スピーチライター・千葉佳織さんの「話し方の戦略」
素晴らしい本です。
何回も、読み直しします。
私の『伎芸型おもてなし商売道』における話し方。
その共通点と違いを、自分なりにまとめてみました。
スピーチライターの千葉佳織さんの「話し方」と、
私が書いた『伎芸型おもてなし商売道』の中に出てくる「話し方」のスタイルについて、
それぞれの特徴や共通点・違いを比べてみたいと思います。
まず、千葉佳織さんってどんな人かというと、有名人や経営者のスピーチを作るプロです。
素晴らしい女性です。数多くのことを本から
学ばせて頂いています。
言葉の選び方や伝え方に、とにかくこだわる。
「どう話すか」で人の心を動かせるって信じている人だと思います。
私の『伎芸型おもてなし商売道』は、接客や商売の現場でどう「心のこもった会話」をするか、
その技術と心構えをまとめた本です。
相手の心に寄り添いながら、温もりのある会話でファンをつくっていく方法が書かせて頂きました。
【共通点1:相手目線で話すことが大前提】
千葉さんも私も、「自分が何を言いたいか」じゃなくて、「
相手がどう受け取るか」を一番に考えています。
千葉さんの場合は、聞き手が「どう感じるか」「どう受け止めるか」に敏感です。
だからこそ、難しい言葉よりも、感情に響く言葉やストーリーを選ぶんでいると感じました。
言い方ひとつで、イメージが変わってしまう。
この面は、私の一番マネしたいところです。
私も同じで、お客さまの表情やその日の天気、ちょっとした一言の反応を見て、
会話の内容やトーンを変える。
ステップアップ表でも、「挨拶→天気→問いかけ→アドリブ→ビジネストーク」と段階を踏むことで、
相手の気持ちに寄り添った会話を大切にしています。
日々、実践です。
毎日、毎日が勉強です。
【共通点2:準備がすべて】
千葉さんは、スピーチの前に相手や場の雰囲気を徹底的にリサーチします。
相手の価値観や関心ごと、会場の雰囲気まで把握したうえで
「この言葉なら届く」というワードを準備しておくんですね。
私の接客も似ていて、「一見、アドリブに見えるけど、実は日々の訓練の積み重ね」があるんです。
たとえば、朝礼で失敗談をシェアして、どんな会話が良かったか悪かったかを話し合うようにしています。
反省して、次への対策のようにしています。
失敗を素直に、反省している毎日です。
(妻にも、よく注意を受けます。中小企業診断士の先生からも、アドバイスを受けます。)
その積み重ねが、自然で心地よい“アドリブ力”のヒントにしています。
【共通点3:「愛」がベースにある】
ちょっと照れくさい言い方かもしれませんが、千葉さんから学び、
「言葉は愛情を届ける手段」だと私も同感です。
千葉さんは「相手の心に寄り添うスピーチ」を目指し、私は、
「AIの時代だからこそ“愛(AI・・・アイ)”が大事」と思います。
実際に『伎芸型おもてなしステップアップ表』にも、“AI(人工知能)”じゃなく“愛(ハート)
”の心で接することが大切だと書いています。
では、ここからは「違い」について、まとめてみました。
【違い1:話す“場”と“目的”】
千葉さんの話し方は、どちらかというと「一対多数」の場が多いです。
大勢の前で話すスピーチとか、プレゼン、記者会見。つまり、「聞かせる」話し方が中心です。
だから構成力や言葉の説得力がめちゃくちゃ大事だと感じ取りました。
私の話し方は「一対一」や「小さな接客(応対)の場面」が中心です。
つまり、「話しかける」「寄り添う」ことが重要で、相手に安心感を与えたり、
親近感を持ってもらったりするような言葉選びにフォーカスしています。
【違い2:感情の見せ方】
千葉さんのスピーチは、計算され尽くした“感情の流れ”を作ります。「ここで共感して、ここでちょっと泣きそうになって、最後に希望を感じてほしい」って感じで、
聞き手を感情で引っ張る設計がされてます。(このようなストーリーも、、将来的には
ぜひ、身に付けたいと考えています。)
私は、素人です。
日常言葉を中心に
もっと日常的で自然な感情の出し方。
時には失敗談を話したり、笑いを交えたりして、
人間味を感じさせる。
時には、早口だったり、
言葉につまずいたり、
完璧じゃないけど温かい、そんな感情の表現を大切にしていこうと考えて
伎芸型おもてなし(パフォーマンス)を行っています。
【違い3:「話す人」と「話す内容」の関係性】
千葉さんは、話す人と内容の一貫性をすごく大切にします。
「その人が言うから説得力がある」という信頼感を作るんですね。
だからスピーチでは、「その人の人生に基づいたエピソード」を盛り込んでいると感じました。
将来的には、身に付けたいです。
私のスタイルは、むしろ「誰が話しても自然にできる」ようにノーマルな仕組み化(ガイドライン)としています。
だからこそ、伎芸型おもてなしではステップアップ表を使って、スタッフみんなが同じように
“心のこもった会話(快輪)”ができるようにしています。個性も大事だけど、「基本の型」があるので、
マスターしやすいように考えました。
【まとめ】
簡単に言うと、
千葉さんの話し方は「大勢の心を動かすための設計された言葉」、
私の話し方は「目の前の人と信頼関係を作るための温かい会話(快輪)」。
どちらも「相手の心に届く」って意味では同じですが、
山の登り方が、少し違います。
富士山に例えるなら、静岡県側と山梨県側の違いでしょうか?
最終目的は、同じです。
共通しているのは
「自分のためじゃなく、相手のために話す」ってこと。
相手を想う心こそが、
これからの時代に求められる“話し方の本質”
なのかもしれませんね。
まだまだ、勉強していきます。
千葉さんの本から、数多くの学びを得ています。
有難うございます。