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ゲーム批評していく中ですっかり忘れていたのですが、いつか書こうと思っていたタイトルがあったのを思い出しました。その名も「新・桃太郎伝説」。ご存知、桃から生まれた桃太郎が鬼をこらしめつつ天下泰平を目指してがんばっていくというSFCのRPGです。
まず、前作FC版「桃太郎伝説」にあった、時間による加齢システムは今作ではなくなっています。代わりに「絶好調システム」というのが採用され、マップ上を歩いていると突然絶好調になって戦闘中にものすごい力を発揮するようになったりするのです。 グラフィックはやはりSFCということでFC版からすると進歩がありますが、メニューウィンドウなどのインターフェースが多少もたつくのは痛かったかなあと思います。あのもたつきが無ければ、システム面ではもう少し快適になったろうと思うのですが。 キャラの移動速度やセリフスピードなどを細かく調整できるのは「電鉄」譲りですが、等速で町の中を歩くといらいらするという時に倍速や4倍速で歩けるのはありがたいシステムです。特に新桃では「希望の都」というむやみにでっかい町があるので、こういう機能は非常にありがたいところです。 バトル面に関しては、多少だるい感が否めません。というのも、1回1回の戦いが切迫している上にスピード感がないのでどうしても「戦わされてる」という感じがしてしまいます。製作者であるさくま氏の遊び心がふんだんに盛り込まれていていいと言えばいいんですが、欲を言えばもう少しスピーディな戦闘を楽しめるようにしてほしかったかなぁと。 シナリオそのものは非常に秀逸な出来だと思います。ゲームを進めるうちに鬼族の系譜みたいなアイテムが手に入ったりするのですが、それがゲームの裏設定を示す手がかりになっていたりして面白いです。鬼の中にも派閥のようなものがあり、その狭間で苦しんでいる鬼達がいるというのも面白かった。エンディング直前あたりの、プレイヤーの予定調和的期待感を大きく裏切る展開もグッドだと思います。 …とまあ、一通り語ってみましたがRPGとしての総合点はちと低めです。ゲームはやはり遊べてこそゲームだと思うので、シナリオの出来がいかによろしくともゲームの部分がダメであれば自ずとポイントは減ってしまいます。PS版の桃太郎はまだ遊んでないのですが、そういう部分が改良されてるといいなあと思ったりする今日この頃。 セーブ数 3 ROMカートリッジ オリジナリティ ☆☆☆☆☆ グラフィック ☆☆☆★★ サウンド ☆☆☆☆★ システム ☆★★★★ シナリオ ☆☆☆☆☆ 総合評価 ☆☆☆★★ レビュアー:Rolim お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2003年01月21日 10時38分46秒
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