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カテゴリ:ボディワーク
治療家の方は誰かをケアしてあげるのが心底好き。クラニオの臨床を受けに来た鍼灸師さんが、セッションの合間を利用してミニセッションをしてくださった。
この治療が素晴らしかった!気功を15年続けているというHさん、掌で治療が必要な場所を探していく。 今日はディスポーザブルの針しか持ち合わせが無くてねと言いながら針を取り出して、指先(左手の薬指)でつぼを探し、そこに針を「当てる」。「置く」と表現してもいいかもしれないが、決して皮膚に針を刺すのではなく、わずかに表皮に刺激を与えるだけ。針が置かれているか、置かれていないか分からないくらい。 仰向けに寝た前腕に針を置くや否や、ずーんという重い衝撃が腕を通り抜け、肩の付け根から力が抜けていく。左右を体感で比較しても、針を置かれた左はぐったりと横たわっている。自分の腕じゃないような重さ。腰に針を置かれたときには背中が総毛立って、脊柱起立筋群がぐわーんと天井方向にひっぱられるような感覚。風邪を引いたときに体を伸ばすと感じるような痛い+ダルイ+気持ちいい感覚が、背中全体に広がって、うめき声が出てしまう。でも不快ではない。ヒーリングを受けて邪気が抜けていく時に非常に良く似ている。 足の甲に針を置かれたときなど、ダルーい、寒ーい感覚が一気に起こって、そしてあっという間に消えた。治療が終わって気づいたのだが、ひどかった胃痛がきれいに治まっていた。そして、なんだか嬉しい。目の前が、ぱあっと開けたような感覚がある。ミニセッションだったのに、身体がすっかり軽くなって、地に足がついた感じすらする。気功の技も一役買っているはず。 身体のヌケが良くないと、心も滞る。やってしまったこと、取り返しのつかないことを延々と頭の中でループさせていたのが、スコンと抜けた。もうゆだねよう、相手の器次次第だと手放す気持ちになれた。結局白黒はっきりさせたい性格なんだから、そう簡単には変われない。変化はらせん状に起こるから、同じような地点に戻ってきてしまうことだってある。でも、以前とまったく同じ自分ではないはず。最後の最後、今年の目標であるところのグレーのままで「決めない、流される自分」で居ようと思うのである。 疲れが取れてしまってますます動けそう。調子がいい。やっぱり自分もメンテナンスする必要があると実感した。身体が変われば気持ちの持ちようが変わる。触れるだけなのにこの効果。鍼灸師Hさんの腕前は素晴らしい。通常は1セッション4000円、初診料無し。私のお抱えになっていただきたいくらい。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2006.01.29 00:24:32
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