庭師の持ち物
庭師の持ち物
庭師がいつも持ち歩く常備品は以下の通りです。基本道具とその予備品は必須です。ここでは服装はあげませんが、安全を確保することが必要です。そのためには保護帽(ヘルメット)をかぶったり、安全帯を付けることがあります。また剪定の時、袖口が樹木の枝に引っかかり体勢を崩しかねませんので手甲等を付けるなどの工夫が必要です。
軍手は、毎日毎日布製のものを使って捨てることは不経済なので、通常、皮製がいいです。但し高木剪定の場合は、布製のものを使い指先をカットして下さい。これは、軍手の中で指が滑って危ないからです。濡れた草掃除をする場合には、厚いビニール製の手袋をするといいです。
基本道具
- 剪定ノコ・・・・・腰のベルトに吊り下げます。
- 剪定バサミ・・・・同上
- 植木バサミ・・・・同上
- 刈り込みバサミ・・・柄や刃の長さが色々あります。プロはいくつもの刈り込みバサミを持っています。柄を短く切り刃は長いままに加工して作業時間を短くする等の工夫をしています。
基本道具の予備品(道具袋へ)
- ペンチ・・・・・・・替えノコ歯、替えバネの交換道具として
- モンキースパナ・・・同上
- ノコの替え刃、またはもう一本
- 剪定バサミの替えバネ
- 予備の剪定バサミを一本
- 長い刃を持つ植木バサミ(芽きりバサミ)・・・チャボヒバ剪定に便利。写真は120mmのものだが、150mmとなると約8,000円もする。これにサックを買うと1万円もかかります。
- 短い刈り込みバサミ・・・チャボヒバ等の刈り込みで、リーチを短くしたい時に便利
造園用具
- こうがい板
- レンガごて(おかめゴテ)
- 手ぼうき(竹製)・・・短くなったのが便利です
お薬(道具袋へ)
- バンドエイド(大・小)
- 予備タオル・・・止血、骨折時の緊縛用と、替えタオル
- かゆみ止め・・・毛虫用
- ガムテープ・・・毛虫の針を取るため、ハサミ等のサック補修に便利
- 毒の吸出しスポイト・・・デンマークの医学博士が開発したものです。
- 抗ヒスタミン剤入りステロイド軟膏・・・蜂毒対策
その他道具袋に入れるもの
- お弁当
- 飲み物
- 雨合羽・・・天気予報を見てから入れること
- 替え靴・・・ビショビショの地下足袋のまま車で帰るのは止めましょう(別袋の方がいいです。お弁当も入る道具袋ですから・・・)
- 傘・・・・・小さな傘は常備品
上記が個人の持ち物ですが、トラックを使ってゆく時の常備品は次ぎの通りです。庭師を含むガーデン施工業者は建物以外全てに対応するため、数多くの道具類が必要になります。そこで現場へゆく前に、事前に現場で必要とされる道具類を揃えてチェックしなくてはなりません。たくさんの道具を持ってゆけば大変ですし、現場で道具が足りないとまた工事が遅れてしまいます。
基本道具(剪定だけのお仕事なら・・・これが基本)
- アルミ製三脚・・・人数分、高さは大・小とりまぜる
- アルミはしご・・・樹木に登って剪定する場合には持ってゆきたいものです。
- トリマー・・・・・電動刈り込み機
- 剪定クズ用シート・・・何枚もあると便利
- ブロワー・・・・・電動の集塵機(吹き飛ばし用)
- 箕(ミ)・・・・・穀類をあおって殻・塵などを分け除く農具。大・小とりまぜる。大型のちりとり
- 硬めのプラスチック製ほうき・・・人数分
- 竹ぼうき(大)
- 剪定カス用のゴミ袋・・・・・・大・小とりまぜる
工事道具・・・庭工事を伴う場合
- スコップ
- ジョレン
- ツルハシ・・・・現場の土が固い場合
- レーキ
- 移植用スコップ
- 一輪車・・・・・別名、ネコ
- バケツ
- ホース
- バックホウ等の重機・・・必要な場合
- 三又・・・石の据え付け用(必要な場合)
- 水平
- 水糸
- ピンポール
支柱が必要な場合
- かけや・・・大、小(木槌/コノキリ)
- 支柱
- 竹
- 杉皮
- シュロ縄
- 竹ひきノコ・・・・竹を使う場合はいつも必要です。
その他樹木用の道具
- エンピ・・・スコップの一種で主に庭木の掘り取りに用いる。金属部の先端に反りがあり先端は尖っている。
- 根巻き用コモ、ワラ
- 緑化テープ(樹木幹巻きテープ)
コンクリート工事
- 練りスコップ
- フネ
- タワシ
- バケツ
- コンクリート工事用の手袋
- その他左官道具
石組み工事
- バール(大)
- こやすけ
- 石頭(せっとう)
- ビシャン・・・石の表面仕上げに使います。写真には柄がついておりませんが、柄をつけてハンマーみたいにします。
- ハツリノミ
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