2006/05/31(水)23:50
STORY OF THE YEAR w/ AS I LAY DYING @shibuya ax 5/29
TASTE OF CHAOSの興奮再び
最後まで迷いましたが、“観られる時に~”の精神で行ってまいりました。やはり行ってよかったです。
以前にもちょこっと書いたけど今回の公演のポイントはふたつ。
1.今回の公演の規模(会場がAXであったこと、福岡、広島公演があったこと)
2.前座にメタル寄りのAS I LAY DYINGをもってきたこと。
1に関しては昨年のTOCでの衝撃的なショウが少なからず影響していると思わざるを得ない。あのショウを観て今回も足を運んだファンは多かったはず。少なくともボクはそう。同じくTOCに出演したFUNERAL FOR A FRIENDがクアトロクラスで東京と大阪のみであったことを比べると彼らへの反応がいかによかったかが分かる。実際福岡広島でどんだけ入ったかは興味あるところだけど。
2に関しては、彼らの発表が決まった時は嬉しかったと同時に少しビックリした。
STORY OF THE YEARにつけるならもっとエモ寄りをもってくると思っていたから。知っての通りAILDはExtreme The Dojoにもでるようなゴリゴリのメタルバンド。そんなバンドを、どれだけファンがかぶっているか未知数の前座につけるというのはチャレンジだったと思う。いろんな思惑はあったんだろうけど、現在のメタルの復興を感じさせる現象と好意的に捉えたい。
前置きが長くなったけどショウのこと。
今回はギリギリまで迷ってたためスーツで行ったので(数人同胞を発見した)、後ろの方からの静観を選択。当然ながら若い客が大半を占めていた。AXでさえほぼ埋めていたのには恐れ入りました。
でAILDの登場。イントロと共にメンバーがぞろぞろと姿を現す。散々情報が流れていたから今回前座がつくことはほとんどのファンは知っていただろうけど、もし知らない人がいたら彼らの曲が始まった時はビックリしただろうな。
なぜなら、奏でられる楽曲は切れ味鋭いリフに咆吼がのる徹頭徹尾PURE FUCKING METAL。ザクザク“う゛ぁあ``-”の世界(どんな世界だよ)ですから。失笑してる人もいたけど、ボクにしてみりゃニヤリでしたね。コレがメタルだぞ、と。
アルバムからも演奏力の高さは垣間見えたが、ライヴでもそれはいかんなく発揮されていた。メンバーも個々によく動く。Dr.の頭ぶんぶん回しながらのドラミングは壮絶だった。
前の方の客は結構盛り上がっていた感じだ。何が感動するってこういう若いキッズの前で堂々とメタルな曲をぶちかましている現実だよ。これでSOTYのファンの中の少しでもメタルに興味を持ってくれたら今回の公演は大成功だと思う。
まぁそんなことも思いつつも十数年のメタル歴ですっかり身に付いてしまった“メタル耳”には次々と繰り出されるザクザクしたリフに心地よさを感じざるを得なかったdeath。
30分間ひたすら突っ走って彼らは去っていった。音が素晴らしくクリアだったことも付け加えておこう。
AS I LAY DYING are:
dr. Jordan Mancino vo. Tim Lambesis g. Phil Sgrosso ba. Clint Norris g. Nick Hipa
20分程度のセットチェンジのあとにいよいよ真打ち登場。
シンガロングを誘うイントロに続いて"Stereo"からショウが始まった。最初の方は音が不鮮明だったのだが、それを補うかのように、アルバムジャケと同じ緑のバンドネームのバックドロップを照らすライティングが効果的だった。
当然ながら、比較するのはTOCの時との違いだが、結論としてはヘッドラインということもあって前回を充分に上回るパフォーマンスだった。やはりvo.のフロントマンとしての技量は素晴らしい。緊張感をなくさない程度に適度にMCを挟み、バンドメンバーも巧い具合に絡んでいた。声量もある。
何より全員が楽しそうにプレイしている姿には心を打たれるものがある。ライヴに行く楽しみは日常とは違う興奮を味わえることであって、バンドが体を張ってエネルギーを放出してくれるとこちらの興奮度も高まる。vo.は昨日は3回観客の中に飛び込みました。メンバーも跳ぶわ跳ねるわで、ホントよぅケガしないでやってるよって感じ。でもしっかりキメるところはキメていたから演奏がグダグダという印象は全くなかった。
ライヴの流れとしてはアップテンポな曲を中心に小気味よく進んでいった。"Falling Down"の締めのリフにPANTERAの"I'm Broken"のリフを使ったのにはおぉ~となりやした。みんなが大好きPANTERA。
定番になっていると思われる、ギター交換投げ(ステージの端と端から同時にギターを投げてキャッチするってヤツね)やらバック転やらも飛び出し、最後はキラーチューンの"Until I Die"と"Is This My Fate? He Asked Them"で締め!アンコールもナシ!いさぎヨシ!
まさにフルスロットルの2バンドによるエネルギッシュなライヴでした。やっぱねぇ、観られるモンは観といた方がいいんだよ。今回は改めてその思いを強くしました。
STORY OF THE YEAR are:
vo. Dan Marsala g. Philip Sneed dr. Constable Wills g. Ryan A.K.A. The Nose ba. The Skull
SOTYはフジロック2日目に参戦決定ました!!今度は暴れたいね。