|
テーマ:ボディワークのすすめ(485)
カテゴリ:お仕事関連
解剖学の勉強を再びしていて、懐かしく初々しい気持ちになった。ところどころ、細かい機能などの記憶が怪しくなってりしているものもあり、軽く焦る。
ロルファーになるトレーニングの中で、解剖学や生理学、人間関係学を学ぶユニット1が一番大変だった。現在、「ボディワーク入門講座」の受講生の方が2名、ボルダーで研修を受けていらっしゃる。別々の講座を受けてくださっていたお二人だが、偶然に同じクラスに参加することになったのだという。慣れない環境の中で、第二ヶ国語で自分の意思を伝え、予習復習に追われながらもがんばっていらっしゃる。時々メールをいただくが、側にいてお手伝いできないのがとても歯がゆい。がんばって、としか言えない。時には、余計なことを言わずに見守るだけのときもある。 明日に予定している「ボディワーカーのための解剖学講座」の資料を作りながら、自分がロルファーになった卒業式での出来事を思い出した。卒業したてのクラスメートが、インストラクターのPatric Ellingwoodに「これからもインストラクターでいてくれよ」と言うと、Patrickは笑顔で「なーに言ってんだ、俺たちは同僚なんだぞ!」と背中を叩いた。私たちはそれを側で見ていた。そして、先生や先輩から「同僚」と呼んでもらえるんだなあ、と、とても感動した。技術的には私たちはまだまだ未熟なのに、後輩と呼ばずに同僚と呼ぶ。Patrickの、私たちに対するrespectを感じた。そして、この人たちに追いついていかなくちゃいけなんだなあと身が引き締まる思いがした。先日、ロルファーになった講座受講生やクライアントさんから卒業報告のメールをいただいたときにも、Patrickのこの名言を、返信メールにこっそり引用させてもらった。 ボディワーカーになりたいという相談を受けることが多くなってきて、先輩と言われる場合もあるのだが、今後自分のあり方を見直そうと思っている。こちらから声をかけて「助けてあげる」というのは簡単だけれど、相手が「こうして欲しい」と相談してくれるまで待とうと決めた。こちらから何かを提供しては、いつまでも「してあげた」「していただいた」という上下関係が続く。反対に、お願いされたことに対してYESを言うのもNOを言うのも自己責任において行われるのだから、そこに上下関係や貸し借りは無い。お互いの意思確認が出来たという意味で対等だ。 さて、西荻窪のワークルームに戻って、最後の仕上げをしよう。洗濯機も止まったようだ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2006.09.16 21:43:09
[お仕事関連] カテゴリの最新記事
|
|