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Romance夢紀行

Swallowing Darkness/ローレル・K・ハミルトン あらすじ


Swallowing DarknessA Novel【電子書籍】[ Laurell K. Hamilton ]​​
※ ※ ※ ネタバレあります ※ ※ ※ 
辞書で確認せず、記憶に頼っててきとーに書きなぐっていますので、 内容が間違っていても笑って読み流せる方だけ読んでくださいね 。

病院で担当医の診察を受け、病室に落ち着いたメリー。ドールが部屋で付き添っています。ドールは、タラニスを貴方のために殺してきます、と申し出ますが、メリーは暗殺も、決闘も禁じます。自分のためにもうこれ以上犠牲を出してほしくないのです。言い争っているとメリーの状態を監視している機械が反応したようで担当医が飛んできて、安静を保つように、患者が興奮するようなら付き添いの近衛兵たちも出て行ってもらいますと通告しますが、王女は命を狙われていますので、そばから離れられませんとドールは突っぱねます。

意識を失っている間にタラニスに乱暴されたかもしれないということで、病院で検査され、メリーの体内からはフロストとリース、あとタラニス、他にも2名のだれか判明しない人物のDNAが検出されたという結果がメリーに医師から報告されます。どうやってフロストのDNAが検査できたのかとメリーがきくと、ドールが彼の髪を持っていましたと告白します。ドールとフロストは女神の夢を見たそうです。もしかしたら自分かフロストがメリーの魔法の生贄となるかもしれないと感じ、万が一に備えてメリーへの形見として自分たちの髪を信頼できて、シーリーコートへの襲撃チームには参加しないキットーに預けていたというのです。なんで夢のことを話さなかったのかとメリーは激怒して、動揺します。医師が超音波検査をしようとするので、メリーは私には妊娠した友人がいて、妊娠初期に超音波検査なんてしなかったけれど、赤ちゃんたちに何か異常があるの?と不安に襲われますが、これは念のための措置だったようで、無事元気な心音を聞くことができます。

ゲイレンがドールにいいつけられていたようで、メリーの祖母であり、実質的な母親でもあるヘッティを病室に連れてきてくれました。メリーは小柄な祖母の姿をみると、6歳でオンディーアイス女王に人間の部分が多すぎるなら生かす価値がないとして宮廷の池で溺れさせられそうになった時よりも前には自分の中にもあった彼女といれば大丈夫という安心感のようなものが再び感じられてほっとします。また祖母は双子を妊娠していたことがあり、メリーも双子を妊娠したことで、血のつながりのようなものを感じ、本当にこれからお母さんになるのだと初めて実感できたようです。

祖母はメリーのおなかの双子の父親が誰かは知らなかったようで、メリーのそばにつきそうショルトに敵対的な視線を向けます。ショルトは昔の戦争で、祖母の母、つまり曾祖母を彼女の目の前で殺したそうです。さらにショルト自身は殺したことすら記憶になく、緊張感が高まります。メリーは祖母に子育てを手助けしてもらいたいと考えていましたが、そばで常に二人の緊張を感じながら生活するのは難しいので、なんとかとりなそうとします。

またさらに祖母はドールに対して、エスス王子を女王の命令で暗殺したのではないかと言います。確かに命令されればやったかもしれませんが、女王は王子を愛していたため命令は下していないとメリーは確信をもって伝えますが、普段はおだやかな性質の祖母のはずがどうしてこんなに差別的で敵対的な態度にでることになったのか疑問に思い始めます。

段々と興奮が高まって、ボガードという狂人のような状態になってきて室内のものが浮遊しはじめ、危険を感じたリースはヘッティをなだめつつ、他の近衛兵たちはメリーを守ろうとします。どうやらヘッティの髪には魔法がかけられていて、ヘッティに魔法をかけた人物の魔力を与えていました。

