2008/09/05(金)22:20
20080905三十二歳のあの頃・・・(1)
自分を、もっと見つめ直してみよう。
この2年間で考えたこと、とった行動。そのときの心象風景。
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2003年に入社して、
とにかく案件をこなすごとに、自分の成長も実感できたし、
次々に役割・重みが増えて行った。
強烈な快感だった。
2004年頃から買収金額が一桁、二桁と上がり、
交渉実務の中での自分の役割も上がり・・・、
そして、2005年秋、2006年春に、
僕らみたいな小さな若い会社が、
日本最大級の大企業と対等にJVを組んで・・・、
自分の力を全部出して、条件面で完全勝利できた。
その後、両者がキチンと協力し合える、
そんな関係にする。というJVの本質も満たせた。
日本の中でも、こんな若い企業と重厚な大企業が組んだ、
というのは珍しかったと思う。
それを2連発できた!
M&Aプレイヤーというか、企画推進マンとしての
満足感と、再現力への自信が最高潮に達した。
一方、不安と疑問が大きくなっていた。
・年齢面
自分が40歳になるとき、
こんな仕事っぷり(=とにかくGOGO!)が、続くのだろうか?
今、自分がこの年齢(30歳)で、
この年齢の稀有な経営者(40歳)だからこそ、できているだけでは?
自分が40歳になるとき・・・、
社長は50歳で、そのときは俺でなく30歳と組むのではないか?
・果たすべき役割面
この先もずっと、社長と組めるにせよ、組めないにせよ、
いずれにしても、本当に普遍的な、M&Aマンとしての、
誰にもない、自分だけのバリューがほしい。
『史上最高のM&A、経営チーム』に必要とされる存在に、変化しておきたい。
今は楽しいけど・・・、
ROIが上がらなければ、自転した拡大経済循環を維持できない
ROIが上がらなければ、当社のB/Sも、社長の年齢も衰えていく。
40歳になったときの自分のためにも、
それまでの10年間でROI向上ができる人間にならなければ、
舞台も、いい配役ももらえないのでは?
やはり、『買ったもの』のバリューUPができる人になりたい。
・チームで働く力・ノウハウ(1)
この先もずっと、社長と組めるにせよ、組めないにせよ、
一生続く、人間関係・師弟関係、
将来、自分の師匠・仲間・子分になってくれる人をつくりたい。
その人たちは、自分が、
『史上最高のM&A、経営チーム』に必要とされる存在に、変化するために、
必要だから。
・チームで働く力・ノウハウ(2)
こんな仕事の進め方(=時間の使い方、1・2名でコンコン徹夜)で、
自分や家族を幸せにできるのか?
そういう意味でも、
自分の留守中でもStrategyを推進してくれる、
仲間・子分になってくれる人が必要。
そのためには、自分が主体となって案件を進めることが必要。
その案件は、Post Mergerのビルドアップか、リバイバルが望ましい。
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案の定、自分が避けていた、最大規模の案件がスタックし、
B/Sは膨満状態で硬直してしまい、
新規投資は、ほぼ難しくなってきた・・・。
※当時の室長は、真っ先に転出していった
ROI向上力を証明しなければ、
びた一文すら調達できない。
ROI向上力を証明しなければ、
10年後の自分も、舞台自体も、用意されない。
そういうフェーズになったのだ。
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ちょうど、そんなタイミングでの福岡案件だったと思う。
だから・・・、自分は、躊躇なく飛びつけた。
社長に、いきなり行ってこい! と言われ、
皆に、気の毒・・・可哀想・・・と思われていたが、、、
元々、予想もしていて、かつ、自主的に行こうと思っていた。
だから、躊躇なく飛びつけたのだった。
その案件から得られるであろう、と考えていたことは下記の通りだ。
・自分が買収過程(調査・交渉)の実務担当者だったから、
自分が一番、問題点と向かうべき方向性をよく知っている。
だから、自分がやらねば、と思った
※買収当時から、不良債権、高コスト体質の存在は認識があり、
いずれ、こんな事態になる、そのときは行く。
と決めていた。
・買収過程で先方企業の優しい文化・人柄に触れて、
すごく好きだったので、助けられるものなら、助けたい。と思った。
その優しさが、甘さであり、コストを生んでいる。
と買収当時からわかっていた。
わかっていながら、やっていこうと決めたのは自分達。
・むしろ、全然知らない奴が乗り込んだら、
あんな優しい人達を・・・無感情でバサバサに斬りまくるだろう。
それに・・・、耐えられなかった。
もし、斬らないといけないのなら・・・、
全部そういった感情・悔しさ・悲しさをひっくるめて、
せめて自分が斬る。それがせめてもの・・・。そんなつもりだった。
・総責任者として乗り込む、自分の尊敬するオヤジを助けたい。
助けられるのは自分しかいない。
その過程で自分は大きく成長できるはず。
ていうか、「この人のために。この人達のために!」と
入れ込める『理由』がなければ、自分の潜在力が引き出せない。。。
と思った。
・このコストを減らし、ここを伸ばせばイケルという、
明確なStrategyが、元々からあった。だから勝算があった。
※Strategyを試算していたのは、自分。
・もし、こんなヒドイ状態だが、Strategy通りにリバイバルできれば、
相当すごい利益が出て、伝説的な案件になる。
M&Aマンとして大きな勲章になる・・・という打算
・単純に、「このオヤジと組むのなら、イケル」
「このオヤジはここでつぶれる玉じゃない」という、
打算・勝算というか、盲信・・・?
・仮に、残ったとしても、資金ないから、
事務処理仕事ばかりになりそう・・・という消去法的選択
等があった。
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むしろ、
「行かない理由」は全く見つからず、
どちらかというと、
自分にとっては非常にオイシイ案件、と認識しており、
モチベーション バリバリだった。
『自分のモチベーションが強烈にあった』
だからこそ、あんな難しいこと、できたんだと思う。
⇒ 今後、自分が何かをやるときは、
『自分のモチベーション』が維持できるのか。
が選択基準なんだと思う。
以上