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テーマ:ボディワークのすすめ(485)
カテゴリ:ボディワーク
今日から、2006年度の、JEUGIAカルチャーセンター多摩センター三越「ボディワーク入門」講座がスタートした。いつもの顔ぶれに、懐かしい方も加わっての再開だ。今日の講義は「感じる/身体を感覚する」だが、先週の新宿クラスとはまた異なる内容で行われた。今回は「思考作用の触察法(脳への血流量の変化によって調べる)」「動作に伴う筋膜の変化を探る」などを追加、その分、脳の体性感覚野と運動野の部分は省略した。基本である筋膜の触察はそのままに、ちょっと難しい「動きを伴う筋膜の触察」(ボディワーク入門P37、38)を練習した。もちろん、SIの位置づけも、手技療法とリハビリ療法との比較を利用して行った。
現象学を勉強中のヤスから、現象学に関する質問が出た。現象学は施術とどう関わってくるかをばう犬が説明する。丁度、MSaitoが現象学者メルロ・ポンティに関する書籍を読んでいたので紹介する。 メルロ=ポンティは、ゲシュタルト心理学の知見を利用しつつ、感覚というものが私的なもので、独立して存在しないことを説明しようとした。そこにはいつも、知覚されるものが必要であり、同質のものが続いていくのであれば、知覚は刺激されないとした。ゲシュタルトというドイツ語は「形態」を意味するが、それは形態というよりも「布置=コンフィギュレーション」なのである。形態としての「全体」、つまり要素を足して出てきた結果(総和)ではなく、むしろ個々の感覚的な値が布置されたものなのだ。そして、その個々の感覚的な値が「全体におけるその機能によって規定されており、また、その機能とともに変化する(原文のまま)」という。 ゲシュタルトとは、すなわちコーディネーションのことではないか、と私は思う。 新年会は、近くのレストランで。受講生のTさんが手配してくださって、おいしい中華料理をいただく。ばう犬が、大学生の頃通っていた多摩動物園の動物のマネをして皆さんを笑わせた。話題が多岐に渡った。風邪は辛かったが、楽しいひと時だった。 講習会(上級クラス)は、1月29日、パルテノン多摩にて。14時30分から(会場は13時から使用可能)。楽しみにしております。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2006.01.16 00:42:18
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