2006/01/20(金)13:36
20060120誇りと驕り(9)
キングカズ語録。感涙。
以下、『STAR Soccer(SPA2月臨時増刊)』(扶桑社)より。
http://www.starsoccer.jp/
本当にカズさんはすごい。尊敬。最敬礼。
―――――――――――
<勝つ組織について>
Q、当時の読売クラブって非常に個人がしっかりしていたと思うんですが、
ただそれだけだとバラバラになってしまうじゃないですか。
でも読売はまとまっていた。
それは個人の能力を信頼し合うというか、
ある意味ちょっと先を見て
そこに向かって行くようなムードによって、
ひとつのチームになれていた、
と思うんですが、どうですか?
A、うーん、勝つことでまとまりましたし、
全員が『上手い』ということでまとまりましたし。
だからと言って、誰かが特別に(な立場として)
――今みたいに戦術だったりを考えたり、
『チームのために』とか、
そういう言葉すらそんなに出なかった気がしますね。
※全員がプロを極めていれば、リーダーシップなど不要。
プロが個別に結論を極めると、自ずと同じ結論に至るから。
という論旨か。実に興味深い。
―――――――――――
<常勝集団が、驕り昂り、堕ちていく危険性について>
Q、(当時の読売クラブは抜きん出た個人が集まり、常勝集団となり、)
そこでサッカーに対して、勝利に対してナメるような気持が
生まれなかったのはなぜだと思いますか?
A、ナメる必要がないからじゃないですか。
(中略)
ジーコにしてもみんなそうですけど、
どんな実績を残そうと決して満足することなく、
どんな相手に対しても一生懸命プロとして責任を果たそうとしてる。
そういう姿勢を僕は(ブラジルで)見て来たからだと思います。
・・・勘違いしちゃいけないのは、
プロっていうのはお金を貰うからプロ、じゃないんですよ。
どんなときでも全力で、力を抜かずに闘うからプロなんであって、
だからこそお金を貰えるんです。
そこを勘違いしている選手が、最近多いと思いますね。
―――――――――――
誇りと驕りの一線を画すもの。
その本質を一点のみに絞り、抽出するとすれば、
「プロ意識=おカネを貰う理由を知っていること」
それはつまり、
「おカネを貰う理由=期待に応えること」
そして、
「期待に応える最低限の儀礼とは、
(1)全力を出し切ること
(2)完成物・成果物(アウトプット)へのこだわり
を持ち続けているか、どうか?」
なのかもしれない。
以上