仕事のできないホテルウーマン

2009/05/28(木)05:19

MEDICO IN ALBERGO!

ホテルのお仕事(136)

ウチのホテルにお泊まりになる日本人のお客様が お医者さんである率というのを統計してみたいです。 相当高いです。 1割くらいいくのではないかと思います。 ローマで国際会議がある際にグループで利用されることもありますが、 プライベートでいらっしゃるお医者さんも多いのです。 ちなみに学者さんも多いです。 一般日本人観光客が選ぶ駅近くの安いホテル (ローマのホテルは相場がめちゃくちゃ高いので仕方ないのですが)で たったの1~2泊というような滞在を決してしないからでしょう。 心、スケジュール、金銭(!)のすべてに余裕が見られ、 そうは言っても多忙なお仕事の合間を縫って旅に来ているのですから、 めいっぱい旅自体を楽しんでいるように見受けられるのが 共通点です。 お医者さんでなくても日本人のリピーターさんはこんな感じです。今月はじめに、毎年一度この時期にお見えの女性お2人をお迎えしました。 実はわたし、昨年は気付かなかったのですが、 このお2人、お医者さんと看護士さんコンビなのです。 言われてみれば思い当たることばかり。 このお2人も限られたローマ3泊4日という日数ながら、 余裕を持って目標のある旅をされていました。 今までお迎えしたお医者さんたちもそうだったな、と みなさんの顔を思い浮かべています。日本人に限らずお客様に聞かれる質問の多くは 「安くておいしいレストランは?」(サイゼリアです!)とか 「ホテル周辺は安全か?」(危険だとでも言って欲しいのか?)。 果てはガイドをしている友人など 「どこで写真を撮ったらいいですか?」と聞かれたそうです。 みんな自己がないんです。でもこの女医さんナースのEKさんコンビは、 もちろん慣れているということもあるでしょうが、 自分たちの行きたいところに行って、自分たちの見たいものを見て、 自分たちの欲しいものを買って、本当に楽しそうでした。 例えばそこに行くまでのバスの乗り方、 そのあたりの教会にはどういったものがあるか、というご案内は わたしの腕の見せ所です。 でもそこまでのプランが具体化されていないと 見所がたくさんある短期間のローマの旅は 本当に勿体ないのですよ。日本人の皆様、自己を持って海外にいらしてください。 お医者様の旅の仕方を参考に、優雅に旅を楽しみたいものです。

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