カテゴリ:リウマチ*診察と治療
先週の春の嵐が訪れて、桜の季節が過ぎ去ると、 たっぷりの雨の恵みのおかげで… 一気に新芽が芽吹き、 一雨毎に…冬の茶色一色の木々や地面が… 緑一面に変わりつつ、山々も新緑が目立ち始めました。 春から夏のすがすがしい季節の移ろいも感じる反面、 少しずつ衣替えや寝具交換、冬から夏への設え交換と洗濯を ゆっくりしか動かない身体を鞭打ち?!労りながら!!している昨今…。 植物にとっての恵みの雨も、低気圧はリウマチの症状を悪化させ、 お昼間と夜の気温差も10度近い寒暖差や、檜花粉やPM2.5や黄砂の飛散があり、 痛み止めの薬とあちこち痛む… 関節の痛みに左右されながら過ごしている現状です…。 安定した気圧配置に、晴天続きのお天気と… 安定した春や秋の行楽シーズンの気温が、理想的なリウマチの環境かもしれません…。 やはり変更してもらった新薬の効果も、 一度炎症し始めたリウマチの悪化した状態では、 一進一退で…なかなかすぐには良くなりません…。 こちらのブログは、 自分の病と向き合い、共に生きていく為に始めたので… リウマチ関連の記事ばかりを最近はよく書いています。 あまり調子も良くない為…以前の記事を転載していることもお許しください。 今回も、あれもこれもと…治療や自己注射に関する事を、 かなり長く綴っていますので、 お時間や関心がありましたら、お付き合いください。 関心のない方はスルーしてくださいね。 今回は「2017年3月…早春の診察日&自己注射エンブレルからオレンシアへ…」 …で変更された生物学的製剤の"オレンシア"についてです。 この診察の後、看護師さんの説明を聴きながら、 一度模型で練習した後、実際にオレンシアで自己注射もしてみましたが、 これまでしてきた 自己注射の生物学的製剤"エンブレル"薬(IL-6阻害薬)より、 "オレンシア"(T細胞阻害薬)は、 かなり針が細くて…刺す痛みや、薬液注入の痛みも少なく、 聴いていた1万円より安く…3割負担で2万円ほど安くなっていました。 生物学的製剤である自己注射の"エンブレル"薬の時と同じく 多くの自己注射セットやパンフレット一式(スターターセット)をいただきましたが、 "エンブレル"薬の時とは違い…かなり悪化した状態で使用を開始し、 しかも効果もなかったため、1ヶ月4週間(5回)の使用でしかなかった為、 スターターセットは開封していないので、次回の診察で返却する予定です。 自己注射の"エンブレル"薬の時と同じく たくさんあるように見える…自己注射一式ですが、 今回も1オレンシア皮下注シリンジと2アルコール綿だけで簡単です。 しかも"オレンシア"に関しては、針先を見たくない方や、 指先がうまく動かない方にも、 細かい作業(注射前に空気を排気する必要なし)もないので、 初めて自己注射をされる方には、 "オレンシア"が断然楽かもしれないと思った程、 痛みも少なく簡単に注射できると思いました。 自己注射(皮下注射)に関しては、 初めての自己注射の治療を綴った… 「2015年3月~エンブレル自己注射開始…」で、詳しく書いていますが、 今回は、"オレンシア"の皮下注射がいかに楽かを示す為に、 "エンブレル"の時に綴った使用方法に+■で追加して載せています。 1,自己注射前 エンブレル皮下注シリンジのパッケージにも書いていますが、 必ず自己注射を実施する15-30分前に冷蔵庫から取り出し、室温にもどしておく。 (説明書には…痛みが気になる方は、30分以上かけて室温に戻してくださいとも書かれてあり、 室温も低いから大丈夫かなと思って、すぐに注射してみると… 体温と薬液の温度の違和感があり、1mlがすごく多くの量に感じる痛みでした…。) ■"オレンシア"では、季節にもよりますが、 私の場合は30分位前に、冷蔵庫から出すだけで、 あまり体温と薬液の温度の違和感は感じなかったです。 ただとおもちゃのようなプラスティックケースに、 シリンジ(薬液の入ったガラス部分)が覆われて、 "エンブレル"の時のようには、直接手で温められないので、 早目に常温に戻した方がいいかもしれません…。 2,注射器の準備 針キャップを外す際、 針先に指が触れないように、外筒を持ち針キャップだけを外し、 空気を抜く為に、針先を上向きにトントンと、 外筒を指先でたたいて押し上げ、空気と一緒に一滴程薬液をだし準備完了。 ■"オレンシア"では、以前から何度も書いていますが、 かなり針が細くて…刺す痛みや薬液注入の痛みも少なくて、かなり簡単にできます。 しかも空気を排気する必要もなく… 最後まで薬液を注入するかしないかに差し掛かった時に、 バネの反動ですぐに外筒が押し戻され、 注射後に空気が残るようなカバーがセットされていました。 3,皮下注射 皮下注射をするのですが… 座った状態で、腹部(上腕部や大腿部でもOK)をアルコール綿で消毒し、 その注射部位を含めて、大きく皮下組織(皮下脂肪)を指で強く!!ぐっとつまみ、 盛り上げ厚みをつくっておき、注射針は45-90の角度で斜めに素早く刺し、 つまんでいた腹部の指はそのまま…もしくはぐっと力を入れてつまんだまま、 同じ角度を維持しながら、ゆっくり内筒を最後まで押し切る。 ■"オレンシアの場合は、かなり針が細いので… 針穴だけを上に向け鋭角に刺すと、針刺しの痛みもほとんどなく、 皮下組織を指で強くつまみながら、薬液を注入しても、 薬液はゆっくりしか入っていきませんが、 注入の痛みもかなり弱く、手先がぶれても針穴から出血する失敗がほとんどなかったです。 4,皮下注射後 最後に注射器内の薬液が空になったら、 同じ角度ですばやく皮膚から針を抜き、アルコール綿で5秒間ほどおさえる。 (アレルギー反応で、発赤疹や痒みが出ることもあり、私は絆創膏で保護する時も…。) 皮下注射なのでインフルエンザと同じく、もまず… ゆっくり薬液が浸透していくことで薬の効果が期待されます。 また注射中は、ぐらぐら針先が動くと…針穴が大きくなり、注射後痛みがあるので、 すっと45°針を入れて、じっと45°固定しながら薬液を入れ、 すっとすばやく45°で抜くのがコツかもしれません。 ■"オレンシア"では、先程書いたように… 最後まで薬液を注入するかしないかに差し掛かった時に、 バネの反動ですぐに外筒が押し戻され、 注射後に空気が残るようなカバーがセットされていました。 ただ短所は、薬液注入後に薬疹のような腹部の腫れはないものの、 少し軽い痛みがする時はありました。 針がかなり細いので、少し1分程アルコール綿で抑えておき、 5分程ゆっくり同じ体勢で動かなければ、 傷口から出血することも…内出血痕が残ることもなかったです。 一度刺した針先を薬液注入中に動かすと、 内出血や痛みを伴いますので…ご注意ください。 『東京医科女子大学 膠原病リウマチ医療センター-リウマチとは--診断と治療-』より 「「オレンシア」は2010年9月に国内発売がはじまった生物学的製剤で、 すでに世界50カ国以上で使用されています。 「オレンシア」は免疫をつかさどるTリンパ球(T細胞)の働きを抑えることで、 TNFαやIL6などの炎症反応に関与する 生体内物質(サイトカイン)の過剰な産生を抑え、関節の痛みや腫れを和らげます。 他の生物学製剤がサイトカイン(TNFやIL6)の働きを抑えるのに対し、 「オレンシア」はその上流に位置するT細胞の活性化を直接抑制するため、 関節リウマチという病気を より根本に近い段階から抑えることができる可能性が示唆されています。 日本人の関節リウマチ患者さんに6ヶ月間「オレンシア」を投与した調査では、 およそ9割の方で一定以上の効果がみられ、 4割の方で非常に良好な効果がえられています。 ただし炎症反応に関与する生体内物質(サイトカイン)を直接抑えるのではなく、 その過剰な産生を抑える薬のため、 効果の発現はやや遅い印象があります。個人差がありますが、 1ヶ月程度で効果が現れる患者さんもいれば、 3~4ヶ月経ってから効果が現れる患者さんもいらっしゃいます。」 私の場合も…「もう少し我慢していればその効果も見れたのかな…。」 …とも思いますが、もう痛み地獄の限界でしたので、 "オレンシア"の効果として…4週間での使用結果を残しておきます。 1週間目は、何より屈曲した右手中指が伸びず右手すべてが不自由に感じ、 料理も茹で野菜くらいでほとんどせず、 左手を主に使い、洗顔等していましたが、 夜になると、なぜかジンジン痛みがひどく、 腫れた手首と共に冷やすと、より痛みが増強し温めて緩和したりでした。 