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社長室 業務日誌

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2008/09/04
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カテゴリ:○歳の○だから

自分を、もっと見つめ直してみよう。
この2年間で考えたこと、とった行動。そのときの心象風景。

ーーーーーー

2003年に入社して、
とにかく案件をこなすごとに、自分の成長も実感できたし、
次々に役割・重みが増えて行った。
強烈な快感だった。

2004年頃から買収金額が一桁、二桁と上がり、
交渉実務の中での自分の役割も上がり・・・、
そして、2005年秋、2006年春に、
僕らみたいな小さな若い会社が、
日本最大級の大企業と対等にJVを組んで・・・、
自分の力を全部出して、条件面で完全勝利できた。

その後、両者がキチンと協力し合える、
そんな関係にする。というJVの本質も満たせた。

日本の中でも、こんな若い企業と重厚な大企業が組んだ、
というのは珍しかったと思う。
それを2連発できた! 

M&Aプレイヤーというか、企画推進マンとしての
満足感と、再現力への自信が最高潮に達した。

一方、不安と疑問が大きくなっていた。


・年齢面
 自分が40歳になるとき、
 こんな仕事っぷり(=とにかくGOGO!)が、続くのだろうか? 
 今、自分がこの年齢(30歳)で、
 この年齢の稀有な経営者(40歳)だからこそ、できているだけでは? 

 自分が40歳になるとき・・・、
 社長は50歳で、そのときは俺でなく30歳と組むのではないか? 

・果たすべき役割面
 この先もずっと、社長と組めるにせよ、組めないにせよ、
 いずれにしても、本当に普遍的な、M&Aマンとしての、
 誰にもない、自分だけのバリューがほしい。
 『史上最高のM&A、経営チーム』に必要とされる存在に、変化しておきたい。

 今は楽しいけど・・・、
 ROIが上がらなければ、自転した拡大経済循環を維持できない
 ROIが上がらなければ、当社のB/Sも、社長の年齢も衰えていく。

 40歳になったときの自分のためにも、
 それまでの10年間でROI向上ができる人間にならなければ、
 舞台も、いい配役ももらえないのでは? 

 やはり、『買ったもの』のバリューUPができる人になりたい。

・チームで働く力・ノウハウ(1)
 この先もずっと、社長と組めるにせよ、組めないにせよ、
 一生続く、人間関係・師弟関係、
 将来、自分の師匠・仲間・子分になってくれる人をつくりたい。
 その人たちは、自分が、
 『史上最高のM&A、経営チーム』に必要とされる存在に、変化するために、
 必要だから。

・チームで働く力・ノウハウ(2)
 こんな仕事の進め方(=時間の使い方、1・2名でコンコン徹夜)で、
 自分や家族を幸せにできるのか? 
 そういう意味でも、
 自分の留守中でもStrategyを推進してくれる、
 仲間・子分になってくれる人が必要。
 そのためには、自分が主体となって案件を進めることが必要。
 その案件は、Post Mergerのビルドアップか、リバイバルが望ましい。

ーーーーーー

案の定、自分が避けていた、最大規模の案件がスタックし、
B/Sは膨満状態で硬直してしまい、
新規投資は、ほぼ難しくなってきた・・・。
   ※当時の室長は、真っ先に転出していった

ROI向上力を証明しなければ、
びた一文すら調達できない。

ROI向上力を証明しなければ、
10年後の自分も、舞台自体も、用意されない。

そういうフェーズになったのだ。

ーーーーーー

ちょうど、そんなタイミングでの福岡案件だったと思う。
だから・・・、自分は、躊躇なく飛びつけた。

社長に、いきなり行ってこい! と言われ、
皆に、気の毒・・・可哀想・・・と思われていたが、、、
元々、予想もしていて、かつ、自主的に行こうと思っていた。
だから、躊躇なく飛びつけたのだった。

その案件から得られるであろう、と考えていたことは下記の通りだ。

・自分が買収過程(調査・交渉)の実務担当者だったから、
 自分が一番、問題点と向かうべき方向性をよく知っている。
 だから、自分がやらねば、と思った
   ※買収当時から、不良債権、高コスト体質の存在は認識があり、
    いずれ、こんな事態になる、そのときは行く。
    と決めていた。

・買収過程で先方企業の優しい文化・人柄に触れて、
 すごく好きだったので、助けられるものなら、助けたい。と思った。
 その優しさが、甘さであり、コストを生んでいる。
 と買収当時からわかっていた。
 わかっていながら、やっていこうと決めたのは自分達。

・むしろ、全然知らない奴が乗り込んだら、
 あんな優しい人達を・・・無感情でバサバサに斬りまくるだろう。
 それに・・・、耐えられなかった。
 もし、斬らないといけないのなら・・・、
 全部そういった感情・悔しさ・悲しさをひっくるめて、
 せめて自分が斬る。それがせめてもの・・・。そんなつもりだった。

・総責任者として乗り込む、自分の尊敬するオヤジを助けたい。
 助けられるのは自分しかいない。
 その過程で自分は大きく成長できるはず。
 ていうか、「この人のために。この人達のために!」と
 入れ込める『理由』がなければ、自分の潜在力が引き出せない。。。
 と思った。

・このコストを減らし、ここを伸ばせばイケルという、
 明確なStrategyが、元々からあった。だから勝算があった。
   ※Strategyを試算していたのは、自分。

・もし、こんなヒドイ状態だが、Strategy通りにリバイバルできれば、
 相当すごい利益が出て、伝説的な案件になる。
 M&Aマンとして大きな勲章になる・・・という打算

・単純に、「このオヤジと組むのなら、イケル」
 「このオヤジはここでつぶれる玉じゃない」という、
 打算・勝算というか、盲信・・・? 

・仮に、残ったとしても、資金ないから、
 事務処理仕事ばかりになりそう・・・という消去法的選択

等があった。

ーーーーーー

むしろ、
「行かない理由」は全く見つからず、
どちらかというと、
自分にとっては非常にオイシイ案件、と認識しており、
モチベーション バリバリだった。

『自分のモチベーションが強烈にあった』

だからこそ、あんな難しいこと、できたんだと思う。

⇒ 今後、自分が何かをやるときは、
  『自分のモチベーション』が維持できるのか。
  が選択基準なんだと思う。


以上








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Last updated  2008/09/05 10:20:53 PM
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