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カテゴリ:金融サービス事業者として
どういう金融サービス事業者を目指すべきか。 特に、ローンビジネス。お金を貸す事業。 この国では、「カネ貸し」はあまりいいビジネスとして認められていない。 どうしてなのかな? 「カネを貸す→返してよと催促する」 「金利が高い」 「自己破産に追い込んだ」 と悪く言う人もいるが、それはマチガイ。 やっぱり、返さない人が悪い。 なぜなら、約束を破っているからだ。 借手が悪いよ。返せないんなら、最初から借りるなよ! しかし、もし、貸手側に責任があるとすれば・・・、 ・貸し方がエゲツナイ(ex:返せないってわかってんのに、貸すとか) ・催促の行為がエゲツナイ(ex:返さないと殴る、とか (^^;) 批判されるべき行為の本質はそこにある。 どうして、貸しちゃうんだろう? どうして、厳しく取立てしちゃうんだろう? どうして、エゲツナイことしちゃうんだろう? ―――――――――――― ローンビジネスの経営モデルは、至極シンプル。 利ザヤ=貸出利回り-(借入コスト+貸倒コスト) である。 これに人件費+広告費が加わる。 利回りと借入コストは経済情勢から所与であるから、 貸倒コストのコントロールが、経営者が留意すべき要諦となる。 「ポートフォリオ管理」ともいう。 もし、貸倒コストが1%でも下がっちゃったら。 1,000億円の債権残高があれば、10億円の増益効果だ。 100億円でも1億円の増益効果。 ス、スゴイ・・・。 消費者金融専業大手5社の平均貸倒コスト=約8% である。 100人に8人、倒れたり、トンズラしたり、している。 これを頑張って、7人にできたら。 要は、残り93人のうちから、1人だけ気合で取り立てたら。 10億円増益です。 ・・・うーん、やっちゃうね。取り立てちゃうね。 儲かりやすいから、エゲツナイことしちゃうんだ。 エゲツナイことしたら、数字が上がりやすい。 これが誘惑の本質だ。 このビジネスだけが持っている、特有の誘惑。 これに負けてしまう会社がいかに多いことか。 ―――――――――――― ローンビジネスは、 一定の債権残高を積んでしまえば、利益を得やすい。 また、経済の促進効果(後押し効果)も直接的で、かつ高い。 だからこそ、経営者には高いモラルが必要とされる。 エゲツナイ行為を通じた経営指標Upへの誘惑に負けない、 高いモラルが必要とされる。 そのモラル維持は、貸してから考えるのは不可能。 だって、貸したら、返してもらわないといけないもの。 だから、入口時点で厳しく、 貸手としてのモラルを保つ以外、方法がない。 ・50万円必要な人には、50万円だけ貸す ・50万円必要といわれても、 30万円しか返せなそうな人には、30万円しか貸さない ・返す方法が、ちゃんとある人にしか貸さない (=キャッシュフローがちゃんとあるとか) とか、そういうルール。 そしたら、取り立てしなくていいはずだもん。 ローンビジネスでモラルを維持するために、注目すべきなのは『入口』だ。 誰に貸すか? なぜ貸すか? ポートフォリオ管理手法が全盛である今こそ、 あえて、定量的管理手法の前段階として、 定性的な、誰、なぜ、に注目すべきなんだろう。 もしかしたら、みんな忘れているかもしれない。 ―――――――――――― 全てのビジネスには「社会的正義」がある。 「儲かるから、やってます」というビジネスは永続しない。 それは、プロジェクトであり、ビジネスではない。 ローンビジネスにも社会的正義が必ず存在する。 だからこそ、このビジネスは何百年も続いている。 確かに、ローンビジネスには悪どい経営者もいる。 しかし、社会的正義の本質があるからこそ、 このビジネス全体としては、何百年も存続しているのだ。 もし、僕達がローンビジネスを手掛けるのであれば、 その本質だけキューッと抽出して、それだけに邁進すればいい。 その本質とは何だろうか? 考えてみたい。 答えのカギは、定性的分析による「入口」基準の明確化にある。 以上 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2010/02/02 06:04:10 PM
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