2015年3月~エンブレル自己注射開始…
あちらこちらで桜が満開の時を迎え…本来は気持ちも明るく楽しくなる季節ですが、自分の事ではない心配事ができ、泣きスイッチが入り…ふと考えると泣いてしまうのですが、泣いても今は意味がないので、気持ちや考えを切り替えてみようと思っている昨今です…。写真は、冬の間健気に咲いていたレースラベンダーと、骨董屋で一目惚れした…椿油の小瓶です。今回は、先月3月から挑戦している新しい生物学的製剤の治療について記しておきたいと思います。かなり長いのですが…関心ある方はぜひ…。今年になり転院した新たな病院&新しい担当医に変わり、診察の結果…今の状態では、腫れや痛みもあり、あまり効果がないとされ…また減薬する希望もある為に、長年続けてきた…これまでの月に一回の点滴治療のアクテムラから、新しい薬に変更することに…。担当医と相談の結果、副作用が少なく…一度点滴ではなく、自己注射のエンブレル(=生物学的製剤TNF阻害薬.一般名:エタネルセプト)を始めることに決まったのが…2015年3月3日でした。ちょうどこの日は…偶然にも9年前の2006年3月3日…リウマチ専門医による診察と血液検査の結果…リウマチと診断が下された日でもあり…いい機会だし、また新たな生物学的製剤に期待し頑張ってみたいし、何より少し痛みが楽になりつつ…寛解期に向かっていると思われ、試してみたい気持ちも強く感じましたが、診察前には予想もしていなかった治療の変更でした。また、自己注射には不安より…もともと関心があり…診察直後看護師さんから説明を受け、一度練習後、すぐに実践…1回目の初!自己注射をしてみることに…。多くの自己注射セットやパンフレット一式をいただき、アクテムラよりも1~2万円程高いことを、担当医から説明を受けており、支払いを済ませ帰宅しました。それから自宅で自己注射すること4回で…計5回。工夫しながら…私なりに痛みを最低限におさえられる?!注射法を試みてみました。たくさんあるように見える自己注射一式ですが…慣れれば1エンブレル皮下注シリンジと2アルコール綿だけで簡単です。針先を見たくない方や、指先がうまく動かない方には…E グリップと云う補助具も利用できます。またいくつかの注意点を守ると、痛みも少なく楽に注射できると思います。1,エンブレル皮下注シリンジのパッケージにも書いていますが、必ず自己注射を実施する15-30分前に冷蔵庫から取り出し、室温にもどしておく。(説明書には…痛みが気になる方は、30分以上かけて室温に戻してくださいとも書かれてあり、室温も低いから大丈夫かなと思って、すぐに注射してみると…体温と薬液の温度の違和感があり、1mlがすごく多くの量に感じる痛みでした…。)2,針キャップを外す際、針先に指が触れないように、外筒を持ち針キャップだけを外し、空気を抜く為に、針先を上向きにトントンと、外筒を指先でたたいて押し上げ、空気と一緒に一滴程薬液をだし準備完了。3,皮下注射をするのですが…座った状態で、腹部(上腕部や大腿部でもOK)をアルコール綿で消毒し、その注射部位を含めて、大きく皮下組織(皮下脂肪)を指で強く!!ぐっとつまみ、盛り上げ厚みをつくっておき、注射針は45°の角度で斜めに素早く刺す。つまんでいた腹部の指はそのまま…もしくはぐっと力を入れてつまんだまま、同じ角度を維持しながら、ゆっくり内筒を最後まで押し切る。(痛みが気になる方は、45-90°の角度でも針刺しはいいようですし、皮下組織を指で強くつまみながら、薬液を注入すると痛みは少し緩和されます。)4,最後に注射器内の薬液が空になったら、同じ角度ですばやく皮膚から針を抜き、アルコール綿で5秒間ほどおさえる。(アレルギー反応で、発赤疹や痒みが出ることもあり、私は絆創膏で保護する時も…。)皮下注射なのでインフルエンザと同じく、もまず…ゆっくり薬液が浸透していくことで薬の効果が期待されます。また注射中は、ぐらぐら針先が動くと…針穴が大きくなり、注射後痛みがあるので、すっと45°針を入れて、じっと45°固定しながら薬液を入れ、すっとすばやく45°で抜くのがコツかもしれません。医療機関により…扱う生物学的製剤(バイオ製剤)が違う為、私はシリンジ使用ですが、エンブレルペンの使い方もあり、分かりやすい動画もありましたので、関心のある方はどうぞ。➸エンブレル シリンジの使い方➸エンブレル ペンの使い方自己注射には抵抗がある方も多いと思いますが…否が応でも、その治療法をとり入れなければ、悪化し合併症を併発したり死に至る病もあります…。実は…姪(現在は中学3年生)が、小学生高学年の頃…1型糖尿病と診断され、それから毎日4回ずつ…血糖測定の為針刺し&インシュリンの自己注射を、自分ですべて管理し今も続けています。