ついにヘッティはドールとショルトに向けて手から魔法を放ってしまいます。メリーにはゲイレンが覆いかぶさり無事でしたが、ヘッティはショルトの護衛のナイトフライヤーに心臓を貫かれ瀕死の状態、ドールとショルトも重傷で倒れてしまっています。メリーはなんとか祖母とドールの命をつなぎとめようと手をつなぎますが、祖母は逝ってしまいました。現場に駆け付けた医師たちがトリアージして、ドールを救命室へと運びだします。ショルトも瀕死の状態でしたが、メリーは初めて女神から貸し出された力の触媒を交歓ではなく、死を選びます。祖母の遺体をショルトの上に置き、彼女の血で魔法を生み出し、ショルトは回復します。母同様の祖母を殺されたメリーは復讐に燃え、親族殺しを宣言し、スルーアの闇を呼び出し、犯人を駆り出しに出かけます。

スールアの闇が湧き出すと、馬の形をとりました。またショルトもスルーアの狩人です。彼の乗り物は足や手が何本もある軍馬です。リースやゲイレンも同行を希望しますが、彼らの馬も闇から作り出されるものの、メリーには祖母の面倒を見てあげてと頼まれ、祖母を抱き上げて馬に乗っていました。

一直線にシーリーコートへ向かうメリー一行。復讐の一念で、むしろ人間的な悲しみなどは麻痺してしまい、宮廷で横行している報いを与えなければならない誓約破りなど、今回の狩りからは目的が違ってしまう事実にもつい気持ちがそれがちですが、ショルトがメリーに触れることで、自分らしさが少し戻ってくるようです。

シーリーコートに乗り込むと、スルーアの闇の狩りの前には開かれない扉はないようです。護衛兵たちが抵抗しますが、不思議と狩を邪魔した人物は、気が付くと狩りの一行へと加わっていきます。それも魔法の一部のようです。

王座の間だけは古い魔法によって守られていましたが、メリーが自分の親族を殺した罪で、狩りをしにきたといって、扉に祖母の血のついた手を空けると扉が開きます。そこにはタラニス王と側近、そしてメリーのいとこのCairクエアー?がいました。タラニス王は自分の罪が追及されたのかと怯えて、護衛達に囲まれて隅に隠れていますが、メリーの狙いは自分の祖母を殺すたくらみをしたクエアーでした。ナイトフライヤーたちが大理石の壁に彼女を押し付け、身動きできないようにしています。

クエアーの母が、彼女をかばうためいったんはメリーの前に出てきますが、自分の母のヘッティが娘によって殺されたことを知り、「お母さま、助けて!」という叫びにも私には娘はいませんと答え、その場を去っていきます。次にそばにいた貴族に助けを求めます。クエアーが約束したじゃない、助けて!というと私は何も約束していない、この娘は気がくるっているのだと切り捨てますが、約束しなかったと誓約してくださいとメリーに言われると、その場にいる誓約破りを罰するスルーアたちが怖くて誓約することができません。クエアーにより、彼のたくらみに加担したら、息子と恋人同士になることを許し、また子供ができたら結婚してもよいと言ったことがその場で暴露されます。そしてたくらみはドールとショルトを殺すだけではなく、ミストラルも殺そうとするものだというのです。メリーがシーリーコートを治めることになれば、強力な戦士であるドール、ショルト、ミストラルを殺しておけばメリーを自由に操れるだろうと考えたようです。ミストラルにはアンシーリーへ潜ませている背信者に命令して彼をおびき出し、矢で撃ち殺すよう命じているということがわかりました。

またその場にはメリー自身の祖父でもある残酷なウーアも同席していますが、クエアーが命乞いするものの、弱いものは助ける価値がない、とあっさり見捨てられます。メリーはショルトからスルーアの王の象徴である槍を貸してもらい、クエアーの胸を一突きし、ミストラルの救出へ向かいます。

スルーアの馬にのり、ミストラルのおびき出された場所へと駆け付けると、ミストラルが数名に襲われ、負傷しつつ、雷で反撃していました。襲撃者のもとにはショルトやスルーアの闇たちが向かいますが、メリーはミストラルのもとへと向かいます。下馬すると馬は襲撃者たちのほうへといっていましました。スルーアの魔法の向かう目的地はあちらだからです。

重傷を負ったミストラルとひとり残され、傷を確認すると、シーの身体を深く傷つけ、回復させない鉄の矢じりが使われたことがわかります。自分だけではどうにもできないことがわかりますが、そこにオニルウィンが現れました。急いで治療師を連れてきて頂戴!というメリーに何故私がと応え、目に殺意をみなぎらせています。メリーは自分が妊娠すれば少なくとも妖精の力の再生を象徴する赤ちゃんの命を狙うことはないのではないかと考えていましたが、オニルウィンの眼の中にはメリーとメリーの赤ちゃんへの嫌悪がありありと現れていました。赤ちゃんを守るため、メリーはかわりました。昔ならオニルウィンを殺すことをためらったかもしれないけれど、赤ちゃんを守ることにためらいはありません。ミストラルを傷つけた矢じりをつかみ、オニルウィンの攻撃をさけつつ太ももに強く突き刺し血を流させ、ショルトやスルーアたちに助けを求めつつ、その場を走って逃れます。追いつかれたら殺されてしまいます。お腹の中の赤ちゃんへの影響を心配しながらハンドパワーを呼び出し、オニルウィンの血が流れることを頭に強く願います。ショルトたちがその場にくるまで、なんとか逃げ切ることができました。シーであるオニルウィンを処刑することに渋い顔をする狩りの一行となったシーリーコートのシーもいましたが、メリーは自分の赤ちゃんの命を守るため、彼を処刑し、女神に助けを求めます。女神は大きい傷だけはふさいでくれたため、メリーはショルトの宮廷へ避難することを決断します。ショルトたちがおそらくアンシーリーコートの貴族である襲撃者3名を処刑したいま、アンシーリーコートも安全な場所ではなくなってしまい、ひとまずミストラルを治療しなくてはなりません。

スルーアの宮廷で、女神の力がまだメリーの中に残っていて、その力に触れたスルーアたちは闇の動物たちを生み出します。ショルトは宮廷にいる人間の治療師を呼び出し、彼の寝室で治療をしてもらうことにして、メリーと向かいます。治療師はできることをしてくれますが、鉄による傷は魔法によってしか満たせないと言い、メリーはショルトと共に魔法を生み出すことにします。寝室からゆっくりと変化が現れ、緑で編まれたベッドや枕が庭に作られていきます。メリーが裸足で庭に歩み入ると小さな傷ができ、そこから芝生の緑がメリーのパワーを少し吸い取っているようです。メリーはアンシーリーコートの庭園の薔薇のことを思い出します。ショルトはミストラルを魔法に満ちたベッドに横たえ、メリーと共に休もうとしますが、メリーは突如ドールのことを思い出し、強い胸騒ぎを覚えます。ゲイレンが殺されそうになったとき、バリンサスが女王に謝って罰せられそうになったときと同じ状況です。早く彼のもとに向かわなくてはと、ショルトと共にドールのもとへ向かいます。

病院にかけつけると、ドールは死にかけていました。ドールの中には一滴も人間の血は流れていない上に、状態を監視する機械類はシーの彼にとっては害でしかないのです。抵抗する医師を説得して、機器を取り外しショルトが抱きかかえるようにし、メリーは彼の足を持ち、なんとかベッドから下し、スルーアの宮廷の庭へとドールを連れ帰ります。ミストラルが休んでいるベッドにドールも横たえ、メリーは気絶するように眠ります。

メリーは爽やかに目覚めます。ドールの傷もすっかり治ったようです。人間の医者の遠慮深げな声がけが聞こえてきます。庭の入口がとじかけているので部屋へ戻ってください、とのこと。彼女たちが留守にしている間にメリーの母やシーの貴族たちが宮廷へ押しかけ、タラニス王の子どもを妊娠しているメリーを宮廷からアンシーリーコートのシーが攫った!と抗議しているそうです。スルーアの宮廷は交渉する担当者が必要でしたが、ショルトが不在だったため、代理の王を選挙でたてたようです。この代理の王はナイトフライヤーで、ショルトを庭に永久に締め出そうとたくらんだようです。

ドールとショルトが何やらもめだしますが、急いでショルトの寝室に駆け戻るメリーとミストラル、そして扉がどんどん狭まるのを感じてメリーが開いたままにしようとしますが、代理の王が違う風に命じているようでさらに閉まろうとしてしまいます。急いで!とせかすと、残りの二人も風のように飛び込んできます。

ショルトはとにかく代理の王が立てられてしまったので、再度王としてナイトフライヤーの一族の集会へと出かけていきましたが、メリーたちは今後どうするか対策を練ります。メリーはいま、シーリーコートもアンシーリーコートもどこにいても自分にとっては命が危ないので、シーの魔力を行使してはならないと言われている人間界が敵からの攻撃があっても一番生き抜ける可能性が高いだろうと。特に赤ん坊たちが生まれる前にシーの世界に戻るとしたら、それは赤ん坊たちと自分の命が何らかの形で保証されたときだと。

もしもが、人間の法執行者たちに助けをもとめ、飛行機でロスアンゼルスまで移動すれば、金属でできている飛行機に対してや、飛行機の中で攻撃される可能性は少なく、また人間を巻き込めばマスコミも現れ、表立った攻撃がしにくくなります。またもし、シーリーコートからの表立った攻撃が公になれば、ジェファーソン大統領と妖精との契約において、シーリーたちはアメリカから追放されることになり、いる場所がなくなってしまうことになります。

メリーはまず警察に電話をして、助けを求めます。突然病室から馬に乗って飛び去り、部屋の壁は溶けてしまっています、と恨み節で、あまり協力的な雰囲気ではありませんが、祖母を殺され、自分も赤ちゃんたちも命を狙われていて人間界でしか生きられない、どうか助けに来てと懇願しますが、帰国便を手配してもらえるまで少し時間がかかるようです。

ショルトに必要とされている感覚が強まり、メリーがショルトの元へ行きたいとスルーアの魔法に頼むと、壁が変化してショルトとナイトフライヤーたちがあつまる大広間に導かれました。ショルトと代理の王に選ばれたらしいナイトフライヤーが言い争っている様子ですが、メリーが武器を用意して!とスルーアの魔法に頼むとまた部屋が変化して、骸骨がずらずらと整列し、なにかを運んできました。メリーには肉のハンドパワーを持っている手でしか操れない魔剣が運ばれてきます。ミストラルにはいかずちを放てる手にしか操れない槍。ドールには角笛のようなものが運ばれてきますが、ナイトフライヤーの代理の王が奪い取ると、最初嬉しそうではありますが、苦しんで倒れてしまいます。ドールの昔の持ち物だったようで、狩人しか持てない品だそうです。ナイトフライヤーは狩りの魔法の目的が定まっている間は狩人ですが、魔法がとけると狩人ではなくなってしまうということのようです。またナイトフライヤーたちがガンへと変化して、こういった魔法が評価されてショルトとメレディスはナイトフライヤーたちに王と女王として選出されました。メリーはシーリーの宮廷のなかで女王になろうとしていなかった唯一の宮廷で、それも唯一選挙で統治者を選ぶスルーアの女王となりました。

ショルトが通信につかっている部屋からメリーの母ベシャバに鏡で連絡することにします。シーリーコートのシーにはまず印象が大切ということで、スルーアの衣装係が呼ばれ、メリーのことを魔法の夢で見ていたという衣装係は、彼女にあわせたコートをあらかじめ準備しておいてくれましたが、ドールやミストラルのものはショルトの衣装を少し直したり、借りたりして、4人とも素敵に着飾りました。

ベシャバはなんとかメリーをシーリーコートへと連れていこうと必死ですが、メリーはまったく動じません。何をいっても小さいことに話題をすり替え、現実をみようとしないベシャバに、メリーは肉の魔剣を抜いてみせると、ベシャバの背後でメリーの姿をみたフーゴー卿が飛び出してきて、メリーの御立場も理解できますが、自分たちはタラニスからメリーを連れてこれないなら帰ってくるなと追放された身なのです、と訴えます。メリーは人間の警察官たちに人間界に送ってもらうので、人間と衝突してアメリカから追放されたくなければタラニスのところに戻りなさい、といいつけます。ベシャバは納得していませんでしたが、フーゴーは自分たちに言い訳を準備してくれたメリーに感謝しつつ引き取ることにします。

病室でおばあちゃんの遺体を家に連れ帰るようにと命令したあとに別れてから行方が分からなくなっていたゲイレンとリースですが、警察官たちと一緒に現れました。彼らは警察の制服を着ていて、ドールが家に帰って着替える時間くらいなかったのかと聞くと、スルーアの世界でどれだけの時間がたったかわからないが、ヘッティの血で汚れた衣類を着替えに家に戻る時間はなかったと言います。どうやらドールたちの傷をいやすために数日メリーたちはスルーアのところに滞在していましたが、人間世界では数時間しかたっていなかったようです。

特別警察官のウォルター少佐はイリノイ州の軍まで動員してメリーを迎えに来てくれました。ハマーなど数台に分乗して帰宅する途中、道をふさぐ数名のシーの姿が。ケルと近衛兵のショーベンでした。まず護衛の軍人たちが過去に亡くなった戦友たちの幻影を見させられ、車からおびき出され、同士討ちを始めます。それをみたドールとリースは、もうこれ以上自分たちを守るために人間を死なせないと決めているんだと言って、引き止めるメリーに愛しているのキスをして、車の外へ出ていきます。

メリーはなんとかケルをおびき出し、彼を仕留めないと近衛兵たちが殺されてしまうと、女神に助けを求めます。メリーは混血の自分は車のなかでも魔法を使えるけれども、純血のケルは鉄で作られた車のなかでは魔法が使えないため、なんとか車のなかまでおびき出そうと車の外に出ます。

メリーをみつけたショービンがやってきました。配下の双子がメレディスの肉の手によって肉の塊にされているので、警戒しています。メレディスは肉の魔法を遠くに放つことができる魔剣を手にして、車の窓を開けます。ショービンは攻撃してきますが、肉の魔法を身体のなかに貯め、ショービンに向かって剣を向け、魔法は彼女をつかまえました。ショービンは身体の一部がかえり始め、周囲の部下たちは後ずさりをはじめます。遠くに見えるケルは動かないドールを捕まえているようにみえます。

ショービンは爆弾を抱えていたようで、メリーの近くで爆発しました。大怪我したメリーを車に乗せて、その場からひとまず離脱しますが、途中でメリーは自分のなかに自分にとって大切な人が死のうとしているという予感がして、車を降りるとシーが混血していて身体のなかの血がメリーに反応している兵のひとりでした。メリーが触れると、メリーの怪我は不思議と軽くなるように思え、負傷者は手に落ちてきた爪を握ると治っています。何人か戦場で拾っているとメリーに呼ばれたとワンアイが来てくれました。彼らに護衛されながら戦場に戻ってくると、ケルがいて、攻撃しようとするとオンディーアイスがやってきて、メリーが一瞬攻撃するか迷うとオンディーアイスに反撃され、メリーはワンアイのジョンディに抱きかかえられるようにしてかばわれ、気が付くと息ができない状態で気絶しているジョンディの下敷きになっていました。さきほど怪我を治してあげた兵士たちが集まってきて助けてくれ、倒れているらしいドールの元へと皆で向かいます。

ドールのところにつくと、かがんで彼に触りますが、首の脈が触れません。何度か触れるうちに違和感を感じます。ドールに見せかけた別人の死体でした。罠だと気が付くと、また魔法に吹き飛ばされます。メリーは意識を失いますが、気が付くとそばには怪我をしたドールやゲイレン、リース、倒れているミストラルの姿がありました。そしてゴブリンの双子アッシュとホリーが現れます。彼らと共に魔法を生み出し、気が付くと世界と世界のはざまに運ばれていて、そこに女神と男神が現れ、双子たちは最近では女神を見たというものもおらず、話したものはもっといないといい、感激します。メリーはゴブリンからシーが魔法を奪ったことはどう思うかと聞かれ、戦争の過程で、そうしなければシーが戦争には勝てなかったと聞いていますが、正しいことではなかったのではないかと話します。女神たちには相談なくなされたそのことが、魔法の力がシーから薄れていった原因の一つだったのではないかと。もし物事をただすとしたらどうするかと問われ、メリーは二人のゴブリンに魔力を返すことにします。二人は肉の力と血の力をそれぞれ与えらます。現実の世界で気が付くと、メリーはアンシーリーコートの冠をかぶっていて、ドールは王冠をかぶっていました。

そして再びケルが姿を現しました。ケルは遠くから槍を投げますが、白い鹿が弾道に走り込み、身体で受け止めメリーは無事でした。女王の寵愛をたてに好き放題していたケルに対して好感情をもっている近衛兵は一人もいません。ただし、近衛兵たちは生きて捉えようとしているため、遠慮なく剣をふるえるケルのほうが有利ですが、メリーはドールと数合以上持ちこたえられているのをみて、初めてケル自身がかなりの剣の使い手なのだと認識しました。ゲイレンは腕をやられ、リースが残された片目の近くを切られているのをみて、彼を殺して!自分の命を守ってと命令します。オンディーアイスが現れ、ケルを追いつめたドールに「止めて!」と叫びますが、ドールはケルの首に剣をつきつけます。オンディーアイスは私のことは誓い破りとしてスルーアの闇の狩人で狩ってもらってかまわない、だけどケルは助けてと頼みますが、メリーはオンディーアイスを狩るのは構わないが、ケルを殺してからにすると言います。

ケルは自分が人間の病院の検査で不妊だとわかって、オンディーアイスがメリーを宮廷に呼んだと話しますが、王座は自分のものだと話し、どのような状況になってもオンディーアイスが助けてくれると確信していて、不遜な様子です。ところがメリーが父を殺したのは貴方なのねと言うと、オンディーアイスの雰囲気が一変し、ケルも様子がおかしくなります。エスス王子はシー全体から慕われていたため、まわりが彼を王座に押し上げるだろうとケルは思い、彼を殺したようです。エスス王子は最後の瞬間、ケルを大事に思っていたため殺せなかったのです。

オンディーアイスがいくら容疑者を拷問しても、だれも犯人の名前を名指ししなかったのは、息子の名前を出せないからだったのでした。そしてケルに禁じたのは、エスス王子に対してどんな暗殺のたくらみも行ってはいけません、ということ。たくらみを行ったのではなく、彼自身が暗殺したのです。オンディーアイスは彼を殺していないと誓えば、どこまでも私は貴方を助けるために戦うと言いますが、ケルはどうしてもエスス王子を殺していないとは誓えません。

一瞬前まで無力な様子でしたが、突然周囲に肉の魔法が広がり、周囲の近衛兵たちの間に古傷がいっきに戻ってきて、苦悶が広がります。ケルはメリーの手首をつかみ、殺そうとしますが、メリーは触られたところから肉と血の魔法を広がらせ、ケルの全身を粉砕させ、返り血を全身に浴びました。

傷ついた鹿のもとにいくと、鹿は死んでいて、女神に助けてくださいとメリーは祈ります。引き換えにどんなものを捧げますかと問われ、どんなものでもと応えます。女神はアンシーリーコートを統治するより彼の命のほうがよいですかと問い、メリーは構いませんと応えます。ドールにアンシーリーコートを統治するより彼の命のほうがよいですかと問い、構いませんと応えます。鹿の傷から手が出てきて、動物の皮が殻のようになっていて、フロストが脱ぎ出てくるのを近衛兵みんなが引っ張り出します。傲慢さが抜けきったフロストが現れました。

メリーはアンシーリーの女王ではなくなり、女神が訪れる魔法もなくなりましたが、近衛兵たちとロサンジェルスに戻り、元いたグレー探偵事務所で再び探偵業をすることにしました。子供たちもお腹の中で元気に育っているようです。オンディーアイスにはアンシーリーの冠は現れませんが、女王に戻ったようです。ただし宮廷で力を増している貴族たちと権力闘争があり、メリーは自分に関係ないところでいくらでも争ったらいい、自分たちは平和に暮らしたいと幸せを満喫しているようです。(終)

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