ロシア語
選択肢には独、仏、中、露の4ヶ国語があったのですが、 わたしはロシア語を選びました。初めて講義に出席してみると、 学年中でロシア語を選択したのはわたしを含めてたったの6人。 その他の講義には50人、100人もの生徒がいるというのに。 とにかく初回の講義で自己紹介ついでに 「なぜロシア語を選択したのか?」を話すことになり、 「日露関係史を研究したいから」と熱っぽく語った日本史学専攻のわたし。 実はそれは嘘っぱちで、本当の理由は、 前年、高校3年生の時に『おろしや国酔夢譚』という 井上靖の小説が映画化されたのを観てしまったことにあったのです。 主演の緒方拳(江戸時代に漂流してロシアへ渡った漁師、大黒屋光太夫役)が 流暢にロシア語のセリフを話すのを見て、「簡単そうだなー」と思ってしまった、 そんな浅はかな理由でロシア語を選択してしまったのです。 緒方拳がペラペラしゃべっていたこのロシア語が 実はこの世で一番じゃないかと思うほど 難しい文法構造を持つものであると気付いたものの既に時遅し。 週2時間の講義を3年間受けましたが、 最後はもう落ちこぼれスレスレ。 やっとの思いで試験を突破、本当に情けない出来でした。 幸いにもキリル文字のアルファベットはいまだ忘れておらず、 読み書きくらいはできます。 今、職場でロシア人の同僚と話すたびに、 ロシア語習得への情熱が再燃しているのです。 ズドラーストヴィーチェからまた始めたいと思います。
ジャンル別一覧
人気のクチコミテーマ
|