現在入院中で、また新たな治療法に取り組んでいます…。リウマチの自己注射と糖尿病のインシュリン注射では、針の大きさや薬液量は違うものの…毎日4回計8回もの針刺し…なので、大人の私が痛いのが嫌だとか面倒だとかと弱音を吐くことはなく、逆に姪と同じ気持ちを感じて共感できたり、何らかの助けになれないかと思うところもあり、即決で自己注射をすることに決めたのもその為でした。又その詳しい糖尿病の治療法や病状も書き残しておきたいと思います。その直感がよかったのか?!信じて試した甲斐があってか?!この治療法を提案してくださった担当医との出会いもあり、現在の…自由に受けることのできる西洋医学の進歩により出会えた治療や新薬にも感謝し…このエンブレルという薬も、今は私には効果的であったように思います。ただその副作用やバイオ製剤は薬価も高いので、治療に踏み切れない方が多いかもしれません…。ファイザー株式会社HPより、詳しい情報が掲載しているのでリンクしておきます。➸生物学的製剤とは➸医療保障と福祉制度以前は確定申告で税金の医療費控除も申請していましたが、全ての医療機関での領収書や保険や源泉徴収書を揃え、記入し計算しても、この時の元々の収入が少かったので、還付金もわずかでした。ただこの時は…他に私に適応する制度がなかったので、これに頼るしかなかったのです。それから病状がどんどん悪化し、医師に相談後、診断書等を書いていただき、他の福祉制度も受けることになりました。実はステロイド薬に続き、週末毎に9年近く服用し続けてきた抗リウマチ薬リウマトレックス(以前はメトトレキサート)までも減薬しているほどの効果はあり、次回の診察の結果…抗リウマチ薬もようやく卒業できるかもしれません…?!その結果は、今月の月一の診察日に…。また2015年1月~ステロイド薬の内服をやめてからの変化は…2年程毎日のように続いていた鼻出血が止まりました。(全身麻酔手術の時は片鼻腔から挿管するはずが、両鼻から出血がひどくできなく、口腔外科手術なのに口からの挿管に切り替えたほど、粘膜が弱っていた程…。)また現在は…ステロイド薬で抑えられていた花粉症症状が強く、鼻づまりで夜は熟睡はできず鼻水に悩まされています…。またあまりの頭痛で…以前クリニックは休みだったので、急遽MRIをとりに近くの脳神経外科へ行きましたが、後日その頃の担当医に聴いたところ、「ステロイド不足で、頭痛はおこることはあります。」と云うことで、2週間前からは、気温も上がったせいか微熱や頭痛にもまた悩まされ始めています…。ただ顔や手足の腫れやむくみは、確実に減少しているような…。2015年3月~エンブレルの自己注射を始めてからの変化は…指や手の腫れが急激に引き、痛みは週末の抗リウマチ薬も全く服用しなくても、痛みはほとんどなくなりました。(以前ずっと服用してきたメトトレキサートより、リウマトレックスは、副作用が強く…吐気や全身倦怠感や服用後の疼痛があって服用したくもなかったもので…)また、漢方等も服用しているので、どの薬がどの副作用でとは特定はできませんが、以前使用のアクテムラでは、痒みも伴う湿疹が度々起こっていましたが…。エンブレルを開始してからは、気がつくとかゆみは全くない…小さな赤い蕁麻疹のような発疹やまるで火傷をしたような発赤疹がよくでています。(これも後日診察日に聴いたところ…アレルギー反応で、すぐ治まるようなら…問題はないですが、長引く場合は薬を中止した方がいいとのことでした。)痛みが増強した時は…自分でその原因をさぐり…自分の心の声に耳を傾け…「何をする事が一番いいのか…?したい事か…?」分かれば解決することが一番ですし…いろいろ考えて、一人悩み続けても痛みや問題が解決しない時は…自分でなんとかしようと思わず…友人や家族に相談したり、カウンセリングで話を聞いてもらったりしてもいいと思います。また身体の訴えにも耳を傾け…あまりに痛みが強い時には、カイロプラクティック等の東洋医学の力を借りてもいいと思いますし…。家事を減らしての指や手首の負担を減らしたり、歩く距離を短く、立ち座りの頻度を減らし、足首や膝や股関節への負担を減らしたり、横になり休む時間を増やしたり、休息をとる等の日常の行動を変えても…休職したり、退職したり…仕事や生活を変えることも大切かもしれません。それでも痛みや腫れの炎症や浮腫がひどくなる一方な時は、根本的な治療となると…現在の発展した西洋医学では、科学的に証明されている…薬を増量したり変更したり…と我慢しすぎず、薬の力を借りてもいいのではないでしょうか…。長々と私の経験談におつきあいいただきありがとうございました。よろしければ、記事更新の励みになりますので、ぽちっと…コメント代わりのクリック↑もよろしくお願い致します。