリンハニー~ダイノジと観ましたが、ダイノジを生で観るのは3回目だったけど、相変わらずの堂々たるパフォーマンスに脱帽。ボクの中では大谷さんがかなりカッコイイ存在death。

 で、暑い中元気良くマリンに向かうじゅんじゅんさんとはここでお別れ。ボクは今年初めてのダンスステージに。もともと観る予定など全くなかったんだけど、前日パンフを読んでいて、実はDEATH FROM ABOVE 1979の片割れが参加しているのがMSTRKRFTだということを知り、急遽参戦へ。当然音楽性が違うだろうコトは想像してたけど、以前観たDFA1979のステージがあまりにグレイトだったので、なにか共通点があるだろうと期待してました。結果、何もありませんですた。。。なんすかね~、このダンスというジャンル。暴言覚悟で言えば、誰にでも出来んじゃねぇの?とか思っちゃうんだよね。ベースとなるリズムを延々と流して、そっからちょっと変化を入れて、また延々とベースのリズムに。で、最後は盛り上がるような音を合わせてって、みたいな流れ。これで客は絶対に盛り上がるからね。実際楽器をやったことのないトーシロ考えだから、ただの戯言と思ってくれればいいし、今書いたこと、そのままロックの曲作りに当てはまる部分もあるような気もするしで、なんとももどかしい感じなんだけど、とにかくこのダンスという雰囲気がボクには合わないんだろうということを認識した次第。踊り狂ってるねぇちゃんみてる方がよっぽど興奮するわ。 

 マウンテンに戻ると丁度HADOUKEN!のステージが終了。いよいよマウンテン引きこもりの開始だ。まずはENTER SHIKARIを観るべく前へ。レイヴmeetsメタルだのなんだの言われて、デビューした時はけっこうな扱いを受けてたね。個人的には“まぁちょっとお手並み拝見”的な上目線での参戦。そしてライヴスタート。会場の大狂乱とは裏腹に、なんか冷めました。う~ん、なんだろ、30SECONDS TO MARSの時に抱いた感覚と同じような感じかな~。掴み所がない。要はこういう音楽性ってボクの中でどっかにハマるポイントがあって、そこにハマんないと、“つまらん”って判断を下しちゃうんだと思う。そういう意味でコイツら、ハマんなかった。途中機材トラブルもあったりして、不運なところもあったけど、ライヴの流れにもうちょい工夫が欲しい感じがしたね。

 ENTER SHIKARI終了後、波のように会場をあとにする観客。いや~凄い人気だったのね。まぁこっちとしてはありがたい。次に出るのは期待の新星HINDERだ。NICKELBACKに通じる大地的なアメリカンロックの音を持ちつつ、80年代のメタルの妖しさも持っている。個人的にはそんなイメージを持っていた。両者が好きなボクとしては当然チェックしておかなきゃいけない。会場がかなり閑散としたこともあって、かなり前に陣取る。そしてバンド登場。Dr.のフワフワモジャモジャヘアー含め、全員メタル然とした出で立ちだ。そしてvo.のルックスも良い。トミーリー風かな。曲も、フックのある曲が多くのりやすい。前のENTER SHIKARIのような騒音的なノリよりやはりこっちのメロのあるノリの方がそういう音楽で育ったボクには馴染みがあんだよね。あくまで比較の意味でね。騒音的なノリも好きなものは好きですから。まぁここまで褒めつつ、vo.が2曲目で客席に飛び込みつつはいいんだけど、問題点としてはこのvo.、スタミナなかった~。3曲目あたりから完全に声がへばってたね。観ててかなり高音が辛そうだった。これはメロで聴かせる系のバンドのvo.としては致命的。これは今後何とかして欲しいところだね。ヒット曲のLips Of An Angelもあり、最後はGet Stonedで、ガッツリ締めた彼ら。前日のMADINA LAKEと同様、このまま消えていくには惜しいバンド。是非単独来日が出来るくらいまで成長して欲しい。

 そしてお次は重鎮SUICIDAL TENDENCIES。恥ずかしながらその存在だけは知っていたものの、音とかはよく知らなかった。めんどくさいんで結論言いましょか。

今年のベストdeathよ!!!

 いやぁ凄まじかった。音楽から存在感からステージングから全てがパーフェクト。リフ中心のハードコアなのかと思ったら、バカテクのg.とdr.がいてまたビックリ。Vo.も酔っ払いのおっさんみたいな顔してシャウトからラップからとんでもねぇ。日本のファンに媚びることなくひたすら英語で喋りまくる。全部理解できたわけじゃないけど、まぁ信念貫け見たいな感じのことを言ってたと思う。軽い感じで書いちゃったけど、音楽性も相まって、物凄く説得力があんだわ。セットの流れもうまいし、当然ハードコアだけにシンガロングパートもたっぷり。次のモタヘに備えてパワーを温存すべく若干後ろで観てたけど、何回前に飛び込みたくなったことか。最後はファンを20人ぐらいステージに上げちゃって大狂乱。前日からココまで、どうもハッチャケきれなかったのが、ここにきて一気に爆発した感じ。2004年のM-1のアンタッチャブル登場の雰囲気みたいな感じですかねって書いても誰もわかんないか。とにかくこんなグレイトなバンドを観られたことは今回の大収穫。もしこれが例の裏切り兄弟バンドの代わりとしてのブッキングだとしたら怪我の功名と言うしかない。ありがとうグ○○○○○○○ト

 そんな素晴らしいライヴを観た後はいよいよ今回の目玉MOTORHEAD、Lemmy Kilmister卿を拝むために前に。もはやファッションアイテムともなっている彼らのシンボルマーク。思えば彼らを観たのが学生の頃。その頃既に50代だったにも関わらず、その勢いに体力が続かなかったのはまだ20代前半だったボクなワケで、崇めても崇めきれないほどの神的存在なわけdeathよ。周りにはLemmyそっくりさんまで登場する状態で、機は熟したりってトコでメンバー登場。“We are MOTORHEAD, we play rock n’ roll”といつものキメ台詞からStay Cleanで一気に会場をキレイにした。あ~も~昇天。前半、若干音の調子も悪いような感じもしたけど、進むにつれてどんどん良くなる。お決まりの曲間にシーンとなる日本のファンの反応に他の2人が喝を入れつつ、とにかくRockin’でRollin’なライヴが続いていく。聴けば聴くほど、ラウドパークでの参戦ならもっと似合うのにと思わざるをえなかった。実際、これだけ若い人が多い中で、真のMOTORHEADファンがどこまでいたかというのは疑問が残るところだった。ただラウパーでならリスペクトの度合いも違ったはず。ま、そのへんはいろいろ思惑があったんだろうから言ってもしゃーないし、実際両方観るボクとしては拝めるだけで文句ないんだけどね。そんなこんなで、若者も知ってる“Ace Of Spades”で大合唱した後は、“Overkill”で豪快に締め。最後までかっこよかったよLemmy。今回、ボクとしてはこのSUICIDAL TENDENCIES~MOTORHEADの流れを堪能するために今年のサマソニがあったと言っても過言ではなかった。

 神的ライヴを堪能した後は若干後ろに引きAVENGED SEVENFOLDを観賞。去年の待望の初来日からどれだけ成長しているかを見届けたかった。ライヴは昨年と同じくBeast And The Harlotでスタート。始まってすぐ気付いた。音もいいし、演奏も安定してる。これは嬉しい。Vo.のガッツリしたハイトーンは時にアクセルさえも彷彿とさせたし、g.二人のフォーメーションはもはやトレードマークだ。1曲披露された新曲も、最新作を踏襲したゴリゴリとしたメタルチューンだった。ニューアルバムへの期待も高まった。ここまでのレヴェルを提示されるとそろそろ単独公演が観たくなってしまうがアルバム発表後にはしっかり組んでくれるんでしょうね。一気にAXレヴェルの会場までもってこれるかどうか。どこでやるにしても絶対ボクはその場にいることでしょう。

 さあ2日間にわたって繰り広げられた音楽の洪水もいよいよトリを残すのみ。THE OFFSPRINGだ。彼らは1回武道館公演で観たことがある。その時は2階から観戦したので、1階で思う存分暴れている彼らに嫉妬したものだ。今回はフロアということで暴れる気満々。。。だったのだが、まぁ前過ぎるのもなんかなと思って、中間地点にポジショニング。それでも充分前だったし、暴れるには充分の位置。ゾロゾロと登場した彼らが炸裂させた1曲目はStaring At The Sun。素晴らしいスタート曲だ。で、A7Xの時と同じくすぐ気付くのだが。。。音はしょぼいし、演奏下手ね。武道館で見た時はそんなに気にならなかったし、彼らに関してはもともと言われてることだから、コレを気にしちゃっちゃぁ楽しめないよってなコトなんだけど、ホント下手。唯一光ってんのがDexterの声。コレだけは普遍。でも一番重要な部分だからね。その後はもう皆さんが知ってるようなヒット曲満載よ。何回うぉうぉ言ったことか。みんな分かってることだけど、要するに曲がいいから演奏力は度外視できるのよ。演奏力を度外視できるほど楽しい曲がいっぱいあるってこと。ライヴの本質が良い曲を楽しむことにあるなら、彼らのライヴは間違いなく楽しむことが出来る。それだけ彼らは良質の曲を排出している。個人的に好きなOne Fine Dayも出してくれたし、新曲も披露(オフスプにしては展開の激しい長い曲との印象)したし、上記に書いた理由から、演奏力を度外視して充分楽しめた。Want You Badで締めるのは定番なのか知らないが、締めには弱い曲のような気がすんだけどね。心地よい疲労感の中2日間の宴は幕を閉じました。

 ということでまとめ。最初にも書いたけど、今年はゆるく観たよ。それでもしっかり見せ場は作ってくれたし、なんだかんだでせわしなく2日とも動いてたし、もう完全にサマソニ固定客deathね。運営的にも、個人的には何の不満もないわ。ほぼ完璧に近いんじゃないの。ノウハウの蓄積は完全にできてるんだろうことは伝わった。で、去年のレポ読んでると今年はUK系で来ることと、過渡期に来てることは既に予言してんだよね。ボクこういうトコだけなかなか鋭い。その過渡期をBLACK EYED PESとARCTIC MONKEYSというチャレンジで乗り切ったクリマン。そこで来年はどうするか。ボクはズバリ原点だと予想するね。今まで復活枠的にもってきてたアーティストをヘッドラインにもってくるんじゃないかと。メタル系(METALLICA)~UK系と来たらもうクリマン的にはそういうのをもってくるしかないんじゃないかと。そこで例の“過去の遺産で食ってます“ウドーが来年動くかどうかというのが非常に重要になってくるわけdeath。早くも来年が楽しみだね。その前にラウパーがあるからモードはまずそっちに入れてるけど。

ということで今年参加の皆さん。おつでした!!今年もアツく楽しみましたね!!!



© Rakuten Group, Inc.