ムーブメントでセルフケア
なかなかブログの更新ができない。というのも、ばう犬との共著の2作目に取り掛かり、そちらに気持ちが向き勝ちだからだ。仕事ブログという性質上、つれづれすぎる内容を書くのもどうかと考えると、おのずと更新が滞ってしまう。さて、毎週月曜日は、横浜そごう9階の「読売文化センター横浜」にて「ボディワーク入門」のクラスがある。横浜駅は、なぜこうも人が多いのか。通路を通過してそごうにつくまでに、力を使い果たしてしまいそうな気がするくらいだ。横浜駅構内では、若いおにいちゃんたちがやはり若くて可愛い女の子に声をかけている。お茶に誘っているわけではなく、風俗店の勧誘だ。構内アナウンスが「気をつけてください」と呼びかけているが、そんなアナウンスには何の効果も無い。もちろんJRも十分承知のうえで、何もやらないわけにはいかないからアナウンスをしているのだろうと思う。勧誘のお兄ちゃんたちを見ながら、私がもし同じ年代だったらこんな子にでも(失礼)魅力を感じてしまうのかな、などと考えてみる。横浜のクラスは1時間20分のクラスが毎週あるので、多摩や新宿とは違うカリキュラムで講義をする週がある。今週はそういうイレギュラーな週で、何をやろうかとばう犬と相談し、これまでしばらくお休みをしていた「セルフケア」をしていただこうと話が決まった。参加者全員が治療家、セラピスト、ボディワーカーなので、セルフケアは大切だ。アメリカで学んできたムーブメントをベースに、セルフケアのためのムーブメントを誘導することにした。私たちの動きは大脳皮質からの反射で起こる。大脳皮質は神経線維の束から成っている(ニューロンの樹状突起と細胞体から成る)。動きや動きのためのコーディネーションは、反射として記憶されている。無意識的な反射としての動きを変えていく最初のステップは「感覚」だ。感覚することにより受容体が活性化され、コントロールシステムや、重力の反応が強くなる。感覚を用いずにコーディネーションや機能を変えることはできない。クライアントが主体である必要をなおさらに実感させられる。ロルファーがよく利用するテクニックを解剖学的に解説しつつ、アレクサンダーテクニークをヒントにつくったテクニックを交え、全部で4つのテクニックを練習していただいた。最後のテクニックは時間が足りず、片腕だけ実践していただき、もう片方がカルチャーセンターのラウンジで行った。ソファ周辺を占領して腕を上げたり下げたりしている私たち、他の人の目には奇妙に映ったことだろう。