2009/04/27(月)19:47
毎日新聞社は不法滞在に対して甘すぎはしないか?
Watch!:不法在住の中国人一家4人、在留許可求め国に訴え /大阪(毎日新聞)
◇「日本で成長見守りたい」
不法入国で退去強制命令を受けた八尾市の中国人男性(45)ら家族4人が、国を相手取り、命令の取り消しを求めて大阪高裁で争っている。男性らは在留特別許可を求めている。許可を巡っては、埼玉県蕨市のフィリピン人一家のように、子どもだけを認めるケースが増えているが、男性は「来日後に生まれた子どもがおり、この日本で成長を見守りたい」と、家族全員への許可を求めている。【平川哲也】
男性は、中国残留邦人の親族と偽って入国した妻(39)に続き、長男(18)と96年に来日。妻は旧満州(現中国北東部)の黒竜江省出身で、残留邦人の孫として育った。入国後も祖父を探したが見つからず、大阪入国管理局は04年10月に続き、06年11月にも家族4人を摘発。男性だけ計約11カ月間、茨木市の西日本入国管理センターに収容した。妻はこの間、法務相に在留特別許可を申請したが「申請理由がない」と退けられた。
男性の長男は今春、私立大へ進学。次男は日本の小学校で学び、中国語ができない。男性は同センターに収容中の06年11月、故郷の母(当時73歳)が病に倒れ、帰国へと心が揺らいだ。毎晩3時間ほどしか眠れず、耳鳴りが続いた。だが「クラス単位で学力を競わせる中国の学校で、次男が授業についていけるとは思えない」と、不許可への不服申し立てと提訴を決意した。
在留特別許可は明確な基準がなく、法務相の裁量に委ねられている。このため蕨市のフィリピン人一家の場合は、帰国すれば教育のやり直しを強いるとして、中学生の長女だけを許可し、両親は強制送還とした。法務省によると、在留特別許可は07年に延べ1万37件の申請があった。許可件数は7388件だが、日本人と結婚したケースが大半を占めているという。
男性は「人を思いやる日本の社会が好き」と語る。そして、「日本の社会を支える一員として子どもたちを育てるため、一家4人で日本に暮らすことを認めてほしい」とも話している。大阪高裁は早ければ5月にも、判決を下す見通しだ。
本来で有れば読んで字の如く、不法行為(犯罪行為)で有る。確かに犯罪者の一族が全て犯罪者では無いのかも知れなけど、1度の間違いを2度の間違いで矯正してはいけないと、私は考えています。間違いは正しい行いによって矯正されるべきで有って、不法滞在で有る以上は、法に則り厳正に処されるべき事案です。
この不法滞在の問題に関して言うならば、誰が1番最初に間違えたのか?という事になると思います。考える必要も無いくらい、明確に不法滞在を最初に行った者が1番最初に間違えたのです。なら、それから正して行かなくてはいけない。子供の問題と言うのはとても深刻な問題ですが、その問題と不法滞在の問題はイコールではありません。別次元の問題なのです。
こういう形で、日本国の法律と相反する様な判決が出るようで有れば、わが国は法治国家では無くなったと言っても良いと思う。子供が可哀想や日本人は冷たいと言った人情論では無く、理(ことわり)に依って判断すべき問題。間違っても、下記の様な日記まがいの記事と同列で考えてはいけない。法を遵守するのは法治国家としての大前提です。本来なら、論議になる方がおかしい。
傷つく心 /埼玉(毎日新聞)
次から次へとやって来るバスはどれも外国人でいっぱいだ。国外退去を命じられ、在留特別許可を求めていた蕨市のカルデロン・アランさん(36)一家が東京入国管理局と協議する間、入管前で一家を待っていた。切れ目ない人の波に、日本にはこんなに外国人がいるのかと、今更ながら驚いた。
ロビーでは、アラビアンナイトを思わせる顔立ちの小学生の姉弟が「せっせっせーのよいよいよい、アルプス一万尺……」と懐かしい手遊びに夢中になっていた。自分も大好きだった遊びをする様子が、なんとなくうれしかった。
日本になじんだ日本生まれの子供でも、親が不法滞在なら強制退去の対象になる。不法滞在者は09年に約13万人。長い取材の待ち時間、楽しそうな姉弟を見つめながら思った。親しんだ世界に拒まれた時、子供たちは心にどれほど大きな傷を負うのだろう。【稲田佳代】
毎日新聞 2009年3月17日 地方版