she says... but who's reading?

　さあ嵐のレポ７連発。最新からどんどん過去へ戻っていくIRON MAIDENのBest of the Beast方式でいきたいと思いま～す（これ分かってくれた人サンクス）

　Ｍ－１の日であるこの日は、最初は予選も含めてべったり張り付く予定だったんだけど、そう言えばこの日は年に一度のメタルイヴェント、HEAVY METAL SOUNDHOUSEが開催されていることをふと思い出し、気がついたら川崎に来ていて、気がついたら当日券を買っていて、気がついたらビールを飲んでいました。
　このイヴェントには（確か）２年前も来たことがあり、その時はその時でいろいろ思う節がありました。まぁ前回も今回も一人で来たので、誰か連れがいれば印象も変わるのかもしれませんが、今回もいろいろ思ったことがあったので書いときます。

　定刻までは懐かしいスーパーロック８４の映像が流れており、“時のバンド”ANVILのライヴ映像が流れていました。
　しばらくすると場内が暗転。メタルゴッド伊藤政則氏の登場です。前回の締めの言葉でも書いた記憶があるのですが、とにかくこの人がこういう企画を続けていてくれることが、普段は寂しいメタルファンにとってどれだけありがたいことか、と思いますね。
そんなこんなでThe Ideas of Marchが流れる中登場。久々の生セーソクさんでしたが、変わってませんねこの人は。
　“メリークリスマス”の１声のあとにスタートしたのはJUDAS PRIESTの”Rapid Fire”でした。で、今回もステージ真ん中に設置されたお立ち台には次から次へとヘッドバンガーたちが上る。ANVIL, STEEL PANTHER, AC/DC, METALLICA, IRON MAIDENなどの人気曲が次々とかかる。

　前回来たときは、ライヴとは違って音楽だけがかかるこの状況に違和感を覚えたのですが、今回はそれはそれとして楽しむことが出来ました。

　ただ、やっぱりこのお立ち台に上っている人達は、なんなんだろうと考えてしまうのです。当然楽器をやっている人もいるのでしょうが、このお立ち台では皆がエアギター（もしくは好きなアーティストのコスプレ）でのヘドバンしか出来ないわけで、それだったらわざわざお立ち台に上る必要もないし、自分のいる場所でやってればいいんじゃないかと。お立ち台にあがる人たちって言うのは間違いなく“目立ちたい”という願望が存在しているはずで、それを消化する手段がエアギターでのお立ち台ってのも淋しいものだなと。まぁこれは完全にボク個人の主観ですし、楽しみ方は個人個人ですから、これ以上言う必要もないのですが、ボクはそう思ってしまったので。
　それは、しばらくたって登場したANTHEMの坂本英三がやったエアギターの輝きとは全く種類が違うんですよね。当然彼はプロなんで、オーラが違うんですけれども、、、う～んなかなかどう書いていいのか難しいですね。
　ま、結論から言うと、ボクはお立ち台に上がってヘドバンする気にはなれないから自分の立ってる場所で好きな音楽を聴けるだけで十分楽しめる種類の人間ってコトですわ。

　で、ANTHEMの話に戻りますけど、この日は柴田さんと坂本さんがゲストとしてDJプレイを披露。８０年代の曲（MOTLEY CRUEとかACCEPTとかRATTとか）を中心にかけていましたが、途中OZZYのOver The Mountainの時には坂本さんが“前日スタジオにわざわざ入って練習した”というエアギタープレイを披露。投げ込まれるギターを次々と受け止め、とっかえひっかえ弾くという荒技ではじけまくってました。柴田さんの落ち着いた口調と英三さんとの掛け合いが最高でした。最後はANTHEMのBlack Empireをカラオケ状態で披露し帰っていきました。ボクはANTHEMのライヴを観たことがないのですが、これだけの才能を披露されると、行きたくなってしまいますね。

　そう言えば、この日サウンドハウスに来たもうひとつの理由としては“何かニュースを喋ってくれるんじゃないか”という期待があったからです。
　その期待に応え、セーソクさんはBACKYARD BABIESの解散とDIZZY MIZZ LIZZYの来日（セーソクさんが頑張ったらしいです）を教えてくれました。あとはガンズのマネージメントが来日直前に変わったということも（実は今回の来日が結構バタバタだったであろうことは容易に想像できました）

　話を戻しますと、ANTHEMの二人が帰ったあとはKOH SAKAIさんが登場。“酒井容疑者です”との一言からスタートしたのはMEGADETH。この人は自分に光を当てず、淡々と曲をかける。これがこの人のスタイルなんだろう。GAMMA RAYとかHELLOWEENとか、この人にしては意外な選曲だったと個人的には思いました。

　５時間のイヴェントで３時間たった頃、まぁ、もう、いいか、的な感じになったので退出しました。

　次回は友達誰か探して来るか、思い切って女性誰かに声をかけて友達つくるかすればもっと楽しいのかも、とかは思いました。でも単純に大好きなメタルを爆音で聴きまくれるこういうイヴェントがあることに改めて感謝したいdeath！

§ぽっぷびぃと§