2週間目より、その右手中指に限局した痛みだけは軽減しましたが、 朝のこわばりは両手で起こり、右手左手の全体が屈曲したままで、 朝は痛みとトイレで目が覚め、 起き上がるのも…トイレ移動も…少しの段差も歩くのがゆっくりつらくなっていました。 3週間目にようやく一日だけ膝の痛みが緩和して、 就寝中…寝返りを打つのが少し楽に感じましたが、 "オレンシア"の効果でなく、 抗リウマチ薬"メトレート"を増薬しての効果だったのかもしれませんし、 消炎鎮痛剤の"セレコックス"を2錠服用したり、 歯科でもらっていた"ロキソニン"を服用した効果かもしれません。 また痛みが持続し…活動量も低下した為に、 少食になり、沖縄旅で増加した2kgもあったので… 1ヶ月程で3kgも…体重が減少しダイエットできた事だけは嬉しい効果でした。 結局…4週間目には、 ほとんど私にとっては"オレンシア"の効果がなかったのか… 「2017年4月…桜満開の診察日&自己注射オレンシアから痛み限界で内服薬ゼルヤンツへ… 」」 で、全身の関節が痛く…腫れもひどい為、薬を変更してもらったのですが、 効果があるならば…他生物学的製剤と比較しても…薬価は少々安く、 これほど痛くもなく…楽な自己注射はなかったと思えるので、続けたかったなと感じます。 ですが、残念ながらその願いは叶わず…。 あえて今後生物学的製剤の自己注射"オレンシア"を使用する方や、 今回の薬の変更後の痛み地獄が続く…悪化状態を避ける為言うならば… ❌悪化した状態(前回の薬の効果がきれた状態)で、 薬は変更使用を開始せず、 医師が血液検査や他症例や経験を元に判断した時期に、薬は変更する。 (私の場合は、勧められ時期より2ヶ月後だった為) ❌身体的・心理的ストレスを溜め込まず、無理をしない。 (また詳しく後日書ければ…) ❌薬の効果がないと感じれば、早めに2-3週間で受診する。 ❌薬を変更した時には、2-4週間と次の受診を早目に予約し、 大量に変更した処方薬をもらわない。 (結局、7週間分をもらいましたが、 "オレンシア"は4週間分を使い、3週間分3本は返却する事に…。) 結果、初めて自己注射をされる方や生物学的製剤を使用される方には、 "オレンシア"が断然、経済的にも身体的にも楽かもしれないと思った程でした。 治療効果が高いのは、"アクテムラ"(点滴治療) かもしれませんが、 人によっては副作用が出たり、合う合わないがあるので、 その時の状態により、医師のアドバイスの下…判断されるのがいいかなとも思います。 ちなみに、今まで治療で使ってきた生物学的製剤は、 レミケード(TNF阻害薬)点滴(+メトトレキサート内服) →アクテムラ(IL-6阻害薬)点滴(+メトトレキサート+プログラフ内服) →2015年から転院し、ステロイド薬を止め、 エンブレル(TNF阻害薬)自己注射(+プログラフ内服+リウマトレックス→メトレート内服) (また抗リウマチ薬の内服薬は、 リウマトレックスでは…吐き気や倦怠感の副作用が強く、 同じジェネリックのメトレートに処方変更をしてもらったり、 その都度、状態に合わせて変更はしてきていました…。) →2017年3月~ オレンシア(T細胞阻害薬)自己注射(+プログラフ内服+メトレート内服) また生物学的製剤の中?!の初めての内服薬である新薬の効果は、 次回にでも…少し日常生活と家事の合間に、 体調の余裕があれば…書き留めていきたいと思います。 かなり長くなりましたが、 私の備忘録のような治療結果におつき合いくださり、 最後まで聴いて下さって、ありがとうございました。 お1人お1人の優しいクリックが更新の励みになりました。 「次の更新も待ってるよ。」…という応援クリック↑も、 出来ましたら…よろしくお願い致します。 myblog『journey』 *okinawa *hospital 別ブログ↑では、更新を中断中…。また昨年の旅の様子をぼちぼち綴る予定です。 かなり長いので、お時間のある時に… 関心あるスポットだけでも…ご覧いただけると嬉しいです♪ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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2017/04/24 12:15:52 PM
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