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六都ガーデン

六都ガーデン

試験場風景

試験場風景

技能試験の会場で
    2003年7月12日(第二土曜日)に自転車で試験場(JA東京植木交換所・・・新小金井街道と東八道路の交差点近くにある)の下見をする。偶然にもその日は、造園業の会社に勤める方々の試験対策のための講習会が開かれていた。1級実技、2級実技の講習会が目前で行われていた。これは後になって、大変に参考となった。服装は半袖でよく、軍手は必要な時しか使わない。時間があれば、最後の最後まで見ていたかった。その日は、会場の下見だけなので、家族に時間がかかると言っていなかったのが勿体なかった。来年は、その第二土曜日は要チェック。

    またその日に目で見て盗んだ技術は、柱の穴の深さを測る方法。長めのピンポールを穴をまたぐように置いて、スケールで底からの長さを図っていた。

    2003年7月31日(試験当日)

    まるで弁慶のような格好してタクシーを待ち、乗ってから20分弱のところが試験会場だ。タクシーを降り、道具をチェックしたり身支度をする。多くの人は、造園会社名がボディに書かれたトラックに乗ってきている。一部の男子学生は、学校の車だ。タクシーなんて私くらいなもの。

    集合時間となる。

    各種注意事項の伝達。最も注意されたのは、炎天下の作業なので気分が悪くなったら申し出ること。今年は冷夏なので、そうは心配する必要はないのだが、例年通りのものなのだろう。

    ホイッスルがなる。

    作業スタート。このホイッスルは開始合図、1時間・2時間経過合図、作業打ちきり合図となるそうだ。4回の練習をふまえて慎重に作業を進める。2本の柱の『天端(テンバ)』切り。OKだ。平らに切れた。次ぎは1本目の柱の穴掘り。スッコ、ポイ。スコポイ。スッコ、ポイ。スコポイと掘り進める。

    事件発生!!

    必要な深さに届く前に、土の中に障害物がある。買ったばかりに近い鋭利なスコップでも、その障害物を除去できない。そこでスックと立ちあがって、は~い。試験官!!と声を出し、状況を説明。私は、柱を短く切りたいと申し出るが、減点幅をプラスするだけとなる。つまり四つ目垣を作っても片方の柱は長い状態となり減点となるが、これを免除するために加点しておくとのことだ。
    しかし、その後の胴縁2本の寸出しを慎重にする必要に迫られる。仕方ないことだ。
    四つ目垣の作成を終える。結構、受験生の中でも早い方だ。よしよし。水筒に入れた水を飲む。ここから、レンガ敷きとなる。ピンポールを使っての水平どりを行う。石が触れて、水糸が垂れないようにピーンと張る。ここからは、シコシコ、シコシコと土を掘り、レンガを置いて、バールで土を突く。直角のレンガを置く場所だけ、水平器を使う。この作業中の目線は、レンガだけに置いてはいけない。よく真っ直ぐになっているか注意する必要がある。
    次ぎは、敷石だ。一度セットし、外周をピンポールで線引きする。敷石をどかして、スコップとレンガ鏝で据え穴掘りをする。2つ目の石は、1つ目との合端(あいば・・・2つの間の距離)をしっかりと図る。

    さあ出来あがった。すると、私より番号が2番若い人が試験官に向って手を上げて終了しましたと宣言した。私の方は、これから掃除とかチリ出しだ。ホウキを使って泥の除去をしたり、ごうがい板でチリ出しを行う。この作業をしながら、自分の使った道具を、もとのビニールシートに戻してゆく。

    は~い、試験官。終了しました。

    どうやら制限時間一杯だ。宣言して数分で2時間経過のホイッスルが鳴った。試験官が来て、『休んでよし』というものだから、試験会場にある飲み物の自動販売機へ行き、冷たいものを飲んで休む。顔や腕の汗も、冷たい水で洗ってタオルで拭っていた。しばらくすると、試験官が呼びに来る。採点が済んだので、撤去し午後に受験する人のために整地するよう命ぜられた。

    自分のところへ戻る途中、その採点風景を見る。各々の構築物の遣り方からの距離を測ったり、敷石が浮いていないか細かく採点していた。私は休憩していたため、 幸いと言うか不幸と言うか、試験官の採点後の顔を見ていない。

    構築物の取り壊し。その残骸のゴミだし。整地。と終えると、もう終了だ。午後、受験する人がもう来ている。その中には、都立の園芸・農芸系高校の女学生も来ていた。街中で見かける短い制服スカートだ。これには、びっくりしたと言ってよい。

要素試験の会場で
    2003年8月24日(日曜日)は、枝葉を見て樹木名を答える要素試験と、学科試験の2つ行われた。会場は、東京は王寺の中央工学校となった。困ったか助かったは別として、要素試験の集合時間は午前8時30分で、学科試験は午後12時45分の集合だ。助かった要因はその間の時間に、園芸協会の過去問にもう一度全てに目を通すことができたことだ。

    要素試験前

    試験待合室の風景だが、1級受験者と3級受験者が広い講堂に集合した。3級側は、高校生、若い造園人、そして中高年の人が並ぶ。1級側は、もうバリバリの造園人で、日に焼けた職人さんやら、大企業の造園人(色白で設計屋さんか?)が並ぶ。私は、この中の中高年だ。技能試験で見た、女子高校生も来ている。

    試験前の質問

    どんな試験になるのか情報収集が済んでいない人がいた。その質問は、樹木名を答えるのに、物差しを使って良いかと言うもの。試験官すかさず答える。一つの樹木がつける葉の大きさは、マチマチなので、物差しで図る意味はありません。

    要素試験の場

    講堂から案内され要素試験部屋へ行く。一つの部屋に一度に入れる受験生は、4名。受験番号順にホイッスルを合図に入場する。
    各樹木の枝葉は、低いダンボールで囲まれていて、次ぎのホイッスルが鳴って移動するまで、見えない仕組みとなっている。また各樹木は、空きビール瓶に差し込んである。さあ、ホイッスル・スタート。

      1)ピー、入って下さい。
      2)ピー、樹木の前へ移動して下さい。
      3)答えを書く
      4)ピー、次ぎの樹木へ移動して下さい。
      5)答えを書く

    以上繰り返しで10種の樹木名を記号で書きこんでゆく。1樹木30秒のタイミングで移動します。リストはアイウエオ順となっていました。途中で、度忘れすると、思い出すための時間が必要となりました。これがクセ者です。目の前の樹木を答えながら、度忘れした樹木名をリストから拾って答えようとすると、時間がかかるものです。

    そして、できた私の答え。毎年同じ問題が出るわけではないが、日頃、樹木チェックする時の参考にしてもらいたい。


      アジサイ クロマツ サンゴジュ クチナシ タイサンボク
      レンギョウ プラタナス ジンチョウゲ モミジ カイズカイブキ

学科試験の会場で
    要素試験と学科試験の間の時間は、喫茶店で学科試験の過去問に目を通す。時間になり、学科試験会場へ。広い講堂へ行く。ここまで来ると、もう『俎板の上の鯉』という気分だ。みんなも、そんな感じだ。受験番号順に席についた人同士が要素試験の答え合わせをやっていたり、3級試験なり2級試験なりの問題集をどこで買ったのか情報交換をしていた。

    3級の試験範囲は広い。2級の範囲まで降りてきているからだ。受験する方は、充分に勉強することが望まれる。

    3級、2級では一部、計算問題があるが、問題用紙の裏を使って計算すると良い。その問題は大よそ次ぎのようなものだ。3級では縮尺がでたが、ベースの値からの変位が問われる。

      1)図面上の縮尺
      2)土盛りの量
      3)ワイヤーロープの長さや径の大きさ
      4)吊りチェーンの長さや径の大きさ等

    試験会場を出てよい時間までで、充分に解ける問題の量でした。答えが分からないものは、どうしても分かりません。推理に推理を重ねて、答えても、その時間で出てしまうことができます。


今年をベースにして、
来年2級にチャレンジします